33 / 42
大学を…編 2
しおりを挟む
「この前授業休んでたけど、私に会いたくなくて逃げたの?」
彼女が冷たく言い放った。
私は心臓がドキッとした。
「そんなんじゃない」
私はすぐに否定した。
だけど、心の中では不安が渦巻いていた。
「今日も別に来なくてよかったのに」
と彼女が続けた。
「あなたにそんな事言われる筋合いない」
私は反論したが、声が震えていた。
「はっ、調子乗ってんじゃないわよ」
彼女が嘲笑した。
「別にそういうつもりじゃ」
「あんまり調子に乗ってるようなら…一生踊れない体にしてやろうか」
なんて、こんなのただの脅迫でしかない。
私は恐怖を感じながらも、冷静を装った。
「踊れない体…?どうやって、?」
私は挑発的に尋ねた。
「そんなの簡単よ、ただ足を狙えばいいだけだもの。前にあなたにしたみたいに」
彼女が冷たく言った。
「そんなことしていいとでも?」
「事故に見せかければ罪も軽くなるし。私はあなたを彼らに近づかせないためならなんだってするわ」
彼女が続けた。
「ふっ」
「何がおかしいの、」
彼女が苛立ったように言った。
「ごめんなさい。生憎、私も黙ってやられてるような人間じゃないの」
「は…?」
「これを事務所に渡したらどうなるのかな、」
私はポケットからボイスレコーダーを取り出した。
「まさか、」
「今までの会話全部録音させて貰ってました」
「まさか、脅してるつもり?」
脅してなんかいない。これはあくまで
「自己防衛してるだけ」
「こんなのあんたが思いつくわけない」
私だけが傷つかなくても、耐えなくてもいいって言ってくれたから。
「私は一人なんかじゃないから」
あの日…
「純怜、答えたくなかったら別に答えなくていいんだけどね、その足、」
雄大お兄ちゃんが心配そうに尋ねた。
もしかして、バレて、
「こ、これは、私の不注意だから、誰のせいでもないです」
私は焦りながら答えた。
「まだ何も言ってないけど」
雄大お兄ちゃんはそう言うと苦笑いした。
「あ…」
しまった。
逆に怪しまれてしまった。
「そこまで動揺するって事は本当は何かあるんだね?」
雄大お兄ちゃんが鋭く言った。
「別に…」
私は視線をそらした。
「そんな事をされたのに、どうしてその人を庇いたいのか俺には理解できないんだけど」
雄大お兄ちゃんが問い詰めた。
「ごめんなさい、」
「謝って欲しいわけじゃなくて、ただ、もっと自分の事を大切にして欲しいんだよ」
「でも、」
私が認められるようにもっと頑張れば、
「何を言われてるのか知らないけど、純怜が黙って聞いてる必要あるのかな、」
彼女が冷たく言い放った。
私は心臓がドキッとした。
「そんなんじゃない」
私はすぐに否定した。
だけど、心の中では不安が渦巻いていた。
「今日も別に来なくてよかったのに」
と彼女が続けた。
「あなたにそんな事言われる筋合いない」
私は反論したが、声が震えていた。
「はっ、調子乗ってんじゃないわよ」
彼女が嘲笑した。
「別にそういうつもりじゃ」
「あんまり調子に乗ってるようなら…一生踊れない体にしてやろうか」
なんて、こんなのただの脅迫でしかない。
私は恐怖を感じながらも、冷静を装った。
「踊れない体…?どうやって、?」
私は挑発的に尋ねた。
「そんなの簡単よ、ただ足を狙えばいいだけだもの。前にあなたにしたみたいに」
彼女が冷たく言った。
「そんなことしていいとでも?」
「事故に見せかければ罪も軽くなるし。私はあなたを彼らに近づかせないためならなんだってするわ」
彼女が続けた。
「ふっ」
「何がおかしいの、」
彼女が苛立ったように言った。
「ごめんなさい。生憎、私も黙ってやられてるような人間じゃないの」
「は…?」
「これを事務所に渡したらどうなるのかな、」
私はポケットからボイスレコーダーを取り出した。
「まさか、」
「今までの会話全部録音させて貰ってました」
「まさか、脅してるつもり?」
脅してなんかいない。これはあくまで
「自己防衛してるだけ」
「こんなのあんたが思いつくわけない」
私だけが傷つかなくても、耐えなくてもいいって言ってくれたから。
「私は一人なんかじゃないから」
あの日…
「純怜、答えたくなかったら別に答えなくていいんだけどね、その足、」
雄大お兄ちゃんが心配そうに尋ねた。
もしかして、バレて、
「こ、これは、私の不注意だから、誰のせいでもないです」
私は焦りながら答えた。
「まだ何も言ってないけど」
雄大お兄ちゃんはそう言うと苦笑いした。
「あ…」
しまった。
逆に怪しまれてしまった。
「そこまで動揺するって事は本当は何かあるんだね?」
雄大お兄ちゃんが鋭く言った。
「別に…」
私は視線をそらした。
「そんな事をされたのに、どうしてその人を庇いたいのか俺には理解できないんだけど」
雄大お兄ちゃんが問い詰めた。
「ごめんなさい、」
「謝って欲しいわけじゃなくて、ただ、もっと自分の事を大切にして欲しいんだよ」
「でも、」
私が認められるようにもっと頑張れば、
「何を言われてるのか知らないけど、純怜が黙って聞いてる必要あるのかな、」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
別に要りませんけど?
ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」
そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。
「……別に要りませんけど?」
※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。
※なろうでも掲載中
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
私があなたを好きだったころ
豆狸
恋愛
「……エヴァンジェリン。僕には好きな女性がいる。初恋の人なんだ。学園の三年間だけでいいから、聖花祭は彼女と過ごさせてくれ」
※1/10タグの『婚約解消』を『婚約→白紙撤回』に訂正しました。
お隣さんはヤのつくご職業
古亜
恋愛
佐伯梓は、日々平穏に過ごしてきたOL。
残業から帰り夜食のカップ麺を食べていたら、突然壁に穴が空いた。
元々薄い壁だと思ってたけど、まさか人が飛んでくるなんて……ん?そもそも人が飛んでくるっておかしくない?それにお隣さんの顔、初めて見ましたがだいぶ強面でいらっしゃいますね。
……え、ちゃんとしたもん食え?
ちょ、冷蔵庫漁らないでくださいっ!!
ちょっとアホな社畜OLがヤクザさんとご飯を食べるラブコメ
建築基準法と物理法則なんて知りません
登場人物や団体の名称や設定は作者が適当に生み出したものであり、現実に類似のものがあったとしても一切関係ありません。
2020/5/26 完結
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる