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2年生3学期

1月30日(月)曇り 重森美里の介入その9

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 1月も残り2日の月曜日。
 今週もまた雪が降る日があるらしいけど、先週ほど降らないと予想されている。
 さすがにもう雪はお腹いっぱいなので遠慮願いたいけど……来週の修学旅行は北海道なので、また雪をたくさん見ることになる。

 それはさておき、先週は雪のせいで水曜の塾が開講されなかったので、今日は一週間ぶりの塾だった。
 学校と違って補講はないので、受講料的には少し損なのかもしれない。

「亜里沙も今週の水曜から来るのかぁ。なんか中途半端なタイミングだけど」

 重森さんは僕と路ちゃんに向かってそう言う。
 今日の学校で大山さんが僕らと同じ時間帯に塾へ行くことになったと聞かされたけど、重森さんも部活で聞いていたようだ。

「そういえば、バド部は毎日部活あるんだっけ?」

「一応、水曜日と日曜日は確定で休みだよ。あとは土曜日は隔週だったりでまちまち」

「だから、水曜日の塾の方が良かったのかな」

「それは人によるんじゃない? 部活も塾もいっぺんに終わらせたい人もいるだろうし」

 そう言われて僕と路ちゃんはお互いに顔を合わせる。
 文芸部はそれほど活動頻度が多いわけじゃないけど、僕と路ちゃん的には同じ日じゃない方が楽だと考えていた。
 これは運動部と文化部の体力の違いなのだろうか。

「それに塾があると言えば途中抜けも許されるだろうし。まぁ、うちの高校の運動部でそんながっつりやってるとこは限られてるけど」

「そうなんだ」

「というか、2人とも亜里沙と部活の話あんまりしてない?」

「いや、その……運動部の話題に付いていける気がしなくて」

「わ、わたしも……」

「なるほど。全然そんなことないと思うけど、2人は思った以上にインドアタイプだったか」

「そ、それを考えると美里ちゃんや亜里沙ちゃんはわたし的に凄く話しやすいタイプだと思う」

「……聞いた産賀くん? みーちゃんすごいかわいいこと言ってくれてる」

「そ、そう……」

「抱きしめてもいい?」

「許可取らなくてもやるでしょ」

「うん。それじゃあ……」

「ちょ、ちょっと! わたしの許可は!?」

 珍しい路ちゃんのツッコミに僕は重森さんと一緒に笑ってしまった。
 僕もだんだんとこのノリに毒され始めているので、大山さんが来てくれたら路ちゃんを守る立場に戻りたいと思った……本当に戻れるだろうか。
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