上 下
148 / 201

第7話:トキメキ文化祭(その6)

しおりを挟む
「ペンを掃除中に失くしたのは、事実です。
でも、それを利用して、先生と久しぶりに二人でしゃべりたかったのも事実です・・・」

西森からのかわいすぎる告白に、
『おれは、こんなに幸せ過ぎていいんだろうか?』
と思ってしまった。

う・・・うれしすぎる!

ここが学校でなければ、間違いなく西森をギュッと抱きしめていたのに!

でも学校なので、握った手をギュッと握り返し、
「うん、おれもずっと話がしたかった」
と言って、ニコッとほほ笑んだ。

でも、いざとなると何の話をすればいいのか分からなくなって、2人黙って見つめ合っていたのだが、西森が急にスクッと立ち上がると、
「で、でも、仕事しなくちゃダメですよね!
文化祭のこと決めないと」
と言ったので、おれも文化祭のことを思い出し、
「そうだな。
『何も決まりませんでした』じゃ、何してたんだって怒られるだろうし」
と言って立ち上がった。

おれは実験室をグルッと見渡し、
「ここで打ち合わせしてもいいけど、さすがに二人きりでいると怪しまれるかもしれないから、職員室に行こうか?」
と言うと、西森も『ハイ』とうなずいた。

ふう・・・
本当はずっとこのまま二人きりで過ごしたかったけど、誰かに目撃されて、あらぬウワサが流されたら、西森にも迷惑をかけることになるからなぁ・・・。

ここは、注意を払わなくては。

西森は床を見回し、
「じゃあ、失くしたペンを探しますね。
どこに落としたのかな・・・」
と言って、ペンを探し始めた。

するとすぐに、
「あ、ありました!
やっぱりここで落としていたみたいです」
と、うれしそうにペンを拾って見せた。

「よかったな。
じゃ、職員室に行こうか」

「はい」

おれと西森は実験室を出ると、職員室に向かって歩き始めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

処理中です...