124 / 203
ライミリ精霊信仰国編(ライミリ編)
103.ご報告
しおりを挟む
男装している状態から着替えて、王城へ精霊妃として向かう。
準備の時に合流したウィール様と少し話しながら、馬車の準備に奔走する一心を待つ。
今回はあくまで密談なので、ウィール様が夜会の相談に来たという事で来ている。
準備が終えられ、精霊王達に囲まれている馬車に揺られながら一心の報告を聞く。
「今回密談する相手の特徴をご報告いたします。まず、公爵家セルバ=オガリス。セルバ公爵家の当主をしており、王都内に屋敷を持っています。兼任して近衛騎士団長を務めており、実力と人望を兼ね備えていると評判です。また、階級が低い者も実力によっては騎士団に入れていることから、階級が低い騎士たちから尊敬されているそうです。
子供についてですが、セルバ家は子供だからと甘やかすことも、厳しすぎることで腐らすことなく優秀な文官、騎士に育っており王城内に努められるほどの成績と性格とのこと。王家には友好的であり、友人でもある宰相のヤドゥール=ガディアと共に国を支えています。」
「……確か、今回来る長女レイラが殿下の婚約者候補だっけ?」
「その通りです。ですが、当主も本人も王太子妃になる気は無く、本人は当主を継ぐことなく文官として王城勤めになることを希望しています。」
「なるほど。」
「念のため、聞いていいかい?」
「ウィール様?なにかご不明な点がございましたか?」
「セルバ家の長女もだけど、ガディア家の方の婚約者候補も小鳥美が王太子妃になるなんて考えてないよね?」
「どうでしょう?………そういった情報は得ておりませんが、国のために尽くす者達の事です。マスターを王太子妃に向かえれば国力が増すと考えて、推す可能性はあるかと。」
「へぇ……?」
不穏な空気を出し、居心地を悪くするウィール様。
当主たちの考えは、国のことを第一に考えるのであれば正しい考えだろう。
精霊妃がいると精霊たちが自然にやってくるから、農作物も良く育つし自然災害はほとんどなくなる。
しかし、これらはすべて精霊妃が友好的な場合。
「ご心配なく、そんな気はありませんから。」
自分では聖母マリアの様に微笑んだつもりだ。しかし、そんな渾身の微笑みを見て息子は呆れて溜息を吐いた。
「マスターが王太子妃になってた日には、この国から精霊がいなくなりそうですね。まったく。まぁ、それはそれで楽しそうですが馬鹿の排除が追い付かない事態になりますね。マスター、面倒なのでならないでください。」
「なる気無いってば。精霊妃になんて面倒な役職、なった日にはこの国ごと荒野に返して神様の依頼を達成するからね。」
「どうぞそうしてください。ああ、もちろんお手伝いいたします。」
「よろしく~。それで?セルバ公爵についてはいいから、ガディア家について頼む。」
「かしこまりました。」
真面目な空気に戻り、報告を再開する一心。
「ガディア公爵家の当主は宰相のマフィックスであり、これについてはマスターと面識がありますよね?」
「なんとなく覚えてるよ。」
「ガディア家は代々優秀な魔術師を輩出している家で、文官気質の者が多いです。息子は先日店に来たヤドゥール=ガディアで、婚約者候補の長女は魔術師としてすでに王城で働いております。マフィックス個人についてですが、自他ともに厳しく接し不正を見逃さずに裁いていることから後ろ黒い貴族に批判されています。ですが逆に、搾取されていた貴族達からは好意的にとらえられています。」
「まったく。馬鹿な貴族に関しては自業自得だろうに。」
悪態をこぼしたウィール様。
精霊として生き、嘘と悪意になれていないからこその考え方なんだろうなと、ふと思う。
「自分勝手な恨みを向けて他者を攻撃するのが人間ですよ、ウィール様。自分とは違う生き物と認識して、排除しようと動くんです。」
悪意に慣れすぎた人間と、悪意に触れていない精霊。
考えが合わないことは分かり切っているが、反発しないだけ十分なのかとも思う。
ふわり、と壊れ物を大事に扱うようにウィール様が私の頭を撫でた。
悪意が無いこういった行動は、対応が遅れてしまうから正直して欲しくない。
……訓練内容を少し見直す必要があるかもしれないな。対応が一瞬遅れただけで、悪夢を見る可能性だってある。
「……………………君の師匠から、死にたがっていると聞いた。」
「殺してくれるんですか?」
顔と一割は冗談、他の九割は本気で問いかける。
「させません。」
間髪入れずに声を出し、ウィール様を睨みつけた一心。
「ウィール様、冗談でもそのようなことは仰らないようにお願いいたします。報告に戻ります。では次に、これから関わる事が増え――。」
「一心、主として命令する。私を殺せ。」
めったにしない命令を、一心にする。私には一心を強制的に動かすような力は無い。
でも、命令に従わない場合の報復は家に戻れば簡単に出来る。
「…………。」
他者からはよく「何を考えているのか全く分からない不気味な笑顔」と評される笑顔を浮かべて、一心を見る。
私の二番目に大事な存在である人工知能は、無言で私を睨んでいた。
準備の時に合流したウィール様と少し話しながら、馬車の準備に奔走する一心を待つ。
今回はあくまで密談なので、ウィール様が夜会の相談に来たという事で来ている。
準備が終えられ、精霊王達に囲まれている馬車に揺られながら一心の報告を聞く。
「今回密談する相手の特徴をご報告いたします。まず、公爵家セルバ=オガリス。セルバ公爵家の当主をしており、王都内に屋敷を持っています。兼任して近衛騎士団長を務めており、実力と人望を兼ね備えていると評判です。また、階級が低い者も実力によっては騎士団に入れていることから、階級が低い騎士たちから尊敬されているそうです。
子供についてですが、セルバ家は子供だからと甘やかすことも、厳しすぎることで腐らすことなく優秀な文官、騎士に育っており王城内に努められるほどの成績と性格とのこと。王家には友好的であり、友人でもある宰相のヤドゥール=ガディアと共に国を支えています。」
「……確か、今回来る長女レイラが殿下の婚約者候補だっけ?」
「その通りです。ですが、当主も本人も王太子妃になる気は無く、本人は当主を継ぐことなく文官として王城勤めになることを希望しています。」
「なるほど。」
「念のため、聞いていいかい?」
「ウィール様?なにかご不明な点がございましたか?」
「セルバ家の長女もだけど、ガディア家の方の婚約者候補も小鳥美が王太子妃になるなんて考えてないよね?」
「どうでしょう?………そういった情報は得ておりませんが、国のために尽くす者達の事です。マスターを王太子妃に向かえれば国力が増すと考えて、推す可能性はあるかと。」
「へぇ……?」
不穏な空気を出し、居心地を悪くするウィール様。
当主たちの考えは、国のことを第一に考えるのであれば正しい考えだろう。
