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精霊達の土地編
閑話 各国の反応
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南西の国、マルクトリア国では。
「陛下!精霊の光の柱が立ちました!」
「報告ご苦労。確認できた色は?」
「はっ!赤、青、茶、緑、橙、茶緑、黒、黄、水色です!」
「下がれ。ユストリアム!現在、規律に違反して緑の服を所持、着用している者を呼び出せ!まとめて処罰を下す。」
「仰せのままに。すぐに取り掛かりますので、三週間ほどいただければと思います。」
「分かった。」
慌ただしく、しかし優雅に出ていく男。
「ビア、精霊使いを探れ。居場所と性別は最優先だ。」
「了解しました。」
天井から聞こえた声に小さくうなずくと、男は机で書類をさばき始めた。
何かを言いたげな騎士の視線を無視して。
南東の国、ライミリ精霊信仰国では。
ベッドに横たわる男は、近くに寄ってくる声の低い女に話しかける。
「やあ、今日は遅かったじゃないか。何かあったかい?それとも光の柱の件かな?」
「光の柱の件ですよ。我々二人で精霊使いを探って欲しいと。私はここに残るので、ご安心ください。」
「私の護衛なんて必要最低限でいいから、君も探りに行ったらどうだい?」
「……殿下。」
「事実だろう?」
「………はぁ。私がここに来たのは、精霊について最低限しか学習されていない殿下を、陛下が危惧したからですよ。」
「私が精霊使いに関わることなんてないと思うんだけれどね。爆弾殿下だし。」
「殿下!」
「私が動けば皆を危険にさらす。国のためにも、私はここから動くべきじゃない。」
「……………では、この場所にいる口実作りのためにも勉強していただきましょう。教師は私が務めます。」
「ふぅ、やれやれ。」
王都の路地裏で、青いハンカチを持った男は焦っていた。
(「どうしたらいい、どうしたらカリストロを救える?精霊使いだって助けられるかどうかわからない。病名さえわかれば調べられるか?これまで何も分からなかったのに?何も分からなかったら?………いいや、きっと!どちらにせよ精霊使いを早く見つけ協力を仰がねば。」)
「絶対に助ける。」
そう呟いて、男は闇に溶け込んだ。
「陛下!精霊の光の柱が立ちました!」
「報告ご苦労。確認できた色は?」
「はっ!赤、青、茶、緑、橙、茶緑、黒、黄、水色です!」
「下がれ。ユストリアム!現在、規律に違反して緑の服を所持、着用している者を呼び出せ!まとめて処罰を下す。」
「仰せのままに。すぐに取り掛かりますので、三週間ほどいただければと思います。」
「分かった。」
慌ただしく、しかし優雅に出ていく男。
「ビア、精霊使いを探れ。居場所と性別は最優先だ。」
「了解しました。」
天井から聞こえた声に小さくうなずくと、男は机で書類をさばき始めた。
何かを言いたげな騎士の視線を無視して。
南東の国、ライミリ精霊信仰国では。
ベッドに横たわる男は、近くに寄ってくる声の低い女に話しかける。
「やあ、今日は遅かったじゃないか。何かあったかい?それとも光の柱の件かな?」
「光の柱の件ですよ。我々二人で精霊使いを探って欲しいと。私はここに残るので、ご安心ください。」
「私の護衛なんて必要最低限でいいから、君も探りに行ったらどうだい?」
「……殿下。」
「事実だろう?」
「………はぁ。私がここに来たのは、精霊について最低限しか学習されていない殿下を、陛下が危惧したからですよ。」
「私が精霊使いに関わることなんてないと思うんだけれどね。爆弾殿下だし。」
「殿下!」
「私が動けば皆を危険にさらす。国のためにも、私はここから動くべきじゃない。」
「……………では、この場所にいる口実作りのためにも勉強していただきましょう。教師は私が務めます。」
「ふぅ、やれやれ。」
王都の路地裏で、青いハンカチを持った男は焦っていた。
(「どうしたらいい、どうしたらカリストロを救える?精霊使いだって助けられるかどうかわからない。病名さえわかれば調べられるか?これまで何も分からなかったのに?何も分からなかったら?………いいや、きっと!どちらにせよ精霊使いを早く見つけ協力を仰がねば。」)
「絶対に助ける。」
そう呟いて、男は闇に溶け込んだ。
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