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5 ナイショのもふもふ
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ウォルさんの獣化はもう何度も見てる。
初めてはいつだったかな? ウォルさんが宿に来て10日目くらいかな?
湯を運んで、湯上がりにって飲み物を運べって言われて、湯を運んで時間経ってなかったから、ついノックせずにドアを開けちゃったんだよ。
そしたら人型から獣化するところで。
うわ~って見ちゃって。ホントならごめんなさいってドアを閉めるべきなんだけど。もふもふ。ホント、もふもふ。正しくもふもふ。
バーニーズマウンテンだって自己紹介はされたけど、どんなのがそれなの? って思ってたから、実際に見てしまってドキドキした。
だって獣人の獣化って、普通は家族とか恋人とか、心を許した相手にしか見せないって聞いてる。しかも完全な獣化ができるのって、相当な力があるってことらしいよ。
ウォルさんの獣化は、とても素敵だった。黒い瞳でじっと見つめられて、緊張したのを覚えている。
それで、ため息を吐かれて、ドアを閉めて鍵かけてって言われた。言うって言うより、頭の中に伝わる感じかな?
言われたようにして、でも動けないでいたら、洗って? って言われたんだよね! 衝撃だよ。もふもふチャンスだよ?
今日ももふもふチャンスが到来しました!
でもね、大型の気性の荒い獣人の獣化を見ちゃったら、一瞬で殺されちゃっても仕方がないんだって。
それくらいプライベートなことで、他に見られるようなことじゃないよ? って、ウォルさんにお説教されて。誰にも秘密だよって。
ああ、ウォルさん。
最高のもふもふタイムをありがとう。
お部屋にお湯を運んで、いったん戻って、飲み物を運んだ。
「今日も良い?」
ウォルさんはまだ服も脱いでいない。最初の時は偶然見ちゃったけど、あれから変身は見せてくれない。
「いいよ」
いいって!
嬉しくて、ニマニマしちゃう。
自分の部屋に行って、着替えを持ってウォルさんの部屋に行くと、獣化したウォルさんが桶の中にいる。
全身もふもふの、四つ足の、キレイな姿。
ドア閉めて、鍵を掛けて。
秘密の時間の始まり。
服を脱いで、下着一枚になって、獣化したウォルさんの側に行く。
毛皮を濡らすと、部屋いっぱいに獣の匂いが広がる。むわってするんだけど、なんだろう? すごく好きなんだよね。
石鹸であわあわにして、ゴシゴシして、洗い流して、毛に良いオイルでサラサラな毛にして、タオルで拭く。
ウォルさんはじっとして、オレの好きなようにさせてくれる。
残り湯でオレも体を洗って、タオルで拭く。その間、ウォルさんはタオルに包まれたままで待ってる。
着替えて、自分の髪を拭いて、やっとウォルさんの毛を乾かす。
毛を乾かしながら、もふもふしても怒らない。胸元スーハーしても怒らない。
毛が乾くと水を飲んで、ベッドに飛び乗って、じっとオレを見つめて来る。
おいでって声が聞こえて、嬉しい。
ベッドに横になったウォルさんの背中に抱きついて、眠る。
もふもふ。
頬に触れるもふもふ。
石鹸のいい香りと、少しだけする獣の匂いを嗅ぎながら、眠る。
こんな贅沢がいつまで続くのかな。
初めてはいつだったかな? ウォルさんが宿に来て10日目くらいかな?
湯を運んで、湯上がりにって飲み物を運べって言われて、湯を運んで時間経ってなかったから、ついノックせずにドアを開けちゃったんだよ。
そしたら人型から獣化するところで。
うわ~って見ちゃって。ホントならごめんなさいってドアを閉めるべきなんだけど。もふもふ。ホント、もふもふ。正しくもふもふ。
バーニーズマウンテンだって自己紹介はされたけど、どんなのがそれなの? って思ってたから、実際に見てしまってドキドキした。
だって獣人の獣化って、普通は家族とか恋人とか、心を許した相手にしか見せないって聞いてる。しかも完全な獣化ができるのって、相当な力があるってことらしいよ。
ウォルさんの獣化は、とても素敵だった。黒い瞳でじっと見つめられて、緊張したのを覚えている。
それで、ため息を吐かれて、ドアを閉めて鍵かけてって言われた。言うって言うより、頭の中に伝わる感じかな?
言われたようにして、でも動けないでいたら、洗って? って言われたんだよね! 衝撃だよ。もふもふチャンスだよ?
今日ももふもふチャンスが到来しました!
でもね、大型の気性の荒い獣人の獣化を見ちゃったら、一瞬で殺されちゃっても仕方がないんだって。
それくらいプライベートなことで、他に見られるようなことじゃないよ? って、ウォルさんにお説教されて。誰にも秘密だよって。
ああ、ウォルさん。
最高のもふもふタイムをありがとう。
お部屋にお湯を運んで、いったん戻って、飲み物を運んだ。
「今日も良い?」
ウォルさんはまだ服も脱いでいない。最初の時は偶然見ちゃったけど、あれから変身は見せてくれない。
「いいよ」
いいって!
嬉しくて、ニマニマしちゃう。
自分の部屋に行って、着替えを持ってウォルさんの部屋に行くと、獣化したウォルさんが桶の中にいる。
全身もふもふの、四つ足の、キレイな姿。
ドア閉めて、鍵を掛けて。
秘密の時間の始まり。
服を脱いで、下着一枚になって、獣化したウォルさんの側に行く。
毛皮を濡らすと、部屋いっぱいに獣の匂いが広がる。むわってするんだけど、なんだろう? すごく好きなんだよね。
石鹸であわあわにして、ゴシゴシして、洗い流して、毛に良いオイルでサラサラな毛にして、タオルで拭く。
ウォルさんはじっとして、オレの好きなようにさせてくれる。
残り湯でオレも体を洗って、タオルで拭く。その間、ウォルさんはタオルに包まれたままで待ってる。
着替えて、自分の髪を拭いて、やっとウォルさんの毛を乾かす。
毛を乾かしながら、もふもふしても怒らない。胸元スーハーしても怒らない。
毛が乾くと水を飲んで、ベッドに飛び乗って、じっとオレを見つめて来る。
おいでって声が聞こえて、嬉しい。
ベッドに横になったウォルさんの背中に抱きついて、眠る。
もふもふ。
頬に触れるもふもふ。
石鹸のいい香りと、少しだけする獣の匂いを嗅ぎながら、眠る。
こんな贅沢がいつまで続くのかな。
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