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第3話:魔法の秘薬を探せ!(その8)
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そんなドタバタ事件があった後、
ひまわりは家に帰ってきた。
が、手には例の魔法の杖を握っている。
もう夜だったので、
なんとか人目に触れずに帰ってくることはできたが、
杖と一緒に家に入るわけにはいかない。
「魔法の杖・・もらったのはいいですが、
このままの状態で家に入ったら、
絶対家族に怪しまれますよね・・・」
杖の長さは約1メートルぐらいで、
かばんに押し入れようとしても入るサイズではない。
帰り際に蛍が、
「一応杖は小さくなるみたいだけど、
方法は私には分からないわ」
と言っていた。
蛍でさえ分からないのに、ひまわりに分かるはずもないため、
サイズ変更できず困っているのだ。
「とりあえず、物置に隠して後で取りに来ましょう・・・」
そう言ってひまわりは物置に杖を隠すと、
何事もなかったかのように家に入った。
「ただいま・・・」
家に入るや否や、
「ひまわり」と兄が現れた。
「あ、お兄ちゃん。
今日はお早いお帰りのようで」
「ああ、今日は『占いの館』も家族全員出勤だったからな」
ひまわりの家族構成は、
祖母・父・母・姉・兄・ひまわりの6人だが、
ひまわり以外の皆は、
家に隣接する『占いの館』で仕事をしている。
兄である「夏野海斗」はまだ大学生だが、
小さい頃から霊感があり、
透視能力も優れているため、
水晶占いを主にやっている。
サラサラの髪に、甘いスマイルで
ひまわりと違ってもてるので、
「イケメン占い師」として
最近は雑誌やテレビなどでも活躍しているのだ。
兄はひまわりの顔をじっと見つめると、
「おまえ、何かひきつれて帰ってきてるぞ」
と言ってきたので、
ひまわりは「え!?」と飛び上がった。
「ひ・・・ひきつれて帰ってきてるって・・・
何?幽霊系?」
幽霊とか苦手なので、
ビクビクしながら聞いてみたが、
「いや、なんだろう・・、
こう不思議な・・・妖精のような魔法使いのような?」
と思いっきり心当たりのあることを
ズバッと言ってきたので、
ひまわりはダーッとその場から逃げ出した。
もっと詳しく調べたかった兄は、
「ひまわり!待てよ!
何連れて帰ってきたんだーっ!」
と後から叫んだ。
『「魔法使いのようなもの」って、あの魔法の杖のせい?
杖の魔力が私に乗り移ってきたんですか!?
わ~、いろいろどうしましょう!』
ひまわりは家に帰ってきた。
が、手には例の魔法の杖を握っている。
もう夜だったので、
なんとか人目に触れずに帰ってくることはできたが、
杖と一緒に家に入るわけにはいかない。
「魔法の杖・・もらったのはいいですが、
このままの状態で家に入ったら、
絶対家族に怪しまれますよね・・・」
杖の長さは約1メートルぐらいで、
かばんに押し入れようとしても入るサイズではない。
帰り際に蛍が、
「一応杖は小さくなるみたいだけど、
方法は私には分からないわ」
と言っていた。
蛍でさえ分からないのに、ひまわりに分かるはずもないため、
サイズ変更できず困っているのだ。
「とりあえず、物置に隠して後で取りに来ましょう・・・」
そう言ってひまわりは物置に杖を隠すと、
何事もなかったかのように家に入った。
「ただいま・・・」
家に入るや否や、
「ひまわり」と兄が現れた。
「あ、お兄ちゃん。
今日はお早いお帰りのようで」
「ああ、今日は『占いの館』も家族全員出勤だったからな」
ひまわりの家族構成は、
祖母・父・母・姉・兄・ひまわりの6人だが、
ひまわり以外の皆は、
家に隣接する『占いの館』で仕事をしている。
兄である「夏野海斗」はまだ大学生だが、
小さい頃から霊感があり、
透視能力も優れているため、
水晶占いを主にやっている。
サラサラの髪に、甘いスマイルで
ひまわりと違ってもてるので、
「イケメン占い師」として
最近は雑誌やテレビなどでも活躍しているのだ。
兄はひまわりの顔をじっと見つめると、
「おまえ、何かひきつれて帰ってきてるぞ」
と言ってきたので、
ひまわりは「え!?」と飛び上がった。
「ひ・・・ひきつれて帰ってきてるって・・・
何?幽霊系?」
幽霊とか苦手なので、
ビクビクしながら聞いてみたが、
「いや、なんだろう・・、
こう不思議な・・・妖精のような魔法使いのような?」
と思いっきり心当たりのあることを
ズバッと言ってきたので、
ひまわりはダーッとその場から逃げ出した。
もっと詳しく調べたかった兄は、
「ひまわり!待てよ!
何連れて帰ってきたんだーっ!」
と後から叫んだ。
『「魔法使いのようなもの」って、あの魔法の杖のせい?
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わ~、いろいろどうしましょう!』
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