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1年生3学期
1月9日(日)晴れ 明莉との日常その30
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三連休2日目。実力テストと言われると今持ちうる実力でテストに挑めばいいんじゃないかと思ってしまうことがあるけど、それは学生側の言い訳であり、テストがあるからには勉強した方がいいものだ。
「中学って休み明けにテストないんだっけ?」
「あるよー 金曜日に冬休み明けの実力テスト」
「勉強しとかなくていいの?」
「りょうちゃん……実力テストなんだから今ある実力で挑めばいいんだよ」
勉強の合間で居間を通りがかると明莉がコタツに丸まりながらスマホを眺めていたので一応聞いてみたけど、想定していた言い訳がそのまま出てくると思わなった。
「実力ってそういうことじゃないと思うんだけど」
「じゃあ、りょうちゃんは中学の時に実力テスト前がっつり勉強してたの?」
「……すみませんでした」
「逆に聞くけど、今回りょうちゃんはなんで勉強してるの? それとも高校になるとやらなきゃいけない感じ?」
「ちょっとだけしてるけど、別に強制されてるわけじゃないよ。ただ、冬休み中は遊んでる時間も多かったからやっておこうと思っただけ」
「そう言われちゃうとあかりも同じくらい遊んでるんだけど……どういう心境の変化?」
明莉から純粋に聞かれてしまうけど、正直なところやっておこうと思ったことについては特に理由はなかった。こういう時に将来の大学受験を見据えてとか言えたら良い影響を与えられそうだけど、僕はどうするべきかまだ考えられていない。
「……あかりもそろそろ勉強しなきゃダメなのかぁ」
「それは……受験の話?」
「うん。昨日、お母さんにも言われたし、そろそろって気持ちはあるけど、もうちょっと2年生でいたいなーって気持ちもある」
「まぁ、まだ焦らなくていいと思う。僕も本格的に勉強し出したのは3年生になってからだし」
「……そっか。りょうちゃんが言うならそうする。というか、ダメだったらりょうちゃんのせいにする」
「えっ!? それならぜひ勉強するように勧めるけど」
「今更言っても遅いよー でも……本当に勉強がいる時になったらりょうちゃんにも助けて貰うからね!」
そう言って笑う明莉に対して、僕は「その時はもちろん」と返す。それは可愛い妹の頼みであるから断れないというものあるけど、純粋に兄として応援したいから本当にそういう時が来たら助けるに決まっている。
今年度は僕が知る限りでは松永の彼女である伊月さんが1月末くらいから本格的な受験シーズンに突入するけど、来年は明莉がいるからもっと慌ただしい時期になっているかもしれない。
「中学って休み明けにテストないんだっけ?」
「あるよー 金曜日に冬休み明けの実力テスト」
「勉強しとかなくていいの?」
「りょうちゃん……実力テストなんだから今ある実力で挑めばいいんだよ」
勉強の合間で居間を通りがかると明莉がコタツに丸まりながらスマホを眺めていたので一応聞いてみたけど、想定していた言い訳がそのまま出てくると思わなった。
「実力ってそういうことじゃないと思うんだけど」
「じゃあ、りょうちゃんは中学の時に実力テスト前がっつり勉強してたの?」
「……すみませんでした」
「逆に聞くけど、今回りょうちゃんはなんで勉強してるの? それとも高校になるとやらなきゃいけない感じ?」
「ちょっとだけしてるけど、別に強制されてるわけじゃないよ。ただ、冬休み中は遊んでる時間も多かったからやっておこうと思っただけ」
「そう言われちゃうとあかりも同じくらい遊んでるんだけど……どういう心境の変化?」
明莉から純粋に聞かれてしまうけど、正直なところやっておこうと思ったことについては特に理由はなかった。こういう時に将来の大学受験を見据えてとか言えたら良い影響を与えられそうだけど、僕はどうするべきかまだ考えられていない。
「……あかりもそろそろ勉強しなきゃダメなのかぁ」
「それは……受験の話?」
「うん。昨日、お母さんにも言われたし、そろそろって気持ちはあるけど、もうちょっと2年生でいたいなーって気持ちもある」
「まぁ、まだ焦らなくていいと思う。僕も本格的に勉強し出したのは3年生になってからだし」
「……そっか。りょうちゃんが言うならそうする。というか、ダメだったらりょうちゃんのせいにする」
「えっ!? それならぜひ勉強するように勧めるけど」
「今更言っても遅いよー でも……本当に勉強がいる時になったらりょうちゃんにも助けて貰うからね!」
そう言って笑う明莉に対して、僕は「その時はもちろん」と返す。それは可愛い妹の頼みであるから断れないというものあるけど、純粋に兄として応援したいから本当にそういう時が来たら助けるに決まっている。
今年度は僕が知る限りでは松永の彼女である伊月さんが1月末くらいから本格的な受験シーズンに突入するけど、来年は明莉がいるからもっと慌ただしい時期になっているかもしれない。
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