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カスタリアの闇
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「かー! うまい!」
サトルは少女にご飯を奢ってもらっていた。
「いえいえ、ヌール草を取っていただいたお礼です。」
「そういえば、君いくつ? 14歳くらい?」
「そんな子どもじゃありません! 私は立派な18歳です!」
「え?」
びっくりしたけどまぁ、学年に1人はこういうロリッ子気質な女の子いるよな
「まだお互い自己紹介してなかったよね? 俺はサトル。君は?」
「ロリコ! 18歳です!」
「ぶっ!!」
サトルは思わず水を吹き出してしまった
「サトルさん! 人の名前を聞いて吹き出すなんて失礼です!」
「い、いやいや。ごめん、ちょっと聞いたことない名前だったから」
「そんなこと言ったらサトルって名前の方が変です!変態です!」
「どこから変態出てきた!?」
変態なのはあながち間違ってはいないんだけど、まさかこんなに直球な名前だとは(笑)
たぶんこの世界では別に変な名前ではないんだろうけどね
「それではロリッ子よ」
「ロリコです!! 勝手に名前変えないでください!」
「君はどうしてヌール草を探していたんだい? おばあちゃんに必要なんだろう? 病気とか?」
「いえ、おばあちゃんが病気というわけではありません。おばあちゃんは薬師をやっているんですが、この街のお役人から作ってはいけない薬を作るように脅迫されているんです、、」
「それで、まんまと取ってきたわけだけど、いいのかい?」
ロリコの表情が暗くなる
「今おばあちゃんはお役人さんの家に監禁されているんです。私がヌール草を持って行かないとどうなっても知らないぞって、、グス、、」
「そっか・・・」
泣きだすロリコにうまい言葉をかけてあげられない。
こんなきれいな街なのに、、。どす黒い部分があるのはどこに行っても一緒かぁ
「それで、ロリッ子はどうしたいんだ?」
「本当は渡したくありません! でも、渡さないとおばあちゃんが殺されちゃう!」
「そうだな、、」
「サトルさん。ビッグバアルにも負けないくらいお強いですよね、、。お願いです! おばあちゃんを助けてください!」
「この街の役人に手を出すということは、どういうことか。わかるだろ?」
「私はどうなっても構いません! たった一人の家族なんです!」
「・・・・ほう?」
「え?」
「今何でもするって言った?」
「え? ま、まぁ。」
「わかった。俺がなんとかしよう」
サトルは少女にご飯を奢ってもらっていた。
「いえいえ、ヌール草を取っていただいたお礼です。」
「そういえば、君いくつ? 14歳くらい?」
「そんな子どもじゃありません! 私は立派な18歳です!」
「え?」
びっくりしたけどまぁ、学年に1人はこういうロリッ子気質な女の子いるよな
「まだお互い自己紹介してなかったよね? 俺はサトル。君は?」
「ロリコ! 18歳です!」
「ぶっ!!」
サトルは思わず水を吹き出してしまった
「サトルさん! 人の名前を聞いて吹き出すなんて失礼です!」
「い、いやいや。ごめん、ちょっと聞いたことない名前だったから」
「そんなこと言ったらサトルって名前の方が変です!変態です!」
「どこから変態出てきた!?」
変態なのはあながち間違ってはいないんだけど、まさかこんなに直球な名前だとは(笑)
たぶんこの世界では別に変な名前ではないんだろうけどね
「それではロリッ子よ」
「ロリコです!! 勝手に名前変えないでください!」
「君はどうしてヌール草を探していたんだい? おばあちゃんに必要なんだろう? 病気とか?」
「いえ、おばあちゃんが病気というわけではありません。おばあちゃんは薬師をやっているんですが、この街のお役人から作ってはいけない薬を作るように脅迫されているんです、、」
「それで、まんまと取ってきたわけだけど、いいのかい?」
ロリコの表情が暗くなる
「今おばあちゃんはお役人さんの家に監禁されているんです。私がヌール草を持って行かないとどうなっても知らないぞって、、グス、、」
「そっか・・・」
泣きだすロリコにうまい言葉をかけてあげられない。
こんなきれいな街なのに、、。どす黒い部分があるのはどこに行っても一緒かぁ
「それで、ロリッ子はどうしたいんだ?」
「本当は渡したくありません! でも、渡さないとおばあちゃんが殺されちゃう!」
「そうだな、、」
「サトルさん。ビッグバアルにも負けないくらいお強いですよね、、。お願いです! おばあちゃんを助けてください!」
「この街の役人に手を出すということは、どういうことか。わかるだろ?」
「私はどうなっても構いません! たった一人の家族なんです!」
「・・・・ほう?」
「え?」
「今何でもするって言った?」
「え? ま、まぁ。」
「わかった。俺がなんとかしよう」
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