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プロローグ

名前

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「え!?何で『僕』、こんな所に…?」

?あれ?『僕』…って!昔の自分の一人称…だね。

「いや、何で今更!?」

この口調だと、お父さんに叩かれるし、皆に馬鹿にされるもん。

(折角直したのに…)

その時、

「あ、目が覚めたのか?」

「ぷぇぁっ!?」

あっ…またやっちゃった。びっくりすると、ついつい…癖というか、自然に声が出ちゃうんだよね…

「おーい。大丈夫か?」

「あぁっ!?ひゃい!だいじょぶです!」

あぁぁぁ…そしてかんだ…めっちゃかんだ…

「あうぅぅ…」

恐らく今の僕…じゃない、私は、頭から湯気が出そうなほど真っ赤になっていると思う。そんな私の心情を知っているのか、彼女…カズラさん?でいいのだろうか。そう思っていると、

「ふーむ…少し魔法が効きすぎたか?」

「何か言いましたか?」

「いや何も言ってないぞ?まあとりあえず聞くが、お主…名をなんと言う?」

「?名前…私の名前は、・・・あれ?」

そこまで言って言葉に詰まる。思い出したいのに、何で…?!

「思い出せ…ないです…。ごめんなさい…。」

小刻みに震えながらそう言うと、

「やはりか。」

そう言って、カズラさんは何か考え始めた。

 # # # #

カズラside

彼女が気絶している間に魂を少し調べてみたら、面白いことがわかった。どうやら彼女は、『二重人格』というものらしい。そのため、魂の善悪の部分がはっきりと分かれているのだ。それが、私の悪戯心に火をつけた。

(二つの人格をそれぞれ別の身体に入れたら…いったい、どうなるのだろう?)

その衝動のままに行動したことを、数時間後に私は後悔することになる。

 # # # #

(やって・・・しまった・・・)

実験は成功だった。今、私の目の前には、ものすごい美幼女がいる。それだけならいい。むしろ撫でたい。てか羨ましいくらい胸が大きい。幼女なのに。・・・ゴホン。問題は、その美幼女が、神の私ですら恐怖するような、異常な程のどす黒いオーラを出しているということだ。しかも、それを大量に。

(え、どうしよう。私の死因この幼女?)

軽いパニックになっていた、その時。

「だれ・・・ですか・・・?」

「!?」

彼女が言葉を発した。

???Side

此処は何処?・・・私は誰?どうしてこんな所にいるの・・・?
覚えているのは、

『あははっ・・・あはははははは!なぁんだ。私、結局1人なんだ。もういいや・・・もうやめた』

『じゃあね皆、大嫌いだったよ。バイバイ』

一瞬の静寂の後、目の前に広がる赤赤赤あかアカ赤あか赤赤アカ赤ーー・・・そして、『』の私には眩し過ぎるほどの・・・『白』。

そして、今。見知らぬ景色、見知らぬ人。私はその人に問いかける。

「だれ・・・ですか・・・?」

その人は、凄く驚いた後、とても喜んでくれた。いつの間にかそこにあった椅子に座らされ、たくさん質問された。でも、私が「わからない」と言うと、少し悲しそうな顔をされた。・・・ごめんなさい。

その人は、「自己紹介がまだだった」そう言って、名前を教えてくれた。「カズラ」という名前だそう。素敵な名前だな。でも、私は名前が思い出せないから・・・自己紹介は出来ないね。

しょんぼりしていたら、カズラさんが・・・?女の子を連れてきた。


 # # # #

読んで下さってありがとうございます!!字間違いしていたらごめんなさい・・・。できればこれからもよろしくお願いします!!
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