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護衛&到着

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その後、俺は首を落としたフォレストウルフを[異空間収納]にしまい、護衛だった人たちの死体は燃やして埋めてあげた。

それを見た人たちは口を大きく開けて

「あの年齢で収納魔法まで使えるのかよ…」

「しかもフォレストウルフの首を落とすとか…それも5匹も…」

俺はそれを聞いて、

(アリス、俺くらいの年齢だとこの世界ではどのくらい戦えるんだ?)

『おそらくフォレストウルフを一体倒せるか倒せないかくらいです』

(俺ってやっぱりやばい?)

『やばいです。ですので、[隠蔽]スキルを取るのをお勧めします』

(わかった。ありがとう)

([隠蔽]スキルか…そうなると[鑑定]スキルで見破られる可能性もなくはないよな。だったら…)

『ユニークスキル[絶対隠蔽]を手に入れました』

(これなら大丈夫だろう)

俺が一安心していると、

「まさか、収納魔法までお使いになられるとは…相当な実力者なのですね。申し遅れました、私は商人をしているサリバンと申します。もしよろしければどこまで行くか聞いても?」

「俺の名前は傑。この先の街に行くところだ。」

「もし、よろしけば護衛をお願いできないでしょうか。私たちもその街による予定でしたが途中で先ほどの魔物に襲われてしまったので…。無論、報酬は払いますので。」

「まぁ、急ぐ旅でもないからな。分かった、その護衛引き受ける。」

俺がそう言うと彼らは笑顔になり、

「「「「「ありがとうございます!」」」」」

そう言って無事だった馬車に俺は乗り込んで街を目指した。その間に、魔物に襲われたが難なく討伐し、俺は彼らと打ち解けていた。



「そろそろ着きますぞ!」

俺は外を見た。そこには大きな門があり、門番がそこに立って検問をしていた。

「随分と大きな門だな」

「えぇ、この辺りは魔物が多いのでこれくらい大きくしないと、街に入ってしまうのですよ。おっと、そろそろ検問ですよ」

サリバンさんがそう言うと、門番たちがこちらへやってきた。

「身分証の提示をお願いします」

門番たちがそういうと、みんなは身分証を出した。

「サリバンさんじゃないですか!」

どうやらサリバンさんは有名人のようだ。

(ところで俺、身分証なんて持ってないのだが…)

どうこうしていると俺の順番になってしまい…

「身分証を出してください」

と門番に言われた俺は咄嗟に

「すまないが何処かで落としてしまったようだ」

そう言うと門番は怪しい目を向けてきたが、サリバンさんが、

「彼は私たちが魔物に襲われているのを助けてもらったのだよ」

「そうでしたか、身分証は冒険者カードでも大丈夫ですので後で、冒険者ギルドで発行しておいてください」

「わかりました」

俺はそう言って、なんとかセキルの街に入ることができた。
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