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1年生1学期
4月8日(木)晴れ 友人との日常
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今日は3・4時間に途中で授業を中断する形で、内科検診が行われた。昨日の身体測定ほど待たされることはなく、検診自体は1分も経たないうちに終わったので正直書くべきことはあまりない。
こんな風に色々な検査をするのは4月特有のもので、ここが過ぎれば本格的に授業詰めの高校生活が始まるのだろう。そう考えると少しだけ暇な今は貴重な時間なのかもしれない。
「りょーちゃんとぽんちゃんはなんか部活入るの?」
昼休みに入って唐揚げを頬張りながら松永はそんな質問をする。この高校では入部を強制されないらしいけど、大抵の生徒は部活に入っていると担任の杉岡先生も言っていた。部活動の見学は既に受け付けているところもあるらしい。
「オレは剣道部に入るつもりだ。昨日、見学に行った」
僕が少し考えている間に、本田くんが先にそう言う。確かに本田くんは剣道部っぽい雰囲気があると思う。硬派で真面目そうという意味で。
「おお~ 確かにぽんちゃんは剣道部っぽい雰囲気ある」
それを直接言ってしまうのが松永だ。いや、それよりもいつの間にか「ぽんちゃん」呼びになっていることに驚いた。元から呼ばれてるニックネームかわからないけど、相変わらず松永は距離の縮めるのが早い。
「それで、りょーちゃんは? 中学は卓球部の幽霊部員だったけど」
「事実だけど……入るかどうか検討中。ちょっと気になってるのは文芸部かな」
「えっ、りょーちゃん詩人になるの」
「いや、文芸にもいろいろあるから」
そう言いつつも僕のイメージでは、小説を書く方に寄っているので、中には俳句とか詩とかを書く人もいるんだろう。
すると、本田くんも言葉を挟んでくる。
「文化祭までに何か書いて冊子を配るやつだな。大変そうだ」
「あー、それね~ りょーちゃんのやつ完成したら絶対読みに行くよ!」
気になっているだけのつもりだが、二人の中ではもう入る方向に話が行っている。そうなると、僕も見学を検討すべきなのかもしれない。
「それで、言い出しっぺの松永は?」
「俺はテニス部かな~」
流れとして松永に話を振ったけど、僕は中学の部活を知っていたから何となくそう答えるのはわかっていた。そして、本田くんの方を見るとたまたま目が合ったので、本田くんが次に言う言葉もだいたい予想できる。
「入ってそうだ」
「うん」
「二人してなにそれ~!」
松永の扱いがわかってきた本田くんと笑いながら今日も楽しい昼食を終えるのだった。
こんな風に色々な検査をするのは4月特有のもので、ここが過ぎれば本格的に授業詰めの高校生活が始まるのだろう。そう考えると少しだけ暇な今は貴重な時間なのかもしれない。
「りょーちゃんとぽんちゃんはなんか部活入るの?」
昼休みに入って唐揚げを頬張りながら松永はそんな質問をする。この高校では入部を強制されないらしいけど、大抵の生徒は部活に入っていると担任の杉岡先生も言っていた。部活動の見学は既に受け付けているところもあるらしい。
「オレは剣道部に入るつもりだ。昨日、見学に行った」
僕が少し考えている間に、本田くんが先にそう言う。確かに本田くんは剣道部っぽい雰囲気があると思う。硬派で真面目そうという意味で。
「おお~ 確かにぽんちゃんは剣道部っぽい雰囲気ある」
それを直接言ってしまうのが松永だ。いや、それよりもいつの間にか「ぽんちゃん」呼びになっていることに驚いた。元から呼ばれてるニックネームかわからないけど、相変わらず松永は距離の縮めるのが早い。
「それで、りょーちゃんは? 中学は卓球部の幽霊部員だったけど」
「事実だけど……入るかどうか検討中。ちょっと気になってるのは文芸部かな」
「えっ、りょーちゃん詩人になるの」
「いや、文芸にもいろいろあるから」
そう言いつつも僕のイメージでは、小説を書く方に寄っているので、中には俳句とか詩とかを書く人もいるんだろう。
すると、本田くんも言葉を挟んでくる。
「文化祭までに何か書いて冊子を配るやつだな。大変そうだ」
「あー、それね~ りょーちゃんのやつ完成したら絶対読みに行くよ!」
気になっているだけのつもりだが、二人の中ではもう入る方向に話が行っている。そうなると、僕も見学を検討すべきなのかもしれない。
「それで、言い出しっぺの松永は?」
「俺はテニス部かな~」
流れとして松永に話を振ったけど、僕は中学の部活を知っていたから何となくそう答えるのはわかっていた。そして、本田くんの方を見るとたまたま目が合ったので、本田くんが次に言う言葉もだいたい予想できる。
「入ってそうだ」
「うん」
「二人してなにそれ~!」
松永の扱いがわかってきた本田くんと笑いながら今日も楽しい昼食を終えるのだった。
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