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2年生2学期

12月19日(月)曇り時々雪 ポンコツな一日

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 今年一番寒い日と言われた月曜日。
 そのニュースの宣言通り、家の中でも白い息が出て、自転車を漕いだ時はいつも以上に顔が痛かった。
 けれども、そんな寒さを感じても今日の僕の頭はすっきりすることはなく、どこかふわふわとしていた。

「そういえば、この前に言った図書館で本を借りる件だけど、年末はいつまで開いてるとかわかる?」

「…………」

「う、産賀くん?」

「……は!? ごめん、何だっけ」

「ど、どうしたの? もしかして調子悪い?」

「い、いや、すこぶる元気だよ」

 大倉くんが心配そうな顔をするのでそう返すけど、全く話を聞いていなかったから説得力がまるでない。
 テストが返却される日であるから良かったものの、授業も半分くらいは頭に残っていなかった。

「うぶクン、さっきのテスト何点だった?」

「…………」

「おーい~ もしもーし」

「……あっ、大山さん。おはよう」

「うん、まぁ、その寝てたならその反応で正解なんだケド、寝てないだろうし、2回目のおはようだよ」

「ま、マジ……?」

「ねぇ、うぶクン。さっきぞのサンからもミチもぽわぽわしてるって聞いたんだケド………何か思い当たることはある?」

「……ない」

「ふーん、あるんだ」

「ないって言ったのに!?」

「いや、昨日ミチと出かけたのは知ってるから。そこで何かあったんだろうなって」

「そ、そこまで知ってるなら……」

「さすがにそこから先はわからないよ? でも、うぶクンがこんな状態になるのは…………何か悪いことがあったかもしれないと思って」

「えっ。悪い感じに見えるの?」

「だって、さっきの授業もずっと斜め上見てたもん」

 大山さんに指摘されたけど、全くそんな覚えはなかった。
 いや、そもそも昨日、路ちゃんと解散した辺りからずっとこんな調子なので学校にいることを不思議に感じているくらいだ。

「そ、そこに関しては……悪いようにはなってないから」

「そっか。それなら安心。ただ、ずっとそんなカンジのままじゃダメだから、本番はシャキッとするんだよ?」

「りょ、了解です」

「うんうん。さて、アタシもぞのサンに加勢するかぁ」

 そう言い残して大山さんは路ちゃんのところへ向かって行く。
 
 直接的には言われてないけど……大山さんには何かを察せられた気がする。
 その上であまり追求せずに応援してくれたのは感謝すべきなんだろう。
 でも、そんな気が回せないほど、今日の僕はポンコツだった。
 まだ肝心なところまで行ってないというのに……本当に本番までにはシャキッとしなければ。
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