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アロンの返答を聞いてホッとした。
このままではアロンと離れ離れになってしまう。
とは言え助けがあるわけでもない。
「安心して…もう逃げない…絶対離れないからっ…!」
「イゼア、どうする気なんだ?」
不安そうに聞くアロンのキスをした。
頭の中にある事がうまく行くかわからないけど、賭けに出るしかない。
アロンの部屋を出た。
わたしの名前を呼ぶアロンに微笑んで。
急ぎバクスワ伯爵の元へ行こうとした時だった。
目の前にいたのは意外な人物だった。
「…父さん、母さん…。」
感情の読み取れない表情を浮かべる2人にわたしは身構えてしまった。
引き止められてしまうのか…。
両親の顔を見つめていた時だった。
「イゼア、私達のことは気にしなくていい。」
「えっ…?」
父さんは真剣な顔で口を開いた。
「初代のした事は許される事ではないが、私達はもうそのことを気にしない。何より娘が望む事が私達の望みだ。」
「父さん…でも…。」
「すまなかった。自分の子供をどんな理由があるにしろ手放すべきではなかった…あれから母さんと後悔している。」
「イゼア…ごめんね…もう気にしなくていいの!私達は貴方の道を応援する。」
「父さん…母さん…。」
一人ぼっちになった寂しさがようやく救われた気がした。
2人の胸で泣き啜る。
しかしゆっくりしている時間もない。
「イゼア、お前の考えている事はわかる。私たちはアロン様と奥様を助ける。だから自分の戦いに進みなさい。」
まっすぐと私を見る、父様と母様を見つめた。
「ありがとう…。」
わたしは再び歩きだしたのだった。
無意味かもしれない…でもわたしはこれまではっきりさせてこなかったのだ。
もう逃げない。
「失礼します…バスクワ伯爵様…。」
伯爵は眉を寄せた。
「まだいたのか?別れは済ませたはずだ。とっとと出ていけ!」
「いえ!わたしは絶対にここから離れません。アロンを愛してると再認識しました。もう先祖の呪縛に縛られるつもりはありません…そして身分にも…。」
「バカを言うな!」
「アロンはどんな時もわたしのそばにいてくれた。離れていても想っていてくれた。アロンのそばにいられると確証するまで、わたしはここを動くつもりはありません!」
「……。」
伯爵を睨みつけて、沈黙の時がながれた。
伯爵はわたしの近くに近寄ると、置いていた剣で、わたしの喉元に剣先を突きつけた。
「ならばお前には死しか無い。」
「………何があろうとこの想いは貫きます…彼と乗り越えると決めたからっ…!」
このままではアロンと離れ離れになってしまう。
とは言え助けがあるわけでもない。
「安心して…もう逃げない…絶対離れないからっ…!」
「イゼア、どうする気なんだ?」
不安そうに聞くアロンのキスをした。
頭の中にある事がうまく行くかわからないけど、賭けに出るしかない。
アロンの部屋を出た。
わたしの名前を呼ぶアロンに微笑んで。
急ぎバクスワ伯爵の元へ行こうとした時だった。
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「…父さん、母さん…。」
感情の読み取れない表情を浮かべる2人にわたしは身構えてしまった。
引き止められてしまうのか…。
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「えっ…?」
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「父さん…でも…。」
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「イゼア…ごめんね…もう気にしなくていいの!私達は貴方の道を応援する。」
「父さん…母さん…。」
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「イゼア、お前の考えている事はわかる。私たちはアロン様と奥様を助ける。だから自分の戦いに進みなさい。」
まっすぐと私を見る、父様と母様を見つめた。
「ありがとう…。」
わたしは再び歩きだしたのだった。
無意味かもしれない…でもわたしはこれまではっきりさせてこなかったのだ。
もう逃げない。
「失礼します…バスクワ伯爵様…。」
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「……。」
伯爵を睨みつけて、沈黙の時がながれた。
伯爵はわたしの近くに近寄ると、置いていた剣で、わたしの喉元に剣先を突きつけた。
「ならばお前には死しか無い。」
「………何があろうとこの想いは貫きます…彼と乗り越えると決めたからっ…!」
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