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第三章
83話 みんなの村
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「じじ様、見えて来た!」
「あれが『ハーフェン』」
移住の為に王都からやってきた『月の民』、エシュとマイムが馬車から身を乗り出す。
「これ、危ないぞ」
遠出も久々な双子達のはしゃぎっぷりにハリシュは注意を促した。ハーフェンの村の立退きが完了したと聞いて、三人は早速そこに向かっているのだ。
「『印』を所々置いて来たけどわかるかな」
「大丈夫よ、エシュ。一族のものならわかるわ」
その『印』とは草木を人工的に結んだり、折ったり、布を巻いたりしたもので、一族にしかわからない連絡手段として使われていた。
「……あそこまでついたら俺ァ帰りますからね」
「ああ……」
馬車にはハリシュと双子達以外にもう一人護衛が座っていた。ハリシュが街で雇ったごろつきである。大層金を積んだ割にやる気はない。
「大丈夫じゃ、だれもいないようだしの」
アーロイスから村を一つ貰えると聞いて手放しで喜んだハリシュだったが、では元の住人はどうするのかと心配だったのだ。
「ではな。達者でじいさん」
「ばいばい、お兄さん!」
馬車は村の入り口に三人と荷物を下ろすと、厄介事が片付いたとばかりにすぐに引き返していった。
「すごい、緑がいっぱいね」
「空気がきれい」
王都の下町しか知らないエシュとマイムは田舎の村の風景に目を丸くした。
「……家があるけど、エシュ」
「どこに住めばいいのかしらね、マイム」
「ねえ、じじ様どうしましょう」
「うむ……」
ハリシュもハリシュで戸惑っていた。護衛と馬車はもう帰ってしまったし、役人の付き添いもない。そんな時だった。
「ようこそ、ハーフェンの村へ」
そんな声が頭上からした。
「え?」
双子達が驚いて見上げると、木の上から降りてきたのは名無しである。突然現われた威圧的な黒尽くめの男に、三人は思わず寄り固まった。
「誰だお前は」
「……俺はアル。このハーフェンの村人……だった」
「村人だと? ……そんななりでか」
ハリシュの視力はごく弱い。だからこそ名無しの異質な雰囲気を敏感に感じ取った。ハリシュの警戒感が高まる。
「どんなやつらが来るかわからんから武装していた。気に障ったらすまん」
「……老人と子供だからと言って侮るな」
ハリシュは魔力で火の弾丸を名無しに放った。こんな男がいるなんて話が違う、と思いながら。
「……やめとけって」
しかしその炎は名無しの魔力障壁の篭手にあっという間に散らされてしまう。正規軍にしか使用を認められていないご禁制の防具だ。ハリシュはますますこの男は何者なのだ、と身構えた。
「俺は案内に来たんだけどな……おーいリック!」
「はいよ」
するとまた木の上から男か一人降りてきた。今度は……普通の村人にしか見えない。
「俺はどうも駄目だな……」
「そんな格好するからだよ。やあ! 俺はリック。あんた達の家に案内するから着いておいでよ!」
そのリックという男はアルと名乗った男と気安く会話した後、人懐っこい顔でニッと笑った。その邪気のない顔に、ハリシュと双子達は戸惑いながら顔を見合わせた。
***
「はい、ここが君たちの家。新築だぞ。みんなで作ったんだ。家具も入ってるからすぐ住めるよ」
「……立派な家ね」
好奇心の強いエシュはすぐに家の中に入った。リックが新築といった通り、新しい木の匂いが満ちている。ジメジメして腐りかけた王都の裏町とは大違いである。
「でも……なんで、新しい家なんか建てたの?」
マイムはリックに思わず聞いた。
「えーと、それはだな……君たちにお願いがあって。ほら、アル。お前がちゃんと言えよ」
「ああ……」
それまでずっと黙っていた名無しが口を開いた。三人はこの男は村の護衛なのかと思っていたが、そうではないらしい。
「あの……お前達……畑を耕したことあるか?」
「え……ないわ」
マイムとエシュはそう答えた。
「じじ様は……?」
「ない」
ハリシュも首を振る。それを見て、名無しは家の外から鍬を持ってきた。
「こういうので畑を耕したり、水をやったり、草をとったり……まあ、とにかく大変なんだ」
「そうなの……」
「この鍬で土をおこすだけでも一苦労で」
