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第4話:教育実習生にメラメラ?(その27)

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疲れがピークに達し、倒れて、いつの間にか保健室に運ばれてきていた私。

しばらくの間、眠っていたようで、目を開けると、先生がそばにいてビックリした。

さらには、保健室の鍵をかけて誰も入れないようにしている、という衝撃的な話を聞いて、驚きの余り、また倒れそうになった。

「せ、先生!?
何、考えているんですか!?」

「へ?」

私が焦っているのとは対照的に、先生は全くそんなそぶりもなく、逆に「のほほん」としている。

はあ・・・、ほんとに、この人は一体、何を考えているんだろう・・・。

「いくら放課後だといっても、いつ誰が保健室に来るか分からないでしょ!?
そんなところに、鍵をかけて、私と先生が二人きりでいたら、絶対怪しまれるじゃないですか!」
と、私が怒ったら、先生はちょっと落ち込んだ表情を見せ、
「確かに、それはそうだけど・・・。
でも、どうしても西森に話したいことがあって・・・」
と言った。

「話・・・?」

私が聞き返すと、先生はコクリとうなずく。

「うん・・・、その・・・」

「その?」

すると、先生は急に真剣な表情で話始めた。

「おれのせいで、西森が倒れるほど負担をかけていたのかと思って・・・。」

先生から、そう言われて、最近のことを思い出してみた。

確かに、ここのところ、先生の言動に振り回されっぱなしだった。

特に、中原先生が現れてからだ。

中原先生が先生と楽しそうに話をしているのを見ると、イライラしたり、不安になったり、今まであまり感じなかった感情が自分の中に生まれ、そのたびに、苦しくてしんどくて・・・。

何より辛かった・・・。

そんなことを考えていると、先生が聞こえないぐらいの小さな声で、ポツリとつぶやく。

「西森、別れようか」

一瞬、先生が何を言ったのか分からなかった。
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