月夜の恋

はなおくら

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 アビーは終始、笑顔が絶えなかった。皆からの祝福を浴びて、何よりケロウと結ばれた事が嬉しくてたまらない。

 そして今、結婚式を終え夜がふけた頃アビーは、ケロウと共に夫婦の寝室にいた。

 この部屋にも薔薇の花で埋め尽くされていた。

 アビーは緊張していた、ケロウとは何度も身体を合わせているが、特別な日はやはりなれないものだった。

 窓から夜空を見上げて、深呼吸をして気を紛らわせていた。

 すると後ろから抱きしめられた。

「僕のハニー…やっと手に入れた。」

「ケロウ様…。」

 アビーを自分に向かせると優しくキスを落とした。

「んっ…。」

 ケロウは一度唇を離したが、抑えられずアビーを横抱きにしてベッドへそっと置いた。

 そして深いキスを長々と続けた。

 2人は言葉を交わさない。今は何も言わずともお互いの想いが手にとる様にわかったからだ。

 アビーはケロウのキスに答えていく。するとケロウの腕がアビーの胸を弄ぶ。

 ビクンッと背がしなり、彼の愛撫でに答えていく。

 しばらくして、アビーは起き上がった。そしてケロウを押し倒した。

「アビー?」

 ケロウがアビーの顔を伺うと、彼女は言った。

「これからは夫婦ですから…私も貴方を愛します。」

 そういうと、アビーはケロウの胸に舌を当てた。そして恐る恐る、ケロウの身体の下へと手を伸ばした。

 触れてみると、恥ずかくて堪らない。

「……くっ…。」

 少しアビーが触れただけだが、ケロウは我慢できず声を漏らした。

 アビーはそれが嬉しく、彼のものを握り動かした。

 彼の感じる姿をみると自分が興奮している事に気がつく。そして彼をもっと良くしたいと、下へ回って彼のものを口に含んだ。

「…っ……アビー…あっ!」

 ケロウはたちまち果ててしまった。

 彼の者が口いっぱい入ってきた。それを白い布に出し、アビーは言った。

「ケロウ様…いかがでしたか?」

 するとケロウは、アビーを抱きしめて言った。

「……とてもよかったよ…。」

 そういうと、今度はケロウがアビーをベッドへ押し倒した。

「…次は一緒によくなろう…。」

 そう言ってアビーの頭を撫でた。

「はい…。」

 アビーも我慢できなくなっていた。ふと下をみると彼のものは、大きく膨れ上がっていた。

 見てみると、これが自分に入ると思うと恥ずかしくて仕方なかった。

 するとケロウのものが中にゆっくり入ってきた。

 アビーはえびぞりにしなる。ケロウの腰の動きが早くなる。それにアビーも自然と腰が動いてしまう。

「ケロウ様…ケロウ…様!」

 薔薇の香りが鼻を刺激するからか、いつもより大胆になってしまう。

 今部屋の中は、薔薇の深い香りと男女の愛の行為で満たされていた。

 そして2人は絶頂へと共に果てた。
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