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3年生1学期
6月5日(月)曇り 塾での日常その5
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新しい1週間が始まる落語の日。
テストの結果も出揃ってきて、今回は3年生ということもあってか、塾講師と個人で面談する時間が設けられた。
「……で、最後には他教科の講義も受けてみるべきだって言われた」
「わたしも……そうだった」
「結局は塾の宣伝タイムだったかぁ」
重森さんは身も蓋もないことを言う。
でも、塾側から勉強を進める場合はそう言う他ないだろう。
「産賀くんも他の講義受けるように勧められた?」
「いや、僕は言われなかった」
「わぉ。さすが成績優秀者は違うなぁ」
「そ、そこまでの点数じゃないよ。志望校によってはもっと頑張るべきとも言われたから」
「それは期待値高いやつでしょ? 亜里沙はどうだったの……?」
「…………」
「おーい。もしもーし」
「……はっ! な、なんか全体的にもっと頑張れ的な?」
「さっき聞いたばっかりなのにどうしてそんなフワッとした記憶なの」
重森さんはそう言うけれど、僕と路ちゃんはそれに乗っかることはできなかった。
今ボーっとしていたのとは関係ないかもしれないけど、先週聞いたイマジナリー彼氏の件で悩んでる可能性があるからだ。
「……ねぇ。最近、亜里沙になんかあった?」
「「な、なにかって何!?」」
「息ピッタリな驚き」
「そ、それは……わたし達も結構な仲だから」
「そ、そうそう」
「珍しくアピールしてくるねぇ。それはそれとして、亜里沙に関して何か違和感ない?」
「あ、亜里沙ちゃんだってふんわり系になりたい時もあると思う」
「みーちゃんもそういう時あるの?」
「わたしは……元々ふんわり浮いてる方だだから」
「えっ? それだと意味違ってこない?」
「し、重森さんは最近、嬉しい意味で浮足立ったことない?」
「強引な話題展開だなぁ。浮足立つほどのこと…………」
その後も僕と路ちゃんで色々言い訳していたけど、結局大山さんはどこかボーっとしたままだった。
本当にボーっとしたい日はあると思うので、理由は聞かなかったけど……大山さんが平穏に過ごせる日は早く来ることを願っている。
テストの結果も出揃ってきて、今回は3年生ということもあってか、塾講師と個人で面談する時間が設けられた。
「……で、最後には他教科の講義も受けてみるべきだって言われた」
「わたしも……そうだった」
「結局は塾の宣伝タイムだったかぁ」
重森さんは身も蓋もないことを言う。
でも、塾側から勉強を進める場合はそう言う他ないだろう。
「産賀くんも他の講義受けるように勧められた?」
「いや、僕は言われなかった」
「わぉ。さすが成績優秀者は違うなぁ」
「そ、そこまでの点数じゃないよ。志望校によってはもっと頑張るべきとも言われたから」
「それは期待値高いやつでしょ? 亜里沙はどうだったの……?」
「…………」
「おーい。もしもーし」
「……はっ! な、なんか全体的にもっと頑張れ的な?」
「さっき聞いたばっかりなのにどうしてそんなフワッとした記憶なの」
重森さんはそう言うけれど、僕と路ちゃんはそれに乗っかることはできなかった。
今ボーっとしていたのとは関係ないかもしれないけど、先週聞いたイマジナリー彼氏の件で悩んでる可能性があるからだ。
「……ねぇ。最近、亜里沙になんかあった?」
「「な、なにかって何!?」」
「息ピッタリな驚き」
「そ、それは……わたし達も結構な仲だから」
「そ、そうそう」
「珍しくアピールしてくるねぇ。それはそれとして、亜里沙に関して何か違和感ない?」
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「みーちゃんもそういう時あるの?」
「わたしは……元々ふんわり浮いてる方だだから」
「えっ? それだと意味違ってこない?」
「し、重森さんは最近、嬉しい意味で浮足立ったことない?」
「強引な話題展開だなぁ。浮足立つほどのこと…………」
その後も僕と路ちゃんで色々言い訳していたけど、結局大山さんはどこかボーっとしたままだった。
本当にボーっとしたい日はあると思うので、理由は聞かなかったけど……大山さんが平穏に過ごせる日は早く来ることを願っている。
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