精霊妃がいると精霊たちが自然にやってくるから、農作物も良く育つし自然災害はほとんどなくなる。
しかし、これらはすべて精霊妃が友好的な場合。
「ご心配なく、そんな気はありませんから。」
自分では聖母マリアの様に微笑んだつもりだ。しかし、そんな渾身の微笑みを見て息子は呆れて溜息を吐いた。
「マスターが王太子妃になってた日には、この国から精霊がいなくなりそうですね。まったく。まぁ、それはそれで楽しそうですが馬鹿の排除が追い付かない事態になりますね。マスター、面倒なのでならないでください。」
「なる気無いってば。精霊妃になんて面倒な役職、なった日にはこの国ごと荒野に返して神様の依頼を達成するからね。」
「どうぞそうしてください。ああ、もちろんお手伝いいたします。」
「よろしく~。それで?セルバ公爵についてはいいから、ガディア家について頼む。」
「かしこまりました。」
真面目な空気に戻り、報告を再開する一心。
「ガディア公爵家の当主は宰相のマフィックスであり、これについてはマスターと面識がありますよね?」
「なんとなく覚えてるよ。」
「ガディア家は代々優秀な魔術師を輩出している家で、文官気質の者が多いです。息子は先日店に来たヤドゥール=ガディアで、婚約者候補の長女は魔術師としてすでに王城で働いております。マフィックス個人についてですが、自他ともに厳しく接し不正を見逃さずに裁いていることから後ろ黒い貴族に批判されています。ですが逆に、搾取されていた貴族達からは好意的にとらえられています。」
「まったく。馬鹿な貴族に関しては自業自得だろうに。」
悪態をこぼしたウィール様。
精霊として生き、嘘と悪意になれていないからこその考え方なんだろうなと、ふと思う。
「自分勝手な恨みを向けて他者を攻撃するのが人間ですよ、ウィール様。自分とは違う生き物と認識して、排除しようと動くんです。」
悪意に慣れすぎた人間と、悪意に触れていない精霊。
考えが合わないことは分かり切っているが、反発しないだけ十分なのかとも思う。
ふわり、と壊れ物を大事に扱うようにウィール様が私の頭を撫でた。
悪意が無いこういった行動は、対応が遅れてしまうから正直して欲しくない。
……訓練内容を少し見直す必要があるかもしれないな。対応が一瞬遅れただけで、悪夢を見る可能性だってある。
「……………………君の師匠から、死にたがっていると聞いた。」
「殺してくれるんですか?」
顔と一割は冗談、他の九割は本気で問いかける。
「させません。」
間髪入れずに声を出し、ウィール様を睨みつけた一心。
「ウィール様、冗談でもそのようなことは仰らないようにお願いいたします。報告に戻ります。では次に、これから関わる事が増え――。」
「一心、主として命令する。私を殺せ。」
めったにしない命令を、一心にする。私には一心を強制的に動かすような力は無い。
でも、命令に従わない場合の報復は家に戻れば簡単に出来る。
「…………。」
他者からはよく「何を考えているのか全く分からない不気味な笑顔」と評される笑顔を浮かべて、一心を見る。
私の二番目に大事な存在である人工知能は、無言で私を睨んでいた。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
自重知らずの転生貴族は、現在知識チートでどんどん商品を開発していきます!!
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
無限の時空間の中、いきなり意識が覚醒した。
女神の話によれば、異世界に転生できるという。
ディルメス侯爵家の次男、シオン・ディルメスに転生してから九年が経ったある日、邸の執務室へ行くと、対立国の情報が飛び込んできた。
父であるディルメス侯爵は敵軍を迎撃するため、国境にあるロンメル砦へと出発していく。
その間に執務長が領地の資金繰りに困っていたため、シオンは女神様から授かったスキル『創造魔法陣』を用いて、骨から作った『ボーン食器』を発明する。
食器は大ヒットとなり、侯爵領全域へと広がっていった。
そして噂は王国内の貴族達から王宮にまで届き、シオンは父と一緒に王城へ向かうことに……『ボーン食器』は、シオンの予想を遥かに超えて、大事へと発展していくのだった……
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。
亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。
突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。
里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。
そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。
三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。
だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。
とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。
いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。
町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。
落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。
そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。
すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。
ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。
姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。
そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった……
これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。
※ざまぁまで時間かかります。
ファンタジー部門ランキング一位
HOTランキング 一位
総合ランキング一位
ありがとうございます!
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる