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1年生2学期
11月27日(土)曇り時々雨 テンションがバグる日
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寒い上に少々天気が悪い土曜日。この日は松永と大倉くんと共にカラオケへ行くことなった。火曜日から引き続きの三人遊びだけど、カラオケ自体は久しぶりだ。
そんな中、カラオケルームに入って各々準備を始めていると、大倉くんが口を開く。
「ま、松永くんは大丈夫だったの?」
「何が?」
「ほ、ほら、部活がない日こそ彼女さんと遊びに行ったりとか……」
「あー それは大丈夫。茉奈ちゃん……って、クラさんは名前知らなかったっけ? まぁ、彼女は今年受験生で今の時期は忙しいからさすがに誘えないんだ」
「な、なるほど……」
さらっと言ってのける松永に大倉くんは少し呆れた反応をする。たとえ本当にそうだとしてもそれは言わないのが友情だろうに。
「今度遊びに行けるとしたらクリスマスかなぁ。あっ、りょーちゃんとクラさんは毎年クリスマスって何してる? ちなみに今年のイブ&クリスマスは金曜日から土曜日ね」
「何でこの流れでクリスマスの話が出てくるんだ」
「まぁまぁ。意外にりょーちゃんも毎年どうしてるか知らないし。もちろんクラさんも」
「別に予定って感じの予定はないよ。夜のチキンやケーキを食べること以外は普段通りに過ごすだけ」
「ぼ、ボクもそうだなぁ。ま、松永くんは今まで何を……?」
「午前中は部活とかの集まりに行って、夜は家でご馳走食べる感じだった」
そう言われた途端、僕は松永を冷ややかな視線で見る。
「えっ? 何? 俺、なんか悪いこと言った……?」
「そっちから振っといて特に盛り上がらない話だったからだよ。結局、今年のクリスマスに予定がある自慢したかっただけじゃないか」
「そうだけど」
「開き直られると何も返せなくなるからやめろ」
「だって、こういう彼女のことを話せる相手ってあんまりないんだもん。俺的には別に弄ってくれたり、冷たくスルーされたりしてもいいから話したいんだよ」
「そ、そういうものなの……?」
「少なくとも俺は。もっと根掘り葉掘り聞いて欲しい」
そういえば以前に家へ来た時も松永は明莉に彼女さんのことを楽しそうに話していた。僕からするとそこは二人だけの話だから聞かない方がいいと思ってしまうけど、松永や明莉みたいに積極的に話したり聞きたかったりするタイプも結構いるのかもしれない。
「だから、クラさんが話を振ってくれてちょっと嬉しかった。りょーちゃんは全然聞かないし」
「わかったよ。今度クリスマス終わった後には何してたか聞くから」
「えー……クリスマスはちょっと特別だからそう簡単に話すわけには……」
「面倒くさいな! いいから早く曲入れて歌うぞ!」
「うぅ……りょーちゃんが冷たい。」
松永は泣くフリをしながらそう言う。本当に今日の松永はちょっと面倒くさい寄りのテンションだ。
「ふ、二人のこういう感じって夫婦漫才的な雰囲気あるよね」
「何で夫婦なの!? 普通に漫才コンビでいいでしょ!」
「いやー これだけ長い付き合いだとそうなっちゃうんだよねー また茉奈ちゃんに怒られちゃうわー」
「そう言いながらまた惚気てるだろ!?」
一方の僕も人によっては面倒くさいと思われるテンションになっていたけど、二人はそれが面白くなってしまったらしい。その後もカラオケ中も何だかふざけた空気の中、僕はツッコミを担当させられることになった。
学校だと一応周りの目があって少しだけ大人しくしてることもあるから、たまにはこんなテンションもいい……けど、できればツッコミにもう一人欲しいところだ。
そんな中、カラオケルームに入って各々準備を始めていると、大倉くんが口を開く。
「ま、松永くんは大丈夫だったの?」
「何が?」
「ほ、ほら、部活がない日こそ彼女さんと遊びに行ったりとか……」
「あー それは大丈夫。茉奈ちゃん……って、クラさんは名前知らなかったっけ? まぁ、彼女は今年受験生で今の時期は忙しいからさすがに誘えないんだ」
「な、なるほど……」
さらっと言ってのける松永に大倉くんは少し呆れた反応をする。たとえ本当にそうだとしてもそれは言わないのが友情だろうに。
「今度遊びに行けるとしたらクリスマスかなぁ。あっ、りょーちゃんとクラさんは毎年クリスマスって何してる? ちなみに今年のイブ&クリスマスは金曜日から土曜日ね」
「何でこの流れでクリスマスの話が出てくるんだ」
「まぁまぁ。意外にりょーちゃんも毎年どうしてるか知らないし。もちろんクラさんも」
「別に予定って感じの予定はないよ。夜のチキンやケーキを食べること以外は普段通りに過ごすだけ」
「ぼ、ボクもそうだなぁ。ま、松永くんは今まで何を……?」
「午前中は部活とかの集まりに行って、夜は家でご馳走食べる感じだった」
そう言われた途端、僕は松永を冷ややかな視線で見る。
「えっ? 何? 俺、なんか悪いこと言った……?」
「そっちから振っといて特に盛り上がらない話だったからだよ。結局、今年のクリスマスに予定がある自慢したかっただけじゃないか」
「そうだけど」
「開き直られると何も返せなくなるからやめろ」
「だって、こういう彼女のことを話せる相手ってあんまりないんだもん。俺的には別に弄ってくれたり、冷たくスルーされたりしてもいいから話したいんだよ」
「そ、そういうものなの……?」
「少なくとも俺は。もっと根掘り葉掘り聞いて欲しい」
そういえば以前に家へ来た時も松永は明莉に彼女さんのことを楽しそうに話していた。僕からするとそこは二人だけの話だから聞かない方がいいと思ってしまうけど、松永や明莉みたいに積極的に話したり聞きたかったりするタイプも結構いるのかもしれない。
「だから、クラさんが話を振ってくれてちょっと嬉しかった。りょーちゃんは全然聞かないし」
「わかったよ。今度クリスマス終わった後には何してたか聞くから」
「えー……クリスマスはちょっと特別だからそう簡単に話すわけには……」
「面倒くさいな! いいから早く曲入れて歌うぞ!」
「うぅ……りょーちゃんが冷たい。」
松永は泣くフリをしながらそう言う。本当に今日の松永はちょっと面倒くさい寄りのテンションだ。
「ふ、二人のこういう感じって夫婦漫才的な雰囲気あるよね」
「何で夫婦なの!? 普通に漫才コンビでいいでしょ!」
「いやー これだけ長い付き合いだとそうなっちゃうんだよねー また茉奈ちゃんに怒られちゃうわー」
「そう言いながらまた惚気てるだろ!?」
一方の僕も人によっては面倒くさいと思われるテンションになっていたけど、二人はそれが面白くなってしまったらしい。その後もカラオケ中も何だかふざけた空気の中、僕はツッコミを担当させられることになった。
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