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第3話:ドキドキ初デート(17)
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館内に入ると、まずは大型スクリーンがバーンと目に飛び込んできた。そこには太陽系の発生から地球の誕生の様子が迫力ある映像と音楽で映し出されている。
西森はそこで足を止め、
「あ、この映像、地学で習った内容ですよね」
と言ったので、おれが「そうだよ」と言いかけた瞬間、
「西森ちゃんは、地学専攻しているの?」
と、先に涼介がしゃべり始めた。
「宇宙の初めに起こったビッグバーンから、恒星、銀河、それから太陽系の誕生までを分かりやすくまとめた映像で、見ているとなかなか面白いよ」
涼介が説明すると、西森が目を輝かせた。
「教科書や参考書で試験に出そうな部分は完璧に頭の中に叩き込んでいるんですが、こんなふうに映像を見ることはなかったので、とても勉強になります。
あ、そういえばお名前を聞くのを忘れていました。」
「前田涼介。
流星とは大学で一緒に天文学を学んでいたんだ。流星は先生になったけど、おれはこの施設で主に天文関係のことを教えている『星のお兄さん』的存在かな。」
涼介が簡単に自己紹介すると、西森も、
「前田さん、今日はよろしくお願いします。
他にも展示物がいろいろ見られるんですか?」
と、うれしそうに聞いた。
すると、涼介も急にデレデレし始めて、
「もちろん!
あっちには鉱物の展示などもしているから見に行こっか?
ここでは流星より、おれの方が詳しく説明してあげられるよ。」
と言って、西森を連れて展示物コーナーに向かって歩いて行く。
おーいっ!?
西森も涼介も完全におれのことを忘れてないか!?
今日はおれと西森のデートなのに、なんで涼介が割り込んできて、地学の説明をしているんだよ!?
しかもあいつら、おれを置き去りにしてさっさと展示物を見に行っているし!?
この状況、絶対おかしいだろ!?
西森はそこで足を止め、
「あ、この映像、地学で習った内容ですよね」
と言ったので、おれが「そうだよ」と言いかけた瞬間、
「西森ちゃんは、地学専攻しているの?」
と、先に涼介がしゃべり始めた。
「宇宙の初めに起こったビッグバーンから、恒星、銀河、それから太陽系の誕生までを分かりやすくまとめた映像で、見ているとなかなか面白いよ」
涼介が説明すると、西森が目を輝かせた。
「教科書や参考書で試験に出そうな部分は完璧に頭の中に叩き込んでいるんですが、こんなふうに映像を見ることはなかったので、とても勉強になります。
あ、そういえばお名前を聞くのを忘れていました。」
「前田涼介。
流星とは大学で一緒に天文学を学んでいたんだ。流星は先生になったけど、おれはこの施設で主に天文関係のことを教えている『星のお兄さん』的存在かな。」
涼介が簡単に自己紹介すると、西森も、
「前田さん、今日はよろしくお願いします。
他にも展示物がいろいろ見られるんですか?」
と、うれしそうに聞いた。
すると、涼介も急にデレデレし始めて、
「もちろん!
あっちには鉱物の展示などもしているから見に行こっか?
ここでは流星より、おれの方が詳しく説明してあげられるよ。」
と言って、西森を連れて展示物コーナーに向かって歩いて行く。
おーいっ!?
西森も涼介も完全におれのことを忘れてないか!?
今日はおれと西森のデートなのに、なんで涼介が割り込んできて、地学の説明をしているんだよ!?
しかもあいつら、おれを置き去りにしてさっさと展示物を見に行っているし!?
この状況、絶対おかしいだろ!?
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