異世界情報収集生活

スカーレット

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ライミリ精霊信仰国編(ライミリ編)

181.私が会いたかったのに

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今後の予定を改めて考えると、忙しさで目が回るどころの騒ぎじゃない……。
(私の死因は過労死かな?)

とりあえずさぁ……。

「アレは夜会の最後でやるからよくない?夜会前半の準備で手一杯だよ?」

(「じゃあ何かを削らないといけませんけれど、何を削りますか?」)

………

情報収集→まだ足りないので削れない。

誘拐されるための用意→誘拐されたくてされるわけではないし、証拠集めの為なので削れない。

アレ→どうにもならない

副騎士団長との会合→接触しておきたい……


ん?


「ねぇ一心?副騎士団長と接触したんだよね?」

(「ええ、赤、青共に接触しました。」)

……………………。

「こっちの動きは伝えたんだよね?」

(「ええ、伝えました。」)


……………………。


「……私が接触する意味は…。」

(「ないですね。」)

「……分かった。とりあえず夜会に向けて準備を進めようか。」

(「ええ、副騎士団長達との会合の分しっかり眠ってくださいね。」)

「………分かった。分かりましたよ全く。しつこいんだから。」

(「全てが終わり次第、この国で休息とまいりましょう。それまでは、ぎちぎちのスケジュールですので、お覚悟を。」)

「ハイハイわかったよ。じゃあとりあえず、わたしも一回そっちに戻るよ。」

(「もう少々お耳をお貸しください。赤の副騎士団長のおかげで、騎士団長と殿下の教育は順調に進んでおります。このまま進むのであればニアは手が空くでしょう。見張りは精霊王達で十分です。」)

「それは朗報だね。じゃあ私がやるべきはルートの下見と世界樹様と情報のすり合わせってところかな?じゃあ私はそっちに戻って、ウィール様と話してくるよ。あ、そうそう印鑑!忘れてたよ印鑑!王の印鑑って王の私室にあるんだって。」

(「かしこまりました。場を整えてお待ちしております。」)

その言葉を最後に、一心との通信は切れた。

「……さて、戻りますかね。」

ウィール様と話をするために、早速部屋に戻った。

「おや、もういいのかい?」

にこやかな笑顔で迎えてくれたウィール様と、

「……んぐっ。精霊妃様!ご用はもうよいのですか?」

がっつり肉を食っている国王ガストロ。

…………

ああそう。

君、私がこんなに忙しくしている時に、のんきに肉食ってんの

「……………ウィール様、こいつ殴っていい?」

「一応病人だよ、小鳥美。……舌打ちしないの。」

はぁ…。なんだかなぁ。

どうにもなんだかモヤモヤしながら、ウィール様へ報告していく。

「……。」

「……?」

モヤモヤをぶつけるようにガストロを睨みながら。



「お肉……食べます?」
「いらん。」

「……………。」
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