11 / 11
晶目線
アフターケア
しおりを挟む
「その辺にしとけ」
父さんの言葉に僕は「何?まだ終わってないんだけど?」と冷たい声で父さんを睨みつけながら言う。
「やりすぎだ。誰もそこまでしろとは言ってない」
「父さんは結局いつもそこで甘やかすから兄さんがすぐ悪い子になるんだよ。悪い子には体で教えるのが柳瀬家の教育方針でしょ?」
これは事実だ。
柳瀬家は昔から悪い子にはお仕置きをするという教育方針がある。
だから父さんは昔から兄さんのお尻を叩いて育ててきた。
だが、いつも肝心なところで甘やかしてしまう。
中途半端な躾にしかなっていなかった。
だからやるからにはしっかりやり通す僕とは合わない部分のひとつだ。
「...今回は真央が悪い。お前の提案を受け入れたのも俺だ。でも行き過ぎたやり方には口を出させてもらう」
父さんのここは曲げられないと言う心情を読み取った晶はため息をついて真央のお尻を撫でた。
「ひっ!」
兄さんはまた叩かれると思って明らかにビクッと反応した。
「わかったよ。仕上げはなしにしてあげる。それと約束は守ってよ。父さん」
僕はそう言い、父を睨んだ。
あの後、母さんがいないうちに1つ、約束をした。
『父さんは二度と、兄さんのお仕置きをしないで。出来るだけ関わらないで。それが兄さんのためだよ』
『なんだと!?俺に息子と関わるなって!?そんなの無理に決まってるだろう!?』
父さんは予想通りブチ切れた。
『自業自得でしょ?父さんは兄さんと僕が1番嫌うことをしたんだから。兄さんの代わりに言ってあげてるんだよ』
父さんの今までのお仕置きで僕を引き合いに出したことを僕は全く許せる気になれなかった。
兄さんも許せないし、それ以上に傷ついているだろう。
だからこその約束だった。
父さんが顔をくもらすのを見て、僕は兄さんに笑顔で「ってことだから今日はここまで!よく頑張ったね!兄さん」と言い、兄さんを起こして抱きしめた。
だが、兄さんはまだ緊張感がほぐれてないようでビクビクと震えていた。
僕はそんな兄さんを見て、少し落ち着かせるために離れようと思い「...冷やす物と薬持ってくるから待っててね」と言い、寂しい気持ちを隠しながら、キッチンへ向かった。
キッチンに行くと母さんが既に冷えたタオルと塗り薬を用意して机に置いといてくれていた。
僕は母さんに「ありがとう。母さん」と言うと母さんは「あなたの手も真っ赤ね。水道で冷やしなさい」と言った。
僕は素直にそれに従い、手を冷やしてから戻ると父さんの膝の上で落ち着いている兄さんと兄さんの頭を撫でている父さんを見てしまった。
それに対して、低い低い声が「...ねぇ」と響いた。
2人が振り向くと同時に肩が飛び上がるほど驚いていた。
それに対して、失礼だなと思う余裕は当然なく「父さん、兄さんに何してるの?」と鋭い視線を父さんに向けた。
それに驚いたのは父さんではなく、兄さんだった。
兄さんは父さんの膝から飛び退き、後ずさりした。
「...晶、お前はもう少し、余裕を持ったらどうだ?真央が驚いているだろう?お前は非常に優秀な息子だが、真央が絡むとめんどくさいので困る」
「はぁ?知らないよ。父さんにどうのこうの言われる筋合いないんだけど?」
素直に白状しよう。
父さんの頃は昔から気に食わなかった。
兄さんを傷つけて、でも親だからと言う理由で許されて、兄さんとも常にゼロ距離で接するこの男が気に食わないのだ。
どうしても...
そんな父をソファーから追い出すと僕は待ってましたとばかりに満面の笑みで両腕を伸ばして兄さんを呼んだ。
以外にもすんなり兄さんは僕の腕に収まった。
僕はあまりの兄さんの可愛さに微笑みながら「いい子♡」と耳元で囁いた。
父さんの言葉に僕は「何?まだ終わってないんだけど?」と冷たい声で父さんを睨みつけながら言う。
「やりすぎだ。誰もそこまでしろとは言ってない」
「父さんは結局いつもそこで甘やかすから兄さんがすぐ悪い子になるんだよ。悪い子には体で教えるのが柳瀬家の教育方針でしょ?」
これは事実だ。
柳瀬家は昔から悪い子にはお仕置きをするという教育方針がある。
だから父さんは昔から兄さんのお尻を叩いて育ててきた。
だが、いつも肝心なところで甘やかしてしまう。
中途半端な躾にしかなっていなかった。
だからやるからにはしっかりやり通す僕とは合わない部分のひとつだ。
「...今回は真央が悪い。お前の提案を受け入れたのも俺だ。でも行き過ぎたやり方には口を出させてもらう」
父さんのここは曲げられないと言う心情を読み取った晶はため息をついて真央のお尻を撫でた。
「ひっ!」
兄さんはまた叩かれると思って明らかにビクッと反応した。
「わかったよ。仕上げはなしにしてあげる。それと約束は守ってよ。父さん」
僕はそう言い、父を睨んだ。
あの後、母さんがいないうちに1つ、約束をした。
『父さんは二度と、兄さんのお仕置きをしないで。出来るだけ関わらないで。それが兄さんのためだよ』
『なんだと!?俺に息子と関わるなって!?そんなの無理に決まってるだろう!?』
父さんは予想通りブチ切れた。
『自業自得でしょ?父さんは兄さんと僕が1番嫌うことをしたんだから。兄さんの代わりに言ってあげてるんだよ』
父さんの今までのお仕置きで僕を引き合いに出したことを僕は全く許せる気になれなかった。
兄さんも許せないし、それ以上に傷ついているだろう。
だからこその約束だった。
父さんが顔をくもらすのを見て、僕は兄さんに笑顔で「ってことだから今日はここまで!よく頑張ったね!兄さん」と言い、兄さんを起こして抱きしめた。
だが、兄さんはまだ緊張感がほぐれてないようでビクビクと震えていた。
僕はそんな兄さんを見て、少し落ち着かせるために離れようと思い「...冷やす物と薬持ってくるから待っててね」と言い、寂しい気持ちを隠しながら、キッチンへ向かった。
キッチンに行くと母さんが既に冷えたタオルと塗り薬を用意して机に置いといてくれていた。
僕は母さんに「ありがとう。母さん」と言うと母さんは「あなたの手も真っ赤ね。水道で冷やしなさい」と言った。
僕は素直にそれに従い、手を冷やしてから戻ると父さんの膝の上で落ち着いている兄さんと兄さんの頭を撫でている父さんを見てしまった。
それに対して、低い低い声が「...ねぇ」と響いた。
2人が振り向くと同時に肩が飛び上がるほど驚いていた。
それに対して、失礼だなと思う余裕は当然なく「父さん、兄さんに何してるの?」と鋭い視線を父さんに向けた。
それに驚いたのは父さんではなく、兄さんだった。
兄さんは父さんの膝から飛び退き、後ずさりした。
「...晶、お前はもう少し、余裕を持ったらどうだ?真央が驚いているだろう?お前は非常に優秀な息子だが、真央が絡むとめんどくさいので困る」
「はぁ?知らないよ。父さんにどうのこうの言われる筋合いないんだけど?」
素直に白状しよう。
父さんの頃は昔から気に食わなかった。
兄さんを傷つけて、でも親だからと言う理由で許されて、兄さんとも常にゼロ距離で接するこの男が気に食わないのだ。
どうしても...
