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3年生2学期
10月26日(木)晴れのち曇り 野島実香との日常・再その11
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2学期中間テストが始まった柿の日。
月曜に有耶無耶になったテスト勝負については、塾で再度話して前回と同じ塾の4人で行うことになった。
その件について実香さんへ報告するのをすっかり忘れていたので、朝の席を移動する前に言っておく。
「ああ。それなら亜里沙から聞いたよ」
「そうだったんだ。ちなみに今からでも参加できるけど?」
「なんで断った前提で言ってるの」
「いや、断ってなかったら実香さんが参加するの共有されてると思ったから」
「た、確かに。良さん、頭いいね」
単に推測が当たっただけのような気がするけど、テスト前にそう言われるのは悪くない気分だ。
一方、そう言った実香さんの方はため息をつく。
「いやぁ。成績に関係ないとはいえ、テスト前は気分が乗らないなぁ。良さん、何かテンションを上げるいい方法ないの?」
「急に言われても困るけど、それこそテストで勝負するのはモチベーションを上げる意味でもやってるよ」
「それでやる気になるのはかなりの戦闘民族だと思う」
「そ、そうかな?」
「うん。その点、私は数字に囚われない主義だから」
「じゃあ、テストの点数も気にならないってこと」
「そうそう。人間にはそれ以上に大切なものがあるはずだから」
「それなら、カラオケの採点は?」
「そもそも採点形式が好きじゃないから。自由に歌ってこそのカラオケだよ」
「じゃあ……動画の登録者数は?」
「それは……10万人以上じゃないとあまり情報が信頼できないかも」
「SNSの動画の再生数は?」
「多いやつほど面白い! ……良さん。私は結構数字に流されて生きてきたのかもしれないよ」
「大丈夫。僕もそうだから」
ちなみに僕はカラオケの採点をわりと気にしてしまうタイプで、平均を下回ると次回以降で選曲しづらくなってしまう。
……などど、関係ない話でリラックスした後、テストに挑んだ。
直前の会話で実香さんのモチベーションがアップしたかはわからないけど、それこそ数字に囚われずに頑張って欲しいと思った。
月曜に有耶無耶になったテスト勝負については、塾で再度話して前回と同じ塾の4人で行うことになった。
その件について実香さんへ報告するのをすっかり忘れていたので、朝の席を移動する前に言っておく。
「ああ。それなら亜里沙から聞いたよ」
「そうだったんだ。ちなみに今からでも参加できるけど?」
「なんで断った前提で言ってるの」
「いや、断ってなかったら実香さんが参加するの共有されてると思ったから」
「た、確かに。良さん、頭いいね」
単に推測が当たっただけのような気がするけど、テスト前にそう言われるのは悪くない気分だ。
一方、そう言った実香さんの方はため息をつく。
「いやぁ。成績に関係ないとはいえ、テスト前は気分が乗らないなぁ。良さん、何かテンションを上げるいい方法ないの?」
「急に言われても困るけど、それこそテストで勝負するのはモチベーションを上げる意味でもやってるよ」
「それでやる気になるのはかなりの戦闘民族だと思う」
「そ、そうかな?」
「うん。その点、私は数字に囚われない主義だから」
「じゃあ、テストの点数も気にならないってこと」
「そうそう。人間にはそれ以上に大切なものがあるはずだから」
「それなら、カラオケの採点は?」
「そもそも採点形式が好きじゃないから。自由に歌ってこそのカラオケだよ」
「じゃあ……動画の登録者数は?」
「それは……10万人以上じゃないとあまり情報が信頼できないかも」
「SNSの動画の再生数は?」
「多いやつほど面白い! ……良さん。私は結構数字に流されて生きてきたのかもしれないよ」
「大丈夫。僕もそうだから」
ちなみに僕はカラオケの採点をわりと気にしてしまうタイプで、平均を下回ると次回以降で選曲しづらくなってしまう。
……などど、関係ない話でリラックスした後、テストに挑んだ。
直前の会話で実香さんのモチベーションがアップしたかはわからないけど、それこそ数字に囚われずに頑張って欲しいと思った。
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