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第6話:魔法のランプで大騒動(その5)
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メイド姿の使用人がひまわり達をナオトのいる部屋まで案内してくれた。
屋敷の中は、西洋建築の色が強く、大理石で出来た床と壁は夏でもひんやりとした風を運んでくる。
廊下の壁には有名絵画や彫刻のレプリカが飾られ、ちょっとした美術館に来たような気分になった。
「こちらでナオト様がお待ちでございます」
メイドにそう案内され、太陽がドアをノックする。
「こんにちは。
本日こちらに伺うことになっていた雨夜ですが・・・」
3人が部屋に入ると、社長が使用しているような立派で大きなデスクから一人の男の人が立ち上がった。
「ようこそ、雨夜家の魔術師さん。
プリンス・ナオトです」
『プリンス・ナオト』と名乗る男性は、年は20代半ばぐらいだろうか、髪の毛はほぼ金髪で、耳にはピアス、衣装もちょっと派手目のスーツを着ていて、パッと見、どこかのホストのような格好だ。
自ら「プリンス・ナオト」と名乗ったことで、若干ひまわり達3人が引いていることなどには全く気にしてないようで、ニコッと笑顔を振りまき、
「いやー、雨夜家の当主以外の方も強い魔力を持たれているそうで、スゴイね。
まだ学生さんなのに」
と褒めてきたため、太陽も調子に乗って、
「いやー、そんな大したことないですよ」
と得意げに返した。
横で見ていた蛍は心の中で、
『いや・・桐島は魔力ないだろ・・』
とすかさずつっこんだが。
ナオトは、お客様用の応接セットに3人を案内し、
「ま、席について紅茶でもどうぞ」
と言い、メイドたちにお茶とお菓子を持ってこさせた。
一息ついたところで太陽が、
「ところで、依頼のランプの件なのですが・・」
と話題を切り出すと、ナオトはお茶をお皿にいったん置き、
「ああ、その件なんだけど、依頼内容を少し変えてもいいかな?」
と申し出る。
元々の依頼は、
『持っているランプが魔法のランプかどうか調べてほしい』
ということで調べにやって来たのに、依頼内容を変更したいとはどういうことなのか?
ちょっと不思議に思った太陽だったが、
「それは別に構いませんが・・」
と言いかけた時だ。
ひまわりの横で紅茶を飲んでいた蛍が突然パタッと机に倒れこんだ。
「!?」
隣にいたひまわりはビクッとして
「深谷さん!?」
と声をかけて体をゆすってみると蛍は、
「スース―」
と寝息をたてて眠っているではないか。
何が起こったのか全く分からず混乱しているひまわりと太陽をさらに驚かせたのは、ナオトが取り出したランプからモクモクと煙が出始めたことだ。
屋敷の中は、西洋建築の色が強く、大理石で出来た床と壁は夏でもひんやりとした風を運んでくる。
廊下の壁には有名絵画や彫刻のレプリカが飾られ、ちょっとした美術館に来たような気分になった。
「こちらでナオト様がお待ちでございます」
メイドにそう案内され、太陽がドアをノックする。
「こんにちは。
本日こちらに伺うことになっていた雨夜ですが・・・」
3人が部屋に入ると、社長が使用しているような立派で大きなデスクから一人の男の人が立ち上がった。
「ようこそ、雨夜家の魔術師さん。
プリンス・ナオトです」
『プリンス・ナオト』と名乗る男性は、年は20代半ばぐらいだろうか、髪の毛はほぼ金髪で、耳にはピアス、衣装もちょっと派手目のスーツを着ていて、パッと見、どこかのホストのような格好だ。
自ら「プリンス・ナオト」と名乗ったことで、若干ひまわり達3人が引いていることなどには全く気にしてないようで、ニコッと笑顔を振りまき、
「いやー、雨夜家の当主以外の方も強い魔力を持たれているそうで、スゴイね。
まだ学生さんなのに」
と褒めてきたため、太陽も調子に乗って、
「いやー、そんな大したことないですよ」
と得意げに返した。
横で見ていた蛍は心の中で、
『いや・・桐島は魔力ないだろ・・』
とすかさずつっこんだが。
ナオトは、お客様用の応接セットに3人を案内し、
「ま、席について紅茶でもどうぞ」
と言い、メイドたちにお茶とお菓子を持ってこさせた。
一息ついたところで太陽が、
「ところで、依頼のランプの件なのですが・・」
と話題を切り出すと、ナオトはお茶をお皿にいったん置き、
「ああ、その件なんだけど、依頼内容を少し変えてもいいかな?」
と申し出る。
元々の依頼は、
『持っているランプが魔法のランプかどうか調べてほしい』
ということで調べにやって来たのに、依頼内容を変更したいとはどういうことなのか?
ちょっと不思議に思った太陽だったが、
「それは別に構いませんが・・」
と言いかけた時だ。
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「!?」
隣にいたひまわりはビクッとして
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と声をかけて体をゆすってみると蛍は、
「スース―」
と寝息をたてて眠っているではないか。
何が起こったのか全く分からず混乱しているひまわりと太陽をさらに驚かせたのは、ナオトが取り出したランプからモクモクと煙が出始めたことだ。
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