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1年生3学期
1月23日(日)雨 明莉との日常その32
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雪になりかけの雨が降る日曜日。この1月中は天気が悪いこともあって僕も明莉も日曜日はずっと家にこもっている。
「あーあ……なんか複雑な感じ」
そんな日が続いているからか今日の明莉は少しだけテンションが低かった。
「何かあったの?」
「いやー……これまでのあかり的には気持ちよく出かけられる春が早く来て欲しいと思うんだけど、次に春を迎えると3年生になっちゃうから、素直に早く来て欲しいと思えなくて」
「なるほど。だけど、何も3年生になったからってすぐに勉強漬けになるわけじゃいからそこは大丈夫じゃないか? ほら、1学期中には修学旅行とか行くわけだし」
「それはわかってるけど、そういう気分になっちゃってるんですー もう、りょうちゃんは中二心がわかってないんだから」
この場合の中二とはよく言われる方の意味ではないのだろう。数年前は僕も中二だったけど、明莉ほど3年生になることは意識してなかった気がする。そこは兄いる影響があるのかもしれない。
「でも、本当に考え過ぎない方がいいよ。程よく遊んで、程よく勉強すれば全然何とかなるから」
「……じゃあ、今のでりょうちゃんの言質を取ったということで」
「まぁ、構わないよ。2月に入ったらもう少し天気もマシになるみたいだからその時遊びに行けばいいさ」
「おお。なんか今日のりょうちゃんめっちゃくちゃ優しい」
「いやいや、僕は常に優しくしているつもりだぞ?」
「やっぱり時代はちょっと病みムーブする方がいいのかな……?」
「病み……なんだって?」
「病みかわってやつ。最近だと地雷系女子とかって言われるかな」
「なんか単語だけ聞いたことあるけど、要するにどういうこと?」
「まぁ、色んな意味があるらしいけど、一つはめんどくさいかまってちゃんみたいな要素がある子って感じ?」
その説明を受けて、明莉がそれを取り入れようとしているのはどういうことなんだと問いただしたくなるけど、恐らくそれもファッションやトレンド的な意味もあるのだろうから下手にツッコめない。
ただ、明莉にはなるべくその方向へ行って欲しくないものだ。
「僕は明莉がめんどくさくいかまってちゃんになっても大丈夫だけど、何事もほどほどにな……」
「うーん? よくわからないけど、りょーかい」
明莉と話していると時々今日みたいなあまり知らない世界が出てくることがあるけど、これに付いて行けなくなると、話題を一つ失ってしまう。そうならないためにも興味だけは持つようにしていこうと思った。
「あーあ……なんか複雑な感じ」
そんな日が続いているからか今日の明莉は少しだけテンションが低かった。
「何かあったの?」
「いやー……これまでのあかり的には気持ちよく出かけられる春が早く来て欲しいと思うんだけど、次に春を迎えると3年生になっちゃうから、素直に早く来て欲しいと思えなくて」
「なるほど。だけど、何も3年生になったからってすぐに勉強漬けになるわけじゃいからそこは大丈夫じゃないか? ほら、1学期中には修学旅行とか行くわけだし」
「それはわかってるけど、そういう気分になっちゃってるんですー もう、りょうちゃんは中二心がわかってないんだから」
この場合の中二とはよく言われる方の意味ではないのだろう。数年前は僕も中二だったけど、明莉ほど3年生になることは意識してなかった気がする。そこは兄いる影響があるのかもしれない。
「でも、本当に考え過ぎない方がいいよ。程よく遊んで、程よく勉強すれば全然何とかなるから」
「……じゃあ、今のでりょうちゃんの言質を取ったということで」
「まぁ、構わないよ。2月に入ったらもう少し天気もマシになるみたいだからその時遊びに行けばいいさ」
「おお。なんか今日のりょうちゃんめっちゃくちゃ優しい」
「いやいや、僕は常に優しくしているつもりだぞ?」
「やっぱり時代はちょっと病みムーブする方がいいのかな……?」
「病み……なんだって?」
「病みかわってやつ。最近だと地雷系女子とかって言われるかな」
「なんか単語だけ聞いたことあるけど、要するにどういうこと?」
「まぁ、色んな意味があるらしいけど、一つはめんどくさいかまってちゃんみたいな要素がある子って感じ?」
その説明を受けて、明莉がそれを取り入れようとしているのはどういうことなんだと問いただしたくなるけど、恐らくそれもファッションやトレンド的な意味もあるのだろうから下手にツッコめない。
ただ、明莉にはなるべくその方向へ行って欲しくないものだ。
「僕は明莉がめんどくさくいかまってちゃんになっても大丈夫だけど、何事もほどほどにな……」
「うーん? よくわからないけど、りょーかい」
明莉と話していると時々今日みたいなあまり知らない世界が出てくることがあるけど、これに付いて行けなくなると、話題を一つ失ってしまう。そうならないためにも興味だけは持つようにしていこうと思った。
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