そんな父をソファーから追い出すと僕は待ってましたとばかりに満面の笑みで両腕を伸ばして兄さんを呼んだ。
以外にもすんなり兄さんは僕の腕に収まった。
僕はあまりの兄さんの可愛さに微笑みながら「いい子♡」と耳元で囁いた。
0
お気に入りに追加
96
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
兄弟がイケメンな件について。
どらやき
BL
平凡な俺とは違い、周りからの視線を集めまくる兄弟達。
「関わりたくないな」なんて、俺が一方的に思っても"一緒に居る"という選択肢しかない。
イケメン兄弟達に俺は今日も翻弄されます。
地味で冴えない俺の最高なポディション。
どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。
オマケに丸い伊達メガネ。
高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。
そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。
あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。
俺のポディションは片隅に限るな。
松本先生のハードスパンキング パート5
バンビーノ
BL
「お尻、大丈夫?」
休み時間、きれいなノートをとっていた子が微笑みながら言いました。僕のお仕置きの噂は、休み時間に他のクラスにも伝わり、みんなに知れ渡りました。姉は、何をやっているのと呆れていました。姉も松本先生の教え子でしたが、叱られた記憶はないと言います。教室では素振り用の卓球ラケット、理科室では一メートル定規がお仕置きの定番グッズになりました。
でもいちばん強烈な思い出は、理科室の隣の準備室での平手打ちです。実験中、先生の注意をろくに聞いていなかった僕は、薬品でカーテンを焦がすちょっとしたぼや騒ぎを起こしてしまったのです。放課後、理科室の隣の小部屋に僕は呼びつけられました。そして金縛りにあっているような僕を、力ずくで先生は自分の膝の上に乗せました。体操着の短パンのお尻を上にして。ピシャッ、ピシャッ……。
「先生、ごめんなさい」
さすがに今度ばかりは謝るしかないと思いました。先生は無言でお尻の平手打ちを続けました。だんだんお尻が熱くしびれていきます。松本先生は僕にとって、もうかけがえのない存在でした。最も身近で、最高に容赦がなくて、僕のことを誰よりも気にかけてくれている。その先生の目の前に僕のお尻が。痛いけど、もう僕はお仕置きに酔っていました。
「先生はカーテンが焦げて怒ってるんじゃない。お前の体に燃え移ってたかもしれないんだぞ」
その夜は床に就いても松本先生の言葉が甦り、僕は自分のお尻に両手を当ててつぶやきました。
「先生の手のひらの跡、お尻にまだついてるかな。紅葉みたいに」
6月の修学旅行のとき、僕は足をくじいてその場にうずくまりました。その時近づいてきたのが松本先生でした。体格のいい松本先生は、軽々と僕をおぶって笑いながら言いました。
「お前はほんとに軽いなあ。ちゃんと食わないとダメだぞ」
つい先日さんざん平手打ちされた松本先生の大きな手のひらが、僕のお尻を包み込んでくれている。厚くて、ゴツゴツして、これが大人の男の人の手のひらなんだな。子供はこうやって大人に守られているんだな。宿について、僕はあのお仕置きをされたときにはいていた紺の体操着の短パンにはきかえました。あの時の白衣を着た松本先生が夢の中に出てくる気がしました。
3人の弟に逆らえない
ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。
主人公:高校2年生の瑠璃
長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。
次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。
三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい?
3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。
しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか?
そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。
調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m
ピアノ教室~先輩の家のお尻たたき~
鞭尻
大衆娯楽
「お尻をたたかれたい」と想い続けてきた理沙。
ある日、憧れの先輩の家が家でお尻をたたかれていること、さらに先輩の家で開かれているピアノ教室では「お尻たたきのお仕置き」があることを知る。
早速、ピアノ教室に通い始めた理沙は、先輩の母親から念願のお尻たたきを受けたり同じくお尻をたたかれている先輩とお尻たたきの話をしたりと「お尻たたきのある日常」を満喫するようになって……
わがまま令息のお仕置きな日々
水都(みなと)
BL
★第12回BL大賞参加中です。
ルシアーノ・ヴァン・シャトルーズは伯爵家三男という気楽な立場。
跡継ぎのプレッシャーもなく、両親も亡く、甘やかされて育ち、14歳になった今ではわがまま放題。
その上強い魔力を持っているため、教育係は皆太刀打ちできず追い出されてしまう。
そこで、新しい教育係として副神官ライナスがやってきた。
今までと同じように追い出そうとするルシアーノだったが、ライナスの魔力に歯が立たない。
躾直しと称し、ライナスにお仕置きされる日々が始まる。
★スパンキング、おむつ、小スカ等が出てきますのでご注意ください。
それ以外の性的なお仕置きは出てこないと思います。
※不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
弟✖️兄大好きです
とても好みの作品です
続きを楽しみに待ってます!
コメントありがとうございますm(*_ _)m
そう言ってくれて嬉しいです!