「えー、私達にできるかなぁ」
「黙って、エシュ」
「とにかく、畑仕事は大変だ。そしてこの広さだ。三人で頑張れるか? それともすぐに仲間がくるのか?」
月の民の三人は、この男は一体なにが言いたいのだろう、と思った。
「ここの畑はな、村人が代々ずっと耕して作物を生み出してきたんだ」
「だから諦めろとでもいいたいのか、アルとやら」
「えーと、そうじゃなくて……それ、俺達に任せてくれないか」
「……ん?」
ハリシュは名無しの言い分に気の抜けた声を出してしまった。この男は本当に何を言ってるのか。首を傾げそうになった時リックが言葉を発した。
「アル、話が長いよ。戸惑ってるじゃないか」
「いや、しかし……畑の大変さを知って貰わなきゃ」
「そんなのやってみればわかるよ……もう」
リックは小柄な三人に向かってバッと頭を下げた。
「あんた達、俺達を雇ってくれ! 俺らは代々守ってきたこの村の畑や家畜を捨てられない。面倒はこっちで見るし、やり方もちょっとずつ教える! だから雇ってくれ」
「や、雇う……?」
「実は……立退きするって役人に言ったのはお芝居だったんだ。実はみんな今、教会の中にいる。あんた達に雇われる為に」
「雇われるって……我々『月の民』に……?」
「形はなんでもいいんだ。村を守れれば」
流浪の民である三人は、地に根付いて暮らす村人リックの決意に圧倒された。
「どうしよう……じじ様」
「確かに私達じゃ畑を枯らしちゃうわ、エシュ」
エシュとマイムはハリシュを見た。ハリシュは渋い顔をしながら何とか声を絞り出した。
「……少し、考えさせてくれ」
「そっか、そうだよな。来てすぐに答えだせってのも無理だよね。じゃあ、とりあえず、この家で寛いで。あとでお茶とケーキを持ってくるよ」
「あ、ああ……」
「あ、そろそろみんな教会から出してもいいよね。全員そこにいるからぎゅうぎゅうなんだ」
「あ、ああ……」
ハリシュがあっけにとられている横で、リックは名無しの肩を叩いた。
「よーし、いくぞアル」
「ああ……」
リックと名無しは教会に村人達を迎えに行くようだ。三人がその背中を追っていると、去り際に名無しが振り向いた。そしてこう言い残していった。
「ようこそ、ハーフェンの村へ。ここはいいとこだ」
残された三人は名無しの笑顔に意外な印象を持った。
「あれが『ハーフェン』」
移住の為に王都からやってきた『月の民』、エシュとマイムが馬車から身を乗り出す。
「これ、危ないぞ」
遠出も久々な双子達のはしゃぎっぷりにハリシュは注意を促した。ハーフェンの村の立退きが完了したと聞いて、三人は早速そこに向かっているのだ。
「『印』を所々置いて来たけどわかるかな」
「大丈夫よ、エシュ。一族のものならわかるわ」
その『印』とは草木を人工的に結んだり、折ったり、布を巻いたりしたもので、一族にしかわからない連絡手段として使われていた。
「……あそこまでついたら俺ァ帰りますからね」
「ああ……」
馬車にはハリシュと双子達以外にもう一人護衛が座っていた。ハリシュが街で雇ったごろつきである。大層金を積んだ割にやる気はない。
「大丈夫じゃ、だれもいないようだしの」
アーロイスから村を一つ貰えると聞いて手放しで喜んだハリシュだったが、では元の住人はどうするのかと心配だったのだ。
「ではな。達者でじいさん」
「ばいばい、お兄さん!」
馬車は村の入り口に三人と荷物を下ろすと、厄介事が片付いたとばかりにすぐに引き返していった。
「すごい、緑がいっぱいね」
「空気がきれい」
王都の下町しか知らないエシュとマイムは田舎の村の風景に目を丸くした。
「……家があるけど、エシュ」
「どこに住めばいいのかしらね、マイム」
「ねえ、じじ様どうしましょう」
「うむ……」
ハリシュもハリシュで戸惑っていた。護衛と馬車はもう帰ってしまったし、役人の付き添いもない。そんな時だった。
「ようこそ、ハーフェンの村へ」
そんな声が頭上からした。
「え?」
双子達が驚いて見上げると、木の上から降りてきたのは名無しである。突然現われた威圧的な黒尽くめの男に、三人は思わず寄り固まった。
「誰だお前は」
「……俺はアル。このハーフェンの村人……だった」
「村人だと? ……そんななりでか」
ハリシュの視力はごく弱い。だからこそ名無しの異質な雰囲気を敏感に感じ取った。ハリシュの警戒感が高まる。
