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24話 王子の策略ですのよ
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「ねえ、妖精さん。近頃貴族のご主人様がめっきりへった気がするんですけど……」
ある日、イルマがそう言いだした。
「そう言えばそうかしら」
リリアンナは店の直近の売り上げと客数を計算して客単価を割り出した。確かに客単価は少し下がっている。
「王宮でなにかあったかしら。……そんな噂も聞かないけれど」
カラカラン。その時、めろでぃたいむのドアベルが鳴った。そのドアの向こうから現れたのはヴィヴィーだった。
「あら、ヴィヴィーさん」
イルマが声をかけると、ヴィヴィーは頷いた。
「リリアンナをよんでくださる?」
「はい、ただいま」
ヴィヴィーに呼びつけられたリリアンナは慌てて裏から出てきた。
「どうしましたのヴィヴィー? あらおひとり?」
「ええ、殿方なんて口では甘い事を言ってもいざという時には便りにならないわ」
ヴィヴィーはソファーに倒れ込むように座ると、愚痴りはじめた。
「今、冷たい飲み物を持ってくるわ」
リリアンナはアイスティーを用意してヴィヴィーに渡す。ヴィヴィーは不機嫌そうにそれを一口飲むと、ため息を吐いた。
「一体どうしましたの?」
「聞いて。この店にも関係する事よ」
ヴィヴィーのその言葉にリリアンナは姿勢を正した。
「あの王子が王都に店を開かせたの。男共は王子の機嫌取りの為にその店に通い詰めてるわ」
「あらまあ……」
「呑気ね、リリアンナ。王子はあなたへの当てつけでその店を開いたのよ」
「どういう事ですの」
ヴィヴィーはもう一口アイスティーを飲むと、リリアンナに言い放った。
「王子がオープンさせたのは『執事喫茶』よ」
「執事喫茶……」
リリアンナは思わず息を飲んだ。この国の王子テオドール。リリアンナの元婚約者である。しかしその正体は男色家である。しかもプライドは山の様に高い。
「ね、リリアンナ。その店に行ってみましょうよ」
「え? 私が?」
「だって悔しくないの? このお店を出すのに苦労したんでしょう? なのに王子は力まかせで同じ様な店を王都に出したのよ」
「そうねぇ……」
リリアンナはしばらく考え込んだ。このまま客単価が下がったまま、というのも痛手だ。偵察は必要だろう。
「分かったわ。ヴィヴィー。一緒に王都に行きましょう」
「そうこなくちゃ」
「今夜はうちに泊まってちょうだい」
「あら、そしたらリリアンナのダーリンに会えるのね」
ヴィヴィーはさっきまでの不機嫌はどこにいったかはしゃぎだした。
「初めまして、ヴィヴィアン嬢。リリアンナの夫のハルトです」
「初めてお目にかかります、ヴィヴィアンです。ヴィヴィーと呼んでくださいまし」
ハルトとヴィヴィーは屋敷の居間で挨拶をした。
「そしてそこにいるのが居候のウルスラ」
「やー」
ウルスラはめんどくさそうに手をあげた。
「あなたが賢者ウルスラ様……?」
ヴィヴィーの目がキラキラと輝く。ウルスラの手をとると、早口でまくし立てた。
「新聞であなたの活躍を読みました。王宮の晩餐にも出てこないものですからどうすればお会い出来るかと思ってました」
「あー。あーいうとこは苦手なのよ……」
ウルスラはヴィヴィーの勢いに少し閉口しながら、なんとかそう答えた。
「それで? 執事喫茶だっけ?」
「そうです」
「明日王都にヴィヴィーと行って見てこようと思いますの」
「そうか……」
「ハルトも行ったほうがいいんじゃないの?」
ウルスラはソファーに寝そべりながらそう言った。その言葉にピクリ、とハルトの肩が震える。王都、そしてあの王子が経営する店……。
『良かったらハルト殿だけでもまた遊びに来てくれたまえ……』
晩餐会での一幕が脳裏を過ぎる。
「いやー! しかしなー! あくまでりりあんなの店のことだしなー!」
「あんた今まで散々首突っ込んできたじゃない」
「そ、そうだな……」
ハルトは肩を落としてウルスラに同意した。しかし首を振ったのはリリアンナである。
「いいえ、今回は私一人で行かせて下さいまし」
「リリアンナ」
「ハルト様の言う通り、私の店の問題ですし。それにお忍びで行くのですから、ハルト様が一緒だと目立ちすぎますわ」
「そっ、そう?」
ハルトは内心ほっとした。しかしそう決まったら決まったで一人で行かすのは心配になってきた。
「あのー、それじゃウルスラ。君が付いていってやってくれないか」
「えー?」
ウルスラは至極めんどくさそうに顔