【R18】苦手な王太子殿下に脅されて(偽装)婚約しただけなのに

澤谷弥(さわたに わたる)

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第五章(11)

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 向かう先はイライアスの私室だ。彼は迷うことなく、真っすぐに足を向けている。
 いつもむつみ合っていたベッドへと乱暴におろされた。

「殿下……」

 潤んだ瞳で彼を見上げると、イライアスは苦しそうに眉間にしわを寄せている。

「悪いな……今日の俺にはシェリルを気遣ってやれる余裕がない。あんなところで、発情されたらと考えると……」

 彼は、くっと喉の奥で苦しそうな声を出した。乱暴にシャツを脱ぎ捨てると、シェリルを包んでいた上着を奪い取り、ドレスに手をかける。

「辛いんだろ?」

 イライアスの言葉に、シェリルは荒く息を吐いてコクリと頷く。

 彼の手がシェリルの背中の鈎を器用にはずし、ずるりとドレスの前を掴んで引き下げた。先端を尖らせた胸が勢いよくこぼれる。

「ここ、イチゴみたいに赤くなってる」

 口に含まれた乳首が舌先で弄られるたびに、お腹の奥はぐずぐずと熱をもって蕩けだす。

「ひゃっ……ん」

 いきなりの彼からの愛撫に、思わず肩が跳ねた。

「今日は……最後までいいか? シェリルを俺のものにしておきたい……そうしないと、逃げられそうで怖いんだ」

 そう言った彼の顔が、今にも泣きそうにも見えた。
 シェリルは両手を伸ばして、イライアスの背にまわす。

「そんなことをしなくても、わたしは逃げませんよ?」

 余裕がないと言っていたイライアスが、顔をあげた。

「……シェリル?」
「わたしも……意地を張っていました。ですが、イライアス様と一緒にいて、イライアス様の気持ちを聞いて、わたしも……」

 そこで言葉に詰まる。

 イライアスは自分の気持ちを包み隠さず教えてくれた。
 それだけではない。いつもシェリルを気にかけ、何かと助けてくれていたのだ。それすら気づけずにいた。そんな余裕もなかった。

 むしろ、キャサリンたちからの嫌がらせもイライアスが側にいるからだと、そう思っていた。
 だけど嫌だったら、クローディアが言ったように自分の言葉で伝えればよかったのだ。

 何もかもイライアスのせいにして、彼女たちと対峙することから逃げていたのかもしれない。

「俺はシェリルの言葉の続きを待っているのだが……」

 イライアスのアイアンブルーの目が、真っすぐにシェリルを捉えた。この視線からは逃れられない。

「わたしも……イライアス様が好きです……どうか、わたしをイライアスさまのものにしてください……」

 イチゴに慣れる訓練だと言っていたときには、彼は決してつながろうとはしなかった。それもシェリルの気持ちを慮ってのことなのだろう。

 シェリルを手放したくないというのであれば、いくらでも奪うことができただろうに。婚約した仲なのだから、一線を越えたとしても誰からも文句は言われない。むしろ、世継ぎといった観点からは喜ばれる。

 ただ、ドレスのサイズが変わってしまうのは、一部から苦情が出るかもしれないが。それだって、嬉しいが故の苦情なのだ。

「シェリル……」

 彼はドレスを脱がす行為すらもどかしいのだろう。遠慮なくスカートの裾から手をいれてきて、一気にシェリルの下着を引き抜いた。

 ひやりとした外気が、しっとりと濡れそぼる秘部に触れる。

「いい眺めだな……下手に脱ぐより、興奮する……」

 そう言ったイライアスはスカートの中に潜りこみ、そこでシェリルの足を大きく広げた。

「やっ……」

 スカートの中。シェリルからは何かがもぞもぞと動いている様子しか見えない。だから、余計に気持ちが昂ってしまう。

 ぎゅっとシーツを握りしめ、身をよじる。

「あっ……いやっ……それ、ダメ……」

 陰核を舌先でちろちろと舐められるのは、刺激が強すぎて怖いと感じることすらある。

「あ、んっ……」

 次第に押し寄せてくる絶頂に、爪先をピンと伸ばす。

「いやっ……んっ……ン……あああぁ!」

 今までよりも甲高い声をあげて、シェリルの身体を強張った。目尻からはじわっと涙があふれ、だらしなく開けた口からは唾液すら零れる。心臓はドキンドキンと激しく音を立てていた。

 それもほんのわずかなことで、次第に波は過ぎ去っていく。

「もうイッたのか?」

 スカートの中から顔を出してきたイライアスの唇は、厭らしい蜜で艶めいていた。

「だが、これで終わりじゃない……まだ、疼いているんだろ?」

 子宮のあたりをぐるりと撫でられる。

「やっぱり、これは邪魔だな。直接、シェリルの肌を見たい。白い肌が赤く染まっていくんだ。知っていたか?」

 そんなこと知らない。

 シェリルは、ふるふると首を横に振る。
 イライアスは器用にシェリルのドレスを脱がした。コルセットも外され、肌を覆うものは何もない。

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