「どんなやつらが来るかわからんから武装していた。気に障ったらすまん」
「……老人と子供だからと言って侮るな」
ハリシュは魔力で火の弾丸を名無しに放った。こんな男がいるなんて話が違う、と思いながら。
「……やめとけって」
しかしその炎は名無しの魔力障壁の篭手にあっという間に散らされてしまう。正規軍にしか使用を認められていないご禁制の防具だ。ハリシュはますますこの男は何者なのだ、と身構えた。
「俺は案内に来たんだけどな……おーいリック!」
「はいよ」
するとまた木の上から男か一人降りてきた。今度は……普通の村人にしか見えない。
「俺はどうも駄目だな……」
「そんな格好するからだよ。やあ! 俺はリック。あんた達の家に案内するから着いておいでよ!」
そのリックという男はアルと名乗った男と気安く会話した後、人懐っこい顔でニッと笑った。その邪気のない顔に、ハリシュと双子達は戸惑いながら顔を見合わせた。
***
「はい、ここが君たちの家。新築だぞ。みんなで作ったんだ。家具も入ってるからすぐ住めるよ」
「……立派な家ね」
好奇心の強いエシュはすぐに家の中に入った。リックが新築といった通り、新しい木の匂いが満ちている。ジメジメして腐りかけた王都の裏町とは大違いである。
「でも……なんで、新しい家なんか建てたの?」
マイムはリックに思わず聞いた。
「えーと、それはだな……君たちにお願いがあって。ほら、アル。お前がちゃんと言えよ」
「ああ……」
それまでずっと黙っていた名無しが口を開いた。三人はこの男は村の護衛なのかと思っていたが、そうではないらしい。
「あの……お前達……畑を耕したことあるか?」
「え……ないわ」
マイムとエシュはそう答えた。
「じじ様は……?」
「ない」
ハリシュも首を振る。それを見て、名無しは家の外から鍬を持ってきた。
「こういうので畑を耕したり、水をやったり、草をとったり……まあ、とにかく大変なんだ」
「そうなの……」
「この鍬で土をおこすだけでも一苦労で」
「えー、私達にできるかなぁ」
「黙って、エシュ」
「とにかく、畑仕事は大変だ。そしてこの広さだ。三人で頑張れるか? それともすぐに仲間がくるのか?」
月の民の三人は、この男は一体なにが言いたいのだろう、と思った。
「ここの畑はな、村人が代々ずっと耕して作物を生み出してきたんだ」
「だから諦めろとでもいいたいのか、アルとやら」
「えーと、そうじゃなくて……それ、俺達に任せてくれないか」
「……ん?」
ハリシュは名無しの言い分に気の抜けた声を出してしまった。この男は本当に何を言ってるのか。首を傾げそうになった時リックが言葉を発した。
「アル、話が長いよ。戸惑ってるじゃないか」
「いや、しかし……畑の大変さを知って貰わなきゃ」
「そんなのやってみればわかるよ……もう」
リックは小柄な三人に向かってバッと頭を下げた。
「あんた達、俺達を雇ってくれ! 俺らは代々守ってきたこの村の畑や家畜を捨てられない。面倒はこっちで見るし、やり方もちょっとずつ教える! だから雇ってくれ」
「や、雇う……?」
「実は……立退きするって役人に言ったのはお芝居だったんだ。実はみんな今、教会の中にいる。あんた達に雇われる為に」
「雇われるって……我々『月の民』に……?」
「形はなんでもいいんだ。村を守れれば」
流浪の民である三人は、地に根付いて暮らす村人リックの決意に圧倒された。
「どうしよう……じじ様」
「確かに私達じゃ畑を枯らしちゃうわ、エシュ」
エシュとマイムはハリシュを見た。ハリシュは渋い顔をしながら何とか声を絞り出した。
「……少し、考えさせてくれ」
「そっか、そうだよな。来てすぐに答えだせってのも無理だよね。じゃあ、とりあえず、この家で寛いで。あとでお茶とケーキを持ってくるよ」
「あ、ああ……」
「あ、そろそろみんな教会から出してもいいよね。全員そこにいるからぎゅうぎゅうなんだ」
「あ、ああ……」
ハリシュがあっけにとられている横で、リックは名無しの肩を叩いた。
「よーし、いくぞアル」
「ああ……」
リックと名無しは教会に村人達を迎えに行くようだ。三人がその背中を追っていると、去り際に名無しが振り向いた。そしてこう言い残していった。
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