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2年生2学期
9月12日(月)晴れ時々曇り 隣接する岸本路子その2
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9月も半ばに入る月曜日。
学校の方は今週から少しずつ体育祭の練習が始まっていく。
ただ、僕は去年から引き続き暇な時間の方が増えそうだ。
一方、塾の方は今日から2週目に突入した。
勉強の方は問題なく進んでいるので、このまま置いて行かれないように付いて行きたいと思う。
しかし、それ以外のところで少し気になることがあった。
「良さんのクラスでスウェーデンって誰出るん?」
「それ教えていいものなのかな……」
「いやいや、偵察してるわけじゃないから」
2教科の間の休み時間に別クラスの男子とそんな世間話をしていると、隣に座る路ちゃんは少し気まずそうにしていた。
まだ3回目ではあるけど、路ちゃんは基本的に塾終わりまで席から動かない。
恐らく塾生の中に知り合いがいないから、わざわざ席を立つ必要がないのだ。
でも、僕の方は何人か男子の知り合いがいて今日のように話しかけられることがあるので、路ちゃんが独りぼっちでいる時間が生じてしまった。
それが気になってしまった僕は、この日の帰り際に路ちゃんにひと声かけることにする。
「路ちゃん、ごめんね。休み時間中、放置しちゃってるみたいで」
「えっ? 放置?」
「いや、僕が他の人と話しちゃってるから……」
「あっ、そういう……ううん。全然構わないわ。わたしは黙ってても平気だし」
「でも、それなら僕が隣にいる意味が……」
僕が申し訳なく思ってそう言ったけど、それを見た路ちゃんは何故かクスリと笑う。
「……はっ! ご、ごめんなさい。心配してくれてるのに笑って。だけれど、良助くんがそんな風に考えてくれてると思ってなくて」
「いや、僕が気にし過ぎなのはあるんだろうけど……」
「わたしは知り合いが一人でもいてくれるだけ十分だから。でも、心配してくれてありがとう」
「ううん。問題なら良かった」
「じゃあ、次から良助くんに心配されないよう……わたしが先に話すのもいいかな……なんて」
「僕はそれでも構わないよ」
「……うん。わかった」
路ちゃんは少し驚きながらもそう言ったので、僕はひとまず安心する。
一つ前の塾のことがあるから余計に気にしてしまうけど、本人が平気そうなら僕が気にし過ぎることもないだろう。
僕も周りに流され過ぎずに路ちゃんへ話していこうと思う。
学校の方は今週から少しずつ体育祭の練習が始まっていく。
ただ、僕は去年から引き続き暇な時間の方が増えそうだ。
一方、塾の方は今日から2週目に突入した。
勉強の方は問題なく進んでいるので、このまま置いて行かれないように付いて行きたいと思う。
しかし、それ以外のところで少し気になることがあった。
「良さんのクラスでスウェーデンって誰出るん?」
「それ教えていいものなのかな……」
「いやいや、偵察してるわけじゃないから」
2教科の間の休み時間に別クラスの男子とそんな世間話をしていると、隣に座る路ちゃんは少し気まずそうにしていた。
まだ3回目ではあるけど、路ちゃんは基本的に塾終わりまで席から動かない。
恐らく塾生の中に知り合いがいないから、わざわざ席を立つ必要がないのだ。
でも、僕の方は何人か男子の知り合いがいて今日のように話しかけられることがあるので、路ちゃんが独りぼっちでいる時間が生じてしまった。
それが気になってしまった僕は、この日の帰り際に路ちゃんにひと声かけることにする。
「路ちゃん、ごめんね。休み時間中、放置しちゃってるみたいで」
「えっ? 放置?」
「いや、僕が他の人と話しちゃってるから……」
「あっ、そういう……ううん。全然構わないわ。わたしは黙ってても平気だし」
「でも、それなら僕が隣にいる意味が……」
僕が申し訳なく思ってそう言ったけど、それを見た路ちゃんは何故かクスリと笑う。
「……はっ! ご、ごめんなさい。心配してくれてるのに笑って。だけれど、良助くんがそんな風に考えてくれてると思ってなくて」
「いや、僕が気にし過ぎなのはあるんだろうけど……」
「わたしは知り合いが一人でもいてくれるだけ十分だから。でも、心配してくれてありがとう」
「ううん。問題なら良かった」
「じゃあ、次から良助くんに心配されないよう……わたしが先に話すのもいいかな……なんて」
「僕はそれでも構わないよ」
「……うん。わかった」
路ちゃんは少し驚きながらもそう言ったので、僕はひとまず安心する。
一つ前の塾のことがあるから余計に気にしてしまうけど、本人が平気そうなら僕が気にし過ぎることもないだろう。
僕も周りに流され過ぎずに路ちゃんへ話していこうと思う。
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