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2年生3学期
2月13日(月)雨 挑戦する清水夢愛その3
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まだまだ寒い雨降りの月曜日。
この日は修学旅行のお土産を先輩方に渡すため、昼休みに路ちゃんと3年生の教室付近を訪れていた。
文芸部の先輩方については、全員が学校に来ているわけじゃなかったので、一部のお土産は学校に来た際にいつでも渡すように文芸部の部室に置いておく。
一応、賞味期限が少し持つタイプの商品を買っているので、2月中に渡せれば美味ししく食べられるだろう。
「じゃあ、良助くん。わたしは先に戻ってるね」
「わかった。また後で」
そうして、文芸部の先輩方に配り終えた後、僕は一人で清水先輩へ会いに行く。
路ちゃんも最初からついて来るのは遠慮していて、言い方は悪いかもしれないけど、僕の心情的には凄く助かった。
「おお、良助。わざわざすまんな。私から出向けばいいものを」
「いえいえ。ちょうど学校に来ていて良かったです」
「まぁ、私は普通に受けなきゃいけない授業があるからな」
「そうだったんですね。あっ、本題のお土産です」
僕が取り出したのはカニ味の煎餅だった。北海道らしいお土産はめちゃめちゃ種類があったけど、カニ味に限ると選択肢は結構狭まっていた。その中で直感的に選んだのがこれだった。
「おっ、本当にカニ味を選んでくれたんだな」
「はい。でも、見た目は普通にしょうゆ煎餅っぽいんですよね……」
「ははっ、そう見えるな。だが、お土産を貰えるだけで十分だよ」
「そう言って貰えるとありがたいです。あと、これもおまけで配ってるので」
「うん? あっ、ホワイトチョコか」
「甘いかもしれませんけど、良かったら」
「ありがとう。一足早くバレンタイン……いや、良助からだからホワイトデーか? 貰ってしまった」
「それ、さっき別の先輩からも言われました」
「この時期だから仕方ないな。それより良助、昼休みにまだ用事はあるか? 良かったら少し話しをしよう」
そう言って清水先輩は楽しそうな表情を見せるので、僕は頷いた。
その後、僕は修学旅行中の土産話を、清水先輩は受験に関わるあれこれをお互いに教え合った。
清水先輩の本命(大学の話)の受験はもう1ヶ月を切っているので、周りには緊張感が漂っているらしい。
それを説明した本人が他人事のような感じだったので、清水先輩はマイペースにできていると何となく伝わる。
それなら、今日のこの時間もちょうどいい休憩として役立ったのではないかと思った。
この日は修学旅行のお土産を先輩方に渡すため、昼休みに路ちゃんと3年生の教室付近を訪れていた。
文芸部の先輩方については、全員が学校に来ているわけじゃなかったので、一部のお土産は学校に来た際にいつでも渡すように文芸部の部室に置いておく。
一応、賞味期限が少し持つタイプの商品を買っているので、2月中に渡せれば美味ししく食べられるだろう。
「じゃあ、良助くん。わたしは先に戻ってるね」
「わかった。また後で」
そうして、文芸部の先輩方に配り終えた後、僕は一人で清水先輩へ会いに行く。
路ちゃんも最初からついて来るのは遠慮していて、言い方は悪いかもしれないけど、僕の心情的には凄く助かった。
「おお、良助。わざわざすまんな。私から出向けばいいものを」
「いえいえ。ちょうど学校に来ていて良かったです」
「まぁ、私は普通に受けなきゃいけない授業があるからな」
「そうだったんですね。あっ、本題のお土産です」
僕が取り出したのはカニ味の煎餅だった。北海道らしいお土産はめちゃめちゃ種類があったけど、カニ味に限ると選択肢は結構狭まっていた。その中で直感的に選んだのがこれだった。
「おっ、本当にカニ味を選んでくれたんだな」
「はい。でも、見た目は普通にしょうゆ煎餅っぽいんですよね……」
「ははっ、そう見えるな。だが、お土産を貰えるだけで十分だよ」
「そう言って貰えるとありがたいです。あと、これもおまけで配ってるので」
「うん? あっ、ホワイトチョコか」
「甘いかもしれませんけど、良かったら」
「ありがとう。一足早くバレンタイン……いや、良助からだからホワイトデーか? 貰ってしまった」
「それ、さっき別の先輩からも言われました」
「この時期だから仕方ないな。それより良助、昼休みにまだ用事はあるか? 良かったら少し話しをしよう」
そう言って清水先輩は楽しそうな表情を見せるので、僕は頷いた。
その後、僕は修学旅行中の土産話を、清水先輩は受験に関わるあれこれをお互いに教え合った。
清水先輩の本命(大学の話)の受験はもう1ヶ月を切っているので、周りには緊張感が漂っているらしい。
それを説明した本人が他人事のような感じだったので、清水先輩はマイペースにできていると何となく伝わる。
それなら、今日のこの時間もちょうどいい休憩として役立ったのではないかと思った。
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