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2話 マジ自由だなスキルって
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服装を整え体調も万全にして歩き出して早数時間、玲奈は猛烈な空腹に襲われ、近くにあった小川と木の根もとに座り込み表示案内に問いかけた。
「うぇー、お腹へったぁ……ねぇ、表示ちゃん~ 今日中に森から出れるかなぁ~」
ピコンッ ピュリルンッ ポリリンッ!
【おおよそ不可能です 接種可能な食物を選択しますか?】
「今日中はさすがに無理かぁ~ というかそんなんあったの!? え、これもギフト?」
ピコンッ
【固有スキル食物選択・調理加工フルオートで使用可能 使用時に特殊魔法での調理を許可しますか?】
「えっ、なにそれ怖っ……いやでも薬とか他のスキル大丈夫だったしなんとかなるか……オッケー、おねがい」
ピコンッ
【食物選択・調理加工での特殊魔法使用を許可しました 食べたいものを選択してください】
ピロリリンリンッ♪
「まって、さっきから思ってたけど効果音かわいくね? というか食べたいもの選べんの!? マジ自由だなスキルって」
玲奈は選択の中に表示されていたサンドイッチを選択し追加で出された果実水も出して貰った。
「すご……え、これって普通? 普通なのかな? 異世界発達しすぎじゃね?」
ピコンッ ピルンッ ポンポンッ!
【この世界の平均保有スキルは1~2で、食物などの生成は行っておりません】
「普通じゃねぇじゃん!!? え、絶対バレないようにしよ……なんかイヤな予感しかしない」
ピコンッ ピピルン ルンッ!
【懸命な判断だと思います】
「だっよねぇ~!! まぁ、とりあえず……いただきま~す!」
この世界の平均保有スキルと自身のギフトを含めた保有スキルは既に平均を上回っており、諦めて全て隠す方向へとシフトチェンジした。
「というかさ、異世界あるあるじゃないけど漫画とかでよくある聖女さま~とか、勇者召還~って感じじゃないの? マジの転移しただけ?」
ピコンッ ピンピルルン ピョコンッ!
【聖女又は勇者召還は行われておりません 紫藤玲奈に最も近いものは"異の隣人"で、ごく稀に"異の狭間"から異の隣人が迷い込み、運が良ければそのまま生還できるとのことです】
「あー、異の狭間さっき聞いたような気がする あれ? でもさっきは数百年に一度だって……帰れるもんなの? 私は帰れないんだよね?」
ピコンッ ポンポリリン ピィン
【今回の異の狭間の間隔時間がこれまでより短く、そして人一人通るほどの幅もなく魂だけが呼び出されたものと思われます】
「なるなる、だったら閉じるのも早くて魂だけの私じゃ帰ったところで死ぬだけだもんね でも、そうだとすると私いま普通に身体動かしてるけど幽霊みたいなもんなの?」
ピコンッ ポルンポルン リンッ!
【転移特典の肉体生成によりこの世界に対応できる肉体付与と肉体強化をつけられております】
「ふーん? じゃあ見た目が変わったりもするの? 男の子とかみたいな」
ピコンッ
【可能です】
「マジか」
朝からずっと考えなしに歩き回っていたが、ここは異世界ということで危険もあるだろうと先ほどまで色々な魔物に襲われていた経験を思い出し表示案内にこの世界のことを聞いてみることにした。
「あのさ、この世界についてなんだけど__」
表示案内が言うにはこうだった、この世界はマーヴェルク6つの大陸があり現在いるところはその内の西に位置する大陸フォクバで、大国のシャオルグ王国。
ここはシャオルグ王国南西の森、アクポの森で人が滅多に入らない死出森(しいづるもり)とも呼ばれているらしい。
いや、なんで日本の普通の一般的な女子高生が一人寂しくさ迷わないといけないんだよって話だけど、そこはまぁ……自己管理不足ってことで。
んで、この世界はやっぱり魔法とか普通にあって冒険者やら魔術師やら色々あるんだって。
でも、冒険者のほとんどは男性だったり生まれつき肉体が丈夫な獣人が多いみたいで、女性は守るべき存在として大切にされるらしい。
んで、いままでの異世界人も男が多かったり女性も保護されてずっと王宮で暮らしたりとか。
それで、もしかして女性が少ないとか?って聞いてみたけど単純に女性への対応が世界レベルでいいってだけらしい。マジかよすげぇな。
でも、その分女性は守られるべくしてある存在と言う認識があるため冒険者や荒事に関わるような仕事には居ないと言っても過言ではないらしい。
というのも、この国……というかこの世界の創立者が女神さまらしく、その女神さまの使者や子供が女性でその他の豊穣や軍といった神様は男性らしい。
いや、なんでもいいけどこのまま街に出てもただ働くんじゃなくて誰かの加護(養子や結婚)に入った上で働いたり家庭に入らないといけないらしい。なにそれダルい。
それはいやだなぁ~って言ったら、男装か肉体変化で男に成りすましますか?って聞かれて、そういえば私髪短いしワンチャン男子で通用しない?って話してみたら【どの国の女性もそこまで髪が短い方はいらっしゃらないので見た目だけなら大丈夫かと】って言われ、嬉々としてそのまま突き進もうと思ったけど【ですが、獣人の方々には匂いで分かるかと 現在紫藤玲奈の状態は月の障りが来てる状態ですので】と上げて落とされたから、思い止まってる。
「じゃあ、どうすればいいの~ 肉体変化だとアレ……とかも変わるだろうし、ちょっとなぁ……でもせっかく異世界来たんだし、自由してみたいし、んー」
ピコンッ ピュルルン ルンッ
【製薬生成と衣服生成で体臭を消すものか、獣人にだけ効果を発揮するホルモン剤を精製 そして、衣服で見た目を完全に男性仕様になさるのがよろしいかと】
「へぇー、ものは使いようだねぇ~ 製薬生成でホルモン剤……いいかも 体臭完全に消したらそれこそなんか怪しまれるの怖いからなぁ~ 元々男っぽいって言われてたし服に関してはなんでもいいけど、世界レベルで女性を大切にするってさぁ~ やっぱり外って危険って言う認識あるから? この森とか特にヤバいじゃん……いや、血をバラ撒いて死にかけてるやつが言う言葉じゃないけど」
ピコンッ ピュンピュリリン ピリンッ!
【その認識で大丈夫です 体臭に関しては紫藤玲奈のおっしゃった通りでよろしいかと 服はズボンやパンツを履いとけば男に見えますよ】
「まって、結構適当じゃなかった最後」
ピコンッ ピュリピュリ ピリンッ!
【気のせいでしょう そして、容姿についてもう一つ】
「え、なになに?」
ピコンッ ピンコンッ ポポンッ
【完全な黒持ちはこの世界に誰一人といません】
・ ・ ・
「ダメじゃん!!? え、なんかダメじゃん!!?! 目も髪も黒だわ!!! 肌はブルベだけど!!? それだ、もう目とか青くしちゃおう似合わなくはないでしょ多分知らんけど!!」
と、こんな感じに表示ちゃんは大事なところを後出ししたり、こちらが聞かないと言わない辺りやっぱり適当なとこがあると思う。うん。
「うぇー、お腹へったぁ……ねぇ、表示ちゃん~ 今日中に森から出れるかなぁ~」
ピコンッ ピュリルンッ ポリリンッ!
【おおよそ不可能です 接種可能な食物を選択しますか?】
「今日中はさすがに無理かぁ~ というかそんなんあったの!? え、これもギフト?」
ピコンッ
【固有スキル食物選択・調理加工フルオートで使用可能 使用時に特殊魔法での調理を許可しますか?】
「えっ、なにそれ怖っ……いやでも薬とか他のスキル大丈夫だったしなんとかなるか……オッケー、おねがい」
ピコンッ
【食物選択・調理加工での特殊魔法使用を許可しました 食べたいものを選択してください】
ピロリリンリンッ♪
「まって、さっきから思ってたけど効果音かわいくね? というか食べたいもの選べんの!? マジ自由だなスキルって」
玲奈は選択の中に表示されていたサンドイッチを選択し追加で出された果実水も出して貰った。
「すご……え、これって普通? 普通なのかな? 異世界発達しすぎじゃね?」
ピコンッ ピルンッ ポンポンッ!
【この世界の平均保有スキルは1~2で、食物などの生成は行っておりません】
「普通じゃねぇじゃん!!? え、絶対バレないようにしよ……なんかイヤな予感しかしない」
ピコンッ ピピルン ルンッ!
【懸命な判断だと思います】
「だっよねぇ~!! まぁ、とりあえず……いただきま~す!」
この世界の平均保有スキルと自身のギフトを含めた保有スキルは既に平均を上回っており、諦めて全て隠す方向へとシフトチェンジした。
「というかさ、異世界あるあるじゃないけど漫画とかでよくある聖女さま~とか、勇者召還~って感じじゃないの? マジの転移しただけ?」
ピコンッ ピンピルルン ピョコンッ!
【聖女又は勇者召還は行われておりません 紫藤玲奈に最も近いものは"異の隣人"で、ごく稀に"異の狭間"から異の隣人が迷い込み、運が良ければそのまま生還できるとのことです】
「あー、異の狭間さっき聞いたような気がする あれ? でもさっきは数百年に一度だって……帰れるもんなの? 私は帰れないんだよね?」
ピコンッ ポンポリリン ピィン
【今回の異の狭間の間隔時間がこれまでより短く、そして人一人通るほどの幅もなく魂だけが呼び出されたものと思われます】
「なるなる、だったら閉じるのも早くて魂だけの私じゃ帰ったところで死ぬだけだもんね でも、そうだとすると私いま普通に身体動かしてるけど幽霊みたいなもんなの?」
ピコンッ ポルンポルン リンッ!
【転移特典の肉体生成によりこの世界に対応できる肉体付与と肉体強化をつけられております】
「ふーん? じゃあ見た目が変わったりもするの? 男の子とかみたいな」
ピコンッ
【可能です】
「マジか」
朝からずっと考えなしに歩き回っていたが、ここは異世界ということで危険もあるだろうと先ほどまで色々な魔物に襲われていた経験を思い出し表示案内にこの世界のことを聞いてみることにした。
「あのさ、この世界についてなんだけど__」
表示案内が言うにはこうだった、この世界はマーヴェルク6つの大陸があり現在いるところはその内の西に位置する大陸フォクバで、大国のシャオルグ王国。
ここはシャオルグ王国南西の森、アクポの森で人が滅多に入らない死出森(しいづるもり)とも呼ばれているらしい。
いや、なんで日本の普通の一般的な女子高生が一人寂しくさ迷わないといけないんだよって話だけど、そこはまぁ……自己管理不足ってことで。
んで、この世界はやっぱり魔法とか普通にあって冒険者やら魔術師やら色々あるんだって。
でも、冒険者のほとんどは男性だったり生まれつき肉体が丈夫な獣人が多いみたいで、女性は守るべき存在として大切にされるらしい。
んで、いままでの異世界人も男が多かったり女性も保護されてずっと王宮で暮らしたりとか。
それで、もしかして女性が少ないとか?って聞いてみたけど単純に女性への対応が世界レベルでいいってだけらしい。マジかよすげぇな。
でも、その分女性は守られるべくしてある存在と言う認識があるため冒険者や荒事に関わるような仕事には居ないと言っても過言ではないらしい。
というのも、この国……というかこの世界の創立者が女神さまらしく、その女神さまの使者や子供が女性でその他の豊穣や軍といった神様は男性らしい。
いや、なんでもいいけどこのまま街に出てもただ働くんじゃなくて誰かの加護(養子や結婚)に入った上で働いたり家庭に入らないといけないらしい。なにそれダルい。
それはいやだなぁ~って言ったら、男装か肉体変化で男に成りすましますか?って聞かれて、そういえば私髪短いしワンチャン男子で通用しない?って話してみたら【どの国の女性もそこまで髪が短い方はいらっしゃらないので見た目だけなら大丈夫かと】って言われ、嬉々としてそのまま突き進もうと思ったけど【ですが、獣人の方々には匂いで分かるかと 現在紫藤玲奈の状態は月の障りが来てる状態ですので】と上げて落とされたから、思い止まってる。
「じゃあ、どうすればいいの~ 肉体変化だとアレ……とかも変わるだろうし、ちょっとなぁ……でもせっかく異世界来たんだし、自由してみたいし、んー」
ピコンッ ピュルルン ルンッ
【製薬生成と衣服生成で体臭を消すものか、獣人にだけ効果を発揮するホルモン剤を精製 そして、衣服で見た目を完全に男性仕様になさるのがよろしいかと】
「へぇー、ものは使いようだねぇ~ 製薬生成でホルモン剤……いいかも 体臭完全に消したらそれこそなんか怪しまれるの怖いからなぁ~ 元々男っぽいって言われてたし服に関してはなんでもいいけど、世界レベルで女性を大切にするってさぁ~ やっぱり外って危険って言う認識あるから? この森とか特にヤバいじゃん……いや、血をバラ撒いて死にかけてるやつが言う言葉じゃないけど」
ピコンッ ピュンピュリリン ピリンッ!
【その認識で大丈夫です 体臭に関しては紫藤玲奈のおっしゃった通りでよろしいかと 服はズボンやパンツを履いとけば男に見えますよ】
「まって、結構適当じゃなかった最後」
ピコンッ ピュリピュリ ピリンッ!
【気のせいでしょう そして、容姿についてもう一つ】
「え、なになに?」
ピコンッ ピンコンッ ポポンッ
【完全な黒持ちはこの世界に誰一人といません】
・ ・ ・
「ダメじゃん!!? え、なんかダメじゃん!!?! 目も髪も黒だわ!!! 肌はブルベだけど!!? それだ、もう目とか青くしちゃおう似合わなくはないでしょ多分知らんけど!!」
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