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2年生3学期
2月5日(日)晴れ 急接近する岸本路子その2
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久しぶりの快晴だった日曜日。
今日は2週間ぶりに路ちゃんとデートに出かけた。
街中はバレンタインの空気になっていたので、出かけている間もバレンタインのことが話題になっていく。
さすがに路ちゃんに何を作るのか……なんていう空気の読めないことは聞けないので、僕は明莉との件を話した。
「なるほど……でも、わたしは仲良くていいって思うな。バレンタインのことでも気軽に相談できるなんて」
「まぁ、相談せざるを得ないって感じだけどね。それに明莉の彼氏さん側からすると……」
「じゃあ、良助くんはわたしがお母さんにチョコ作りして貰ってたらショック?」
「そんなことはないよ。貰えるだけでも嬉しい」
「だったら、明莉ちゃんの彼氏さんも大丈夫だと思うけれど」
路ちゃんは微笑みながらそう言ってくれた。
僕が繰り返し言うから気にしているのがバレてしまったようだ。
「わたしも何か機会があったら良助くんと一緒に料理してみたいかも」
「いや、僕は別に料理が上手なわけじゃないから……」
「そうじゃなくて、純粋に楽しそうだと思って。明莉ちゃんが混ざっても面白そう」
「路ちゃん。明莉と料理するのは相当な覚悟がいるよ」
「そうなの? 何だか会わないうちに明莉ちゃんの勝手なイメージが出来上がっちゃいそう」
「ちなみに今のところのイメージは?」
「それは……元気でお兄ちゃん好きな妹?」
「僕の伝え方ってそんな感じに取られてるんだ……」
「わたしは一回だけ会ってるからイメージだけじゃないけれど、話だけ聞いてる人はそう思っている可能性が高いと思うわ」
つまり、明莉と会ったことがない同級生はめちゃめちゃ懐かれている妹像が浮かんでいるのか。
兄としては駄目な部分を話したくないけど、現実とは少々違う存在になっているかもしれない。
「でも、こういう話を聞かされると、明莉ちゃんの彼氏さんのこともどんな人なのか気になってきたわ」
「そっちに関しては僕も詳しいわけじゃないから何とも言えない。明莉に直接聞いて貰った方がいいかも」
「そうなんだ……うん。まずは明莉ちゃん本人と久々に会うところからだよね」
そんな話をしながら僕と路ちゃんは和やかな時間を過ごした。
今日も現状維持といった感じだけど……この後は色々なイベントがあるから、そこで僕も一歩踏み出せたらいいなと思った。
今日は2週間ぶりに路ちゃんとデートに出かけた。
街中はバレンタインの空気になっていたので、出かけている間もバレンタインのことが話題になっていく。
さすがに路ちゃんに何を作るのか……なんていう空気の読めないことは聞けないので、僕は明莉との件を話した。
「なるほど……でも、わたしは仲良くていいって思うな。バレンタインのことでも気軽に相談できるなんて」
「まぁ、相談せざるを得ないって感じだけどね。それに明莉の彼氏さん側からすると……」
「じゃあ、良助くんはわたしがお母さんにチョコ作りして貰ってたらショック?」
「そんなことはないよ。貰えるだけでも嬉しい」
「だったら、明莉ちゃんの彼氏さんも大丈夫だと思うけれど」
路ちゃんは微笑みながらそう言ってくれた。
僕が繰り返し言うから気にしているのがバレてしまったようだ。
「わたしも何か機会があったら良助くんと一緒に料理してみたいかも」
「いや、僕は別に料理が上手なわけじゃないから……」
「そうじゃなくて、純粋に楽しそうだと思って。明莉ちゃんが混ざっても面白そう」
「路ちゃん。明莉と料理するのは相当な覚悟がいるよ」
「そうなの? 何だか会わないうちに明莉ちゃんの勝手なイメージが出来上がっちゃいそう」
「ちなみに今のところのイメージは?」
「それは……元気でお兄ちゃん好きな妹?」
「僕の伝え方ってそんな感じに取られてるんだ……」
「わたしは一回だけ会ってるからイメージだけじゃないけれど、話だけ聞いてる人はそう思っている可能性が高いと思うわ」
つまり、明莉と会ったことがない同級生はめちゃめちゃ懐かれている妹像が浮かんでいるのか。
兄としては駄目な部分を話したくないけど、現実とは少々違う存在になっているかもしれない。
「でも、こういう話を聞かされると、明莉ちゃんの彼氏さんのこともどんな人なのか気になってきたわ」
「そっちに関しては僕も詳しいわけじゃないから何とも言えない。明莉に直接聞いて貰った方がいいかも」
「そうなんだ……うん。まずは明莉ちゃん本人と久々に会うところからだよね」
そんな話をしながら僕と路ちゃんは和やかな時間を過ごした。
今日も現状維持といった感じだけど……この後は色々なイベントがあるから、そこで僕も一歩踏み出せたらいいなと思った。
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