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3年生夏休み

8月20日(日)晴れ時々曇り 最後の作品の構想その2

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 夏休み30日目の蚊の日。
 今日で一ヶ月も休日が続いているけど、感覚的にはお盆に連休があってそれ以外は学校へ行っている感じだ。
 
 そんな今日は貴重な休みを利用して文化祭の創作物を進める。
 お盆の間も少しずつ何を書こうか考えていて、ようやく書きたい方向性が定まってきた。
 今回は双子の兄弟を主人公にして、平凡な兄とミステリアスな弟の少し不思議な生活を描いていく。
 アイデアの発端は……色々迷走した上で突然降ってきた感じだけど、今回は何となくミステリーやダークな雰囲気の話が書きたいと思った。
 決して今の僕が病んでいるわけではなく、最後の作品としてこれまでと違うジャンルにしてみたいと思ったが故の選択だ。
 ただ、世界観は現代で双子の兄弟は学生の設定なので、これまでの作品と似たような部分もある。
 完全なファンタジー作品は情景描写が難しくて、専門用語を考えるのにもセンスがいるから、僕には不向きだった。

 テーマが決まった後は推理モノではないミステリー作品を読んでいって、独特の雰囲気や文章上の演出を学んでいった。
 最近は問題文を読む方が多くなっていたので、小説の文章がいつも以上に面白く感じられたのは新しい発見かもしれない。
 その後は登場人物の名前を考えるところから始めて、全国の双子の名づけがどんな感じであるか調べたりした。
 双子の名前を付ける際には、差を感じさせないことに気を付けているらしい。
 小中学校の時には双子の同級生がいたけど、確かに同じ漢字や音が入っていた。
 単に兄弟っぽさや名づけやすさからそうしていると思っていたけど、きちんとした理由があったのは驚きだ。
 創作をしていると普段は調べないようなことで発見があってそれもまた楽しい。

 ……なんて、少し箇条書きのような文章になってしまったけど、今日は小説を書くこと以外何もしていないので、このような形式で勘弁して頂きたい。
 火曜には部活動も再開するので、文章をもう少し形にして夏休みが終わるまでには完成に近いところまで書きたいと思う。
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