約束...

3...

それからの男の子はとても必死だった。
部活の週一休みを使ってデートをし
その後は部活、帰ったら勉強をずっと繰り返していた。
人の人生も背負うと決めた以上生半可なことはできない。
勉強でも自分の頭に知識を多く詰め込むことでこの先見えてくるものや上を目指せる、上にのぼっていければ就職したときには給料も高くなるし一緒の人生を歩むことができたらお金で困らせるようなこともなくなり一生幸せにしていけると思っていた。

何日かたって試合があった。
女の子と男の子の付き合ってからの初めての試合それを勝てればオフがもらえるという試合だった。
その試合はエースの人が休息をとる日だったので男の子が先発だった。

その日の試合はベストピッチングだった。
完封は逃したが今までにないほどに良かった。
オフを無事得て初めて女の子が家に来た。
その日は特に何もなく普通に話して帰った。
送っていったがなかなか遠く自転車だと往復三時間かかった。

そしてクリスマスというイベントも近づきプレゼントなど考え始める。
そんなに高いものは買えないがネックレスを買った。

クリスマスになった。
でも部活があった。
その日は冬休みにはいっていたため午前で部活が終わった。
午後に自主練をして夜に会った。
少し遠くのイルミネーションを見に行った。
イルミネーションの明るさに馴染むような彼女の輝きは男の子の心を完璧に支配していた。
帰り親が迎えに来てくれてその中で女の子は寝てしまった。
男の子は色々考えていた。
今後のこと、どのように教師などを欺くか、
別れるという選択肢は男の子にはなかった。
ひたすら前を向き考え戦っていこうとした。
これからも一緒にいるためにも守っていくためにも逃げるわけにはいかない。
それだけは感じていた。
家につきバイバイしてかえった。
色々考えた。
学年の先生の自宅のある町周辺を学校と結びたくさんルートを導いて被らないような帰り道を探したりもした。

とにかく全力でぶつかっていこうというのが男の子の考えだった。