9 / 31
9話 なんか私、すごい惚気られてます?
しおりを挟む
顔を拭った後、流石に全身が砂っぽかった為クリーンを掛けて服を着替えた。
タオルも、普段は自分の物を使っているからどうすればいいのか勝手が分からず、とりあえず同じくクリーンだけ掛けて部屋の窓辺に日干しすることにした。
夕食の時間も多分昨日と同じくらいでいいだろうとアタリを付け、もて余した時間で今日拾ったもぐらの魔石__本当はもぐらじゃなくて小型土竜(どりゅう)バクキード、私はめんどくさいからもぐらもぐら言ってたけど、似たようなもんだしぶっちゃけ漢字で書けば同じだからこの際気にしないことにする。
そのバクキードの魔石をどう処理するかについてだ。
全部ギルドに持っていってもいいけど、ぶっちゃけ金なら持て余してるし、気のせいならいいけど今回のバクキードで昼間の彼らに足付けられるのはちょっと嫌なんだよね。
だって薄緑のお兄さんならまだしも、眼光鋭い方のお兄さんはめっちゃ怖いんだもん。めっっっちゃ見られてたし。
それに魔石を持ってようが無かろうが、どちらにせよギルドに行くってなったら変に目立つから嫌なんだよなぁ。
もうこの際、前々から言ってた肉体生成でマジモンの男性になってみるか?
………………なんか、すごく負けた気がして嫌だ。
私はあくまで男装女子で頑張るゾイ!!!!
まぁ、とりあえず明日はこの町から出てギルドのある町へ向かおう。
そんで魔石は半分は売って半分は調合かなんかで実験してみよう。
そうと決まれば今日はお待ちかねの女将さんが自慢してたクッルゥの包み焼きだからそれ食べてエネルギーチャージだな~!!
######
周りの騒動に惑わされることなく一人静かに酒を煽る男、ヴィクトール・ロペス・クヴェルグは昼間に出会った少年__玲奈について考えていた。
マルクは気がついていない様子だったが、あれは少年が膨大な魔力を使った跡で間違いないだろう。
巧妙に魔力の残滓や魔獣の処理を隠していた様子だと、少なくともマルクより上……下手をしたら俺と同じレベルの冒険者かと考える。
気掛りなのはそれだけじゃない、匂いや容姿、声、喋り方……感じうる己の全ての五感で違和感があった。
あの少年のブルーシルバーの髪、少し青みがかったシルバーの瞳、あのシャツ越しからも伺える未発達な筋肉と華奢な体躯。
子どもにしては落ち着いた優しい低めのアルトボイスはまだ声変わりをしていないせいなのか、普段ならここまで気にすることはないが気になってしょうがない。
なぜだか、あの少年を__あの少年の全てを暴きたいと願わずにはいられない。
ヴィクトールは元々騎士団所属で団長まで上り詰めた男だった。
だが本来は亡国、黒銀狼(こくぎんろう)の国の王族の末裔であり、人間の見た目に近ければ近いほど獣人になる進化過程で得られた能力が高く純粋な肉体レベルが桁違いで、より己の本能と遺伝子に見合う番を求める習性がある。
玲奈が日々頓服してる獣人用のホルモン剤があってしても、男の無意識下に玲奈と己の遺伝子を嗅ぎ分け、純粋な雄としての欲を持ち始めたのであった__
######
「うっ……わぁ~~~っ!! クッルゥの包み焼き……すごく、美味しそう……いただきます」
「うふふ、熱いから気をつけて食べてね」
玲奈の目の前にはキノコ類がふんだんに使われたクッルゥ(これもキノコの類いだが味は完全に白身魚に近い)を目の前にし、包み焼き特有のソースの染み込んだ肉厚のソテーで喉によだれが溜まるのが分かる。
女将さんはニコニコと嬉しそうに私を眺めていて少し気まずいが空腹には勝てずにフォークに突き刺して一思いにかぶり付く。
「おぃひぃ……女将さん、これすごく美味しいです……!!」
ついつい熱くてハフハフと口で咀嚼しながら堪らずに女将さんに告げる。
すると女将さんも満更ではないのかどこか上品に笑った。
「でしょう? 私が旦那に初めて褒めて貰った料理なのよ?」
「えっ、そうなんですか?」
食べながらも意外すぎる事実に女将さんの顔を覗く。
「ええ、わたし旦那よりうんっと料理が苦手でね? 結婚した当初はまともに包丁すら握れなくて……旦那にいつも料理を頼んでたの」
「意外と言うか、なんというか……元からお料理上手そうに見えました」
「ふふっ、よく言われるわ だから初めて旦那の好物を聞いてみて隠れて練習してたのもこの料理……とても大切な思いでの料理なの」
「それは……なんか私、すごい惚気られてます?」
「あらっ、わかっちゃった? ふふふっ、でも……だからね最近随分物騒だったから、久しぶりに作ったこの料理が旅人さんにも褒めてもらって本当に嬉しいのよ それに、どうしてかあなたを他人だとは思えなくて」
嬉しそうに語る女将さんとは裏腹に、私の内心はあの旦那さんの視線で人を殺す勢いのアレがないかとビビって厨房を覗く。
旦那さんは澄ましながらもどこか照れた様子でこちらを伺っているようだった。
「あの、気持ちはありがたいんですけど……旦那さんおっかないんで」
「あらあら、うふふっ……これは私たち二人の気持ちよ? だからどうか、またこちらに遊びに来てね? ここはあなたの帰りを待つ場所なんだから」
「えっ……いや、あの……でも」
「帰る場所があるのはきっと、安心できることだから……いつか、あなたが内緒にしてることも教えてほしいわ」
最後の一言に一瞬驚き身構える玲奈だったが、女将さんの優しいアイボリー色の瞳を覗くとただただこちらを慈愛をもって見つめていた。
私はいままで、なんやかんやと理由を付けて人と関わるのを避けてきたし、まともに人の顔すら見ようともしてなかった。
こんなにしっかりと相手の顔を覗き、瞳を見つめるのは随分と久しぶりな気がした。
「……玲奈です」
「うん、レーナ?」
「私の名前です」
「そう、レーナ……綺麗な響きね! 私はプリスよ、旦那はネテオ」
「プリスさん、ネテオさん……その、本当に色々とありがとうございます」
最後の辺りはなんとなしに気恥ずかしくて、掻き込むように夕食を頂き先程借りたタオルを返す。
「あら、もう乾いたの? ずっと思ってたけど随分レーナの匂いは薄いのね……これだと番も見つけにくいんじゃないかしら」
「あれ、プリスさんも獣人なんですか?」
「ふふふ、ええ。 私はとても人に近いから本能も強くて……旦那を口説くのに苦労しちゃったわぁ」
「え"ッ!?!?」
バッと首を反射的に厨房に向けると頭部にある耳をピクピクと動かし、片手で顔を覆うネテオさんが居た。
「ふふふっ、いつかレーナも番が見つかるといいわね」
この世界に来て若干人間不信になった玲奈がなんの損得なしに初めて優しくされ、かつ甘えられる環境に身を置いたと思ったつかの間、その安寧の地の主は案外強かなのかもしれない。
∞∞∞∞∞∞
何ヵ所か誤字を修正しました。
タオルも、普段は自分の物を使っているからどうすればいいのか勝手が分からず、とりあえず同じくクリーンだけ掛けて部屋の窓辺に日干しすることにした。
夕食の時間も多分昨日と同じくらいでいいだろうとアタリを付け、もて余した時間で今日拾ったもぐらの魔石__本当はもぐらじゃなくて小型土竜(どりゅう)バクキード、私はめんどくさいからもぐらもぐら言ってたけど、似たようなもんだしぶっちゃけ漢字で書けば同じだからこの際気にしないことにする。
そのバクキードの魔石をどう処理するかについてだ。
全部ギルドに持っていってもいいけど、ぶっちゃけ金なら持て余してるし、気のせいならいいけど今回のバクキードで昼間の彼らに足付けられるのはちょっと嫌なんだよね。
だって薄緑のお兄さんならまだしも、眼光鋭い方のお兄さんはめっちゃ怖いんだもん。めっっっちゃ見られてたし。
それに魔石を持ってようが無かろうが、どちらにせよギルドに行くってなったら変に目立つから嫌なんだよなぁ。
もうこの際、前々から言ってた肉体生成でマジモンの男性になってみるか?
………………なんか、すごく負けた気がして嫌だ。
私はあくまで男装女子で頑張るゾイ!!!!
まぁ、とりあえず明日はこの町から出てギルドのある町へ向かおう。
そんで魔石は半分は売って半分は調合かなんかで実験してみよう。
そうと決まれば今日はお待ちかねの女将さんが自慢してたクッルゥの包み焼きだからそれ食べてエネルギーチャージだな~!!
######
周りの騒動に惑わされることなく一人静かに酒を煽る男、ヴィクトール・ロペス・クヴェルグは昼間に出会った少年__玲奈について考えていた。
マルクは気がついていない様子だったが、あれは少年が膨大な魔力を使った跡で間違いないだろう。
巧妙に魔力の残滓や魔獣の処理を隠していた様子だと、少なくともマルクより上……下手をしたら俺と同じレベルの冒険者かと考える。
気掛りなのはそれだけじゃない、匂いや容姿、声、喋り方……感じうる己の全ての五感で違和感があった。
あの少年のブルーシルバーの髪、少し青みがかったシルバーの瞳、あのシャツ越しからも伺える未発達な筋肉と華奢な体躯。
子どもにしては落ち着いた優しい低めのアルトボイスはまだ声変わりをしていないせいなのか、普段ならここまで気にすることはないが気になってしょうがない。
なぜだか、あの少年を__あの少年の全てを暴きたいと願わずにはいられない。
ヴィクトールは元々騎士団所属で団長まで上り詰めた男だった。
だが本来は亡国、黒銀狼(こくぎんろう)の国の王族の末裔であり、人間の見た目に近ければ近いほど獣人になる進化過程で得られた能力が高く純粋な肉体レベルが桁違いで、より己の本能と遺伝子に見合う番を求める習性がある。
玲奈が日々頓服してる獣人用のホルモン剤があってしても、男の無意識下に玲奈と己の遺伝子を嗅ぎ分け、純粋な雄としての欲を持ち始めたのであった__
######
「うっ……わぁ~~~っ!! クッルゥの包み焼き……すごく、美味しそう……いただきます」
「うふふ、熱いから気をつけて食べてね」
玲奈の目の前にはキノコ類がふんだんに使われたクッルゥ(これもキノコの類いだが味は完全に白身魚に近い)を目の前にし、包み焼き特有のソースの染み込んだ肉厚のソテーで喉によだれが溜まるのが分かる。
女将さんはニコニコと嬉しそうに私を眺めていて少し気まずいが空腹には勝てずにフォークに突き刺して一思いにかぶり付く。
「おぃひぃ……女将さん、これすごく美味しいです……!!」
ついつい熱くてハフハフと口で咀嚼しながら堪らずに女将さんに告げる。
すると女将さんも満更ではないのかどこか上品に笑った。
「でしょう? 私が旦那に初めて褒めて貰った料理なのよ?」
「えっ、そうなんですか?」
食べながらも意外すぎる事実に女将さんの顔を覗く。
「ええ、わたし旦那よりうんっと料理が苦手でね? 結婚した当初はまともに包丁すら握れなくて……旦那にいつも料理を頼んでたの」
「意外と言うか、なんというか……元からお料理上手そうに見えました」
「ふふっ、よく言われるわ だから初めて旦那の好物を聞いてみて隠れて練習してたのもこの料理……とても大切な思いでの料理なの」
「それは……なんか私、すごい惚気られてます?」
「あらっ、わかっちゃった? ふふふっ、でも……だからね最近随分物騒だったから、久しぶりに作ったこの料理が旅人さんにも褒めてもらって本当に嬉しいのよ それに、どうしてかあなたを他人だとは思えなくて」
嬉しそうに語る女将さんとは裏腹に、私の内心はあの旦那さんの視線で人を殺す勢いのアレがないかとビビって厨房を覗く。
旦那さんは澄ましながらもどこか照れた様子でこちらを伺っているようだった。
「あの、気持ちはありがたいんですけど……旦那さんおっかないんで」
「あらあら、うふふっ……これは私たち二人の気持ちよ? だからどうか、またこちらに遊びに来てね? ここはあなたの帰りを待つ場所なんだから」
「えっ……いや、あの……でも」
「帰る場所があるのはきっと、安心できることだから……いつか、あなたが内緒にしてることも教えてほしいわ」
最後の一言に一瞬驚き身構える玲奈だったが、女将さんの優しいアイボリー色の瞳を覗くとただただこちらを慈愛をもって見つめていた。
私はいままで、なんやかんやと理由を付けて人と関わるのを避けてきたし、まともに人の顔すら見ようともしてなかった。
こんなにしっかりと相手の顔を覗き、瞳を見つめるのは随分と久しぶりな気がした。
「……玲奈です」
「うん、レーナ?」
「私の名前です」
「そう、レーナ……綺麗な響きね! 私はプリスよ、旦那はネテオ」
「プリスさん、ネテオさん……その、本当に色々とありがとうございます」
最後の辺りはなんとなしに気恥ずかしくて、掻き込むように夕食を頂き先程借りたタオルを返す。
「あら、もう乾いたの? ずっと思ってたけど随分レーナの匂いは薄いのね……これだと番も見つけにくいんじゃないかしら」
「あれ、プリスさんも獣人なんですか?」
「ふふふ、ええ。 私はとても人に近いから本能も強くて……旦那を口説くのに苦労しちゃったわぁ」
「え"ッ!?!?」
バッと首を反射的に厨房に向けると頭部にある耳をピクピクと動かし、片手で顔を覆うネテオさんが居た。
「ふふふっ、いつかレーナも番が見つかるといいわね」
この世界に来て若干人間不信になった玲奈がなんの損得なしに初めて優しくされ、かつ甘えられる環境に身を置いたと思ったつかの間、その安寧の地の主は案外強かなのかもしれない。
∞∞∞∞∞∞
何ヵ所か誤字を修正しました。
109
お気に入りに追加
1,691
あなたにおすすめの小説
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
紋章斬りの刀伐者〜無能と蔑まれ死の淵に追い詰められてから始まる修行旅〜
覇翔 楼技斗
ファンタジー
「貴様は今日を持ってこの家から追放し、一生家名を名乗ることを禁ずる!」
とある公爵家の三男である『テル』は無能という理由で家を追放されてしまう。
追放されても元・家族の魔の手が届くことを恐れたテルは無理を承知で街を単身で出る。
最初は順調だった旅路。しかしその夜、街の外に蔓延る凶悪な魔物が戦う力の少ないテルに襲いかかる。
魔物により命の危機に瀕した時、遂にテルの能力が開花する……!
これは、自分を追放した家を見返して遂には英雄となる、そんな男の物語。
注意:
最強系ではなく、努力系なので戦いで勝つとは限りません。なんなら前半は負けが多いかも……。
ざまぁ要素も入れる予定ですが、本格的にざまぁするのは後半です。
ハ(検索避け)レム要素は基本的に無いですが、タグにあるように恋愛要素はあります。
『カクヨム』にて先行投稿してします!
女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?
青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。
そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。
そんなユヅキの逆ハーレムのお話。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
騎士団長のお抱え薬師
衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。
聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。
後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。
なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。
そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。
場所は隣国。
しかもハノンの隣。
迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。
大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。
イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる