23 / 100
道具は・・・手に馴染む物が一番だと思いませんか? 23
しおりを挟む
第一章 十九話
アレディング商会を訪れた翌日。
10番地区の“貴族街の門”に赴き門兵達にビットナー伯爵邸へ訪問確認に行って貰った。
「お手数をおかけします。突然申し訳有りません」
「いえコーサカ様から連絡があった場合は、迅速かつ最優先でお取り次ぎする様に命令を受けておりますので」
迅速に連絡が付くようにビットナー伯爵が根回ししてくれていた様だ。好待遇で気が引ける。
そうこうしてる内に屋敷へ走ってくれた門兵が帰ってきた。
「申し訳有りません。本日伯爵はご不在です。王城への御出仕との事です」
「それでは...重ねて申し訳有りませんが、ビットナー伯爵が帰られたらこの手紙をお渡し頂けませんか」
一通の封書を門兵に手渡す。留守の場合を想定して用意してきた物だ。10番地区への出入りは、よほどの事がない限り貴族も平民もここを通る。
「承りました。必ずお渡しします」
「宜しくお願い致します」
「コーサカ様!」
用も済んだので一旦宿に戻る事にした時、突然声をかけられる。振り向くと伯爵家お抱え魔法使いのシドーニエがそこにいた。
「今屋敷でコーサカ様がお見えと聞いて参上しました」
今、言付けてしまったのでどうにもばつが悪い。
「こんにちは、シドーニエさん。ビットナー伯爵にご相談したい事がありまして伺ったのですが...お留守と聞いてこちらの方に言付けをお願いした所です」
「そうですか。もし宜しければ私が王城までご案内して伯爵閣下に取り次がせていただきますが?!」
随分前のめりな感じで案内を買って出てくる。正直なところ、先日の件があるので王城は避けたい。
「お申し出はありがたいのですが...公務の邪魔をするのもどうかと思いますし、今日の所はご遠慮させて頂きましょう」
「そうですか...」
そんなにガッカリされると若干申し訳なくなってくる。どうせ誰かに聞こうと思っていたし丁度いいか...
「シドーニエさん。もし時間の都合がつくようでしたら...幾つかお伺いしたい事があるのですが...」
「何でも聞いて下さい!!! 都合は生まれた時から付いてました!!!」
なぜだろう?彼女のうしろにパタパタ揺れる尻尾が見えるような気がする。
「...ありがとうございます」
そこで先ほどの門兵にもう一度声をかける。
「申し訳ありません。ビットナー伯爵に事情の説明をお願いできますか? 彼女が先に戻れば不要ですので」
「お任せ下さい」
「それではシドーニエさん、行きましょうか」
「はい。どこかゆっくり出来るカフェにでも...」
「...とりあえず付いて来て下さい」
人選を間違えた気がするのは気のせいだろうか...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
門兵達から見えない所でシドーニエに質問する。
「先程お話しした通り、少しお伺いしたいのですが?」
「ひゃい! 何でしょう?」
緊張しているようだ。折角伯爵のお抱えである彼女に同行して貰えるのだ。しっかり役立って貰おう。
「王都には図書館はありますか?」
「はぁ、幾つかありますが...」
どうも内容が意外だった様だ。そこでミネルヴァから、
{主殿、王国の図書館にある蔵書の内容ならば私のデータベースにある物で充分まかなえるかと...}
{ミネルヴァの知識については僕も疑ってないよ。これは図書館で調べた知識である様に“見える事”が重要なんだ}
{余計な事を申し上げました。お許し下さい}
{気にしてないさ}
「コーサカ様?」
「ああ、すいません。それでは王国の地図が見れる所はどちらでしょうか?」
「それでしたら8番地区の王立国土管理書院がいいと思います。王国の街、村、農地、街道、川、渓谷、山脈など様々な地形を測量・記録して保管してます。国土開発の指針に使用したり、治水工事の計画資料になったりするんですよ」
それはすごい。精度は分からないが発想は既に近代国家に近い。
{ミネルヴァ、位置情報はあるかい?ああ、近くの人目を避けられる場所で頼む}
{問題ありません。座標設定しておきます}
シドーニエの説明はまだ続いていた。
「まあ、まだ国土全体を網羅している訳ではありません。実は国立機関として立ち上がったのは先代陛下の頃で、歴史はまだ浅いんです。やっと主要部分の骨組が出来た位ですね」
「それでもすごいと思いますよ。しかしその様な重要施設に私の様な者が立ち入れるのでしょうか?」
「心配無用です。私と一緒であれば入れますから。これでも伯爵家筆頭魔法使いなんですよ」
少し誇らしげに話すシドーニエ、ここは乗っておこう。
「ありがとうございます。流石ですね。シドーニエさん是非お手伝い頂けませんか?」
じっと見つめてお願いする。さて...
「!!なんでもお手伝いしますぅ!!」
釣れた。
「それではシドーニエさん。ついて来て下さい」
「そちらは8番地区の方向ではありませんよ? 只の路地ですが?」
「少し人目を避けたいだけです。こちらへ」
二人で路地に入り彼女の右肩にてを置く。
「えっ?! コーサカ様?」
「転移魔法を発動します。“ムーヴ”!」
面倒なので即発動した。エクスチェンジを使わないのは単に魔 力の節約に過ぎない。
瞬時に移動した後...
「...もう少し心の準備をさせて下さい!!」
怒られてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
王立国土管理書院は思っていたよりも資料が揃っていた。目当ての資料もちゃんとあったので僕がその資料を確認した事はシドーニエから伯爵へちゃんと伝わるだろう。
「さてそれではシドーニエさんをお送りしましょうか」
「...」
不満そうだ...
「コーサカ様。ご自分だけ目的を達してさようならは...少しばかり酷いのでは?」
やはりそうかな。なんとなくは思っていたので埋め合わせの約束をする。
「申し訳ありません。今日はこの後、所用がありますので...後日に必ず埋め合わせさせて頂きます」
「絶対ですよ。まぁ図書館で“温泉”の場所を幾つか調べただけですからね。埋め合わせは相応のものでいいですよ。じゃあゲートまで送って頂けますか」
{ミネルヴァ、頼む}
{承知です}
「では転移魔法を発動します。怖ければ目をつむっておいて下さい。では発動します」
「それでは失礼します」
「こちらこそ!“エクスチェンジ”」
...シドーニエには悪いがこれで必要な仕込み情報は伯爵に届くだろう。
そもそもシドーニエにしろ今日のあれが全くの素の反応とも思えない。まぁお互い様という所だろう。
全部が演技ではないにしろ付き合わせたのだ。何かしら御礼はいるだろうが...
アレディング商会を訪れた翌日。
10番地区の“貴族街の門”に赴き門兵達にビットナー伯爵邸へ訪問確認に行って貰った。
「お手数をおかけします。突然申し訳有りません」
「いえコーサカ様から連絡があった場合は、迅速かつ最優先でお取り次ぎする様に命令を受けておりますので」
迅速に連絡が付くようにビットナー伯爵が根回ししてくれていた様だ。好待遇で気が引ける。
そうこうしてる内に屋敷へ走ってくれた門兵が帰ってきた。
「申し訳有りません。本日伯爵はご不在です。王城への御出仕との事です」
「それでは...重ねて申し訳有りませんが、ビットナー伯爵が帰られたらこの手紙をお渡し頂けませんか」
一通の封書を門兵に手渡す。留守の場合を想定して用意してきた物だ。10番地区への出入りは、よほどの事がない限り貴族も平民もここを通る。
「承りました。必ずお渡しします」
「宜しくお願い致します」
「コーサカ様!」
用も済んだので一旦宿に戻る事にした時、突然声をかけられる。振り向くと伯爵家お抱え魔法使いのシドーニエがそこにいた。
「今屋敷でコーサカ様がお見えと聞いて参上しました」
今、言付けてしまったのでどうにもばつが悪い。
「こんにちは、シドーニエさん。ビットナー伯爵にご相談したい事がありまして伺ったのですが...お留守と聞いてこちらの方に言付けをお願いした所です」
「そうですか。もし宜しければ私が王城までご案内して伯爵閣下に取り次がせていただきますが?!」
随分前のめりな感じで案内を買って出てくる。正直なところ、先日の件があるので王城は避けたい。
「お申し出はありがたいのですが...公務の邪魔をするのもどうかと思いますし、今日の所はご遠慮させて頂きましょう」
「そうですか...」
そんなにガッカリされると若干申し訳なくなってくる。どうせ誰かに聞こうと思っていたし丁度いいか...
「シドーニエさん。もし時間の都合がつくようでしたら...幾つかお伺いしたい事があるのですが...」
「何でも聞いて下さい!!! 都合は生まれた時から付いてました!!!」
なぜだろう?彼女のうしろにパタパタ揺れる尻尾が見えるような気がする。
「...ありがとうございます」
そこで先ほどの門兵にもう一度声をかける。
「申し訳ありません。ビットナー伯爵に事情の説明をお願いできますか? 彼女が先に戻れば不要ですので」
「お任せ下さい」
「それではシドーニエさん、行きましょうか」
「はい。どこかゆっくり出来るカフェにでも...」
「...とりあえず付いて来て下さい」
人選を間違えた気がするのは気のせいだろうか...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
門兵達から見えない所でシドーニエに質問する。
「先程お話しした通り、少しお伺いしたいのですが?」
「ひゃい! 何でしょう?」
緊張しているようだ。折角伯爵のお抱えである彼女に同行して貰えるのだ。しっかり役立って貰おう。
「王都には図書館はありますか?」
「はぁ、幾つかありますが...」
どうも内容が意外だった様だ。そこでミネルヴァから、
{主殿、王国の図書館にある蔵書の内容ならば私のデータベースにある物で充分まかなえるかと...}
{ミネルヴァの知識については僕も疑ってないよ。これは図書館で調べた知識である様に“見える事”が重要なんだ}
{余計な事を申し上げました。お許し下さい}
{気にしてないさ}
「コーサカ様?」
「ああ、すいません。それでは王国の地図が見れる所はどちらでしょうか?」
「それでしたら8番地区の王立国土管理書院がいいと思います。王国の街、村、農地、街道、川、渓谷、山脈など様々な地形を測量・記録して保管してます。国土開発の指針に使用したり、治水工事の計画資料になったりするんですよ」
それはすごい。精度は分からないが発想は既に近代国家に近い。
{ミネルヴァ、位置情報はあるかい?ああ、近くの人目を避けられる場所で頼む}
{問題ありません。座標設定しておきます}
シドーニエの説明はまだ続いていた。
「まあ、まだ国土全体を網羅している訳ではありません。実は国立機関として立ち上がったのは先代陛下の頃で、歴史はまだ浅いんです。やっと主要部分の骨組が出来た位ですね」
「それでもすごいと思いますよ。しかしその様な重要施設に私の様な者が立ち入れるのでしょうか?」
「心配無用です。私と一緒であれば入れますから。これでも伯爵家筆頭魔法使いなんですよ」
少し誇らしげに話すシドーニエ、ここは乗っておこう。
「ありがとうございます。流石ですね。シドーニエさん是非お手伝い頂けませんか?」
じっと見つめてお願いする。さて...
「!!なんでもお手伝いしますぅ!!」
釣れた。
「それではシドーニエさん。ついて来て下さい」
「そちらは8番地区の方向ではありませんよ? 只の路地ですが?」
「少し人目を避けたいだけです。こちらへ」
二人で路地に入り彼女の右肩にてを置く。
「えっ?! コーサカ様?」
「転移魔法を発動します。“ムーヴ”!」
面倒なので即発動した。エクスチェンジを使わないのは単に魔 力の節約に過ぎない。
瞬時に移動した後...
「...もう少し心の準備をさせて下さい!!」
怒られてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
王立国土管理書院は思っていたよりも資料が揃っていた。目当ての資料もちゃんとあったので僕がその資料を確認した事はシドーニエから伯爵へちゃんと伝わるだろう。
「さてそれではシドーニエさんをお送りしましょうか」
「...」
不満そうだ...
「コーサカ様。ご自分だけ目的を達してさようならは...少しばかり酷いのでは?」
やはりそうかな。なんとなくは思っていたので埋め合わせの約束をする。
「申し訳ありません。今日はこの後、所用がありますので...後日に必ず埋め合わせさせて頂きます」
「絶対ですよ。まぁ図書館で“温泉”の場所を幾つか調べただけですからね。埋め合わせは相応のものでいいですよ。じゃあゲートまで送って頂けますか」
{ミネルヴァ、頼む}
{承知です}
「では転移魔法を発動します。怖ければ目をつむっておいて下さい。では発動します」
「それでは失礼します」
「こちらこそ!“エクスチェンジ”」
...シドーニエには悪いがこれで必要な仕込み情報は伯爵に届くだろう。
そもそもシドーニエにしろ今日のあれが全くの素の反応とも思えない。まぁお互い様という所だろう。
全部が演技ではないにしろ付き合わせたのだ。何かしら御礼はいるだろうが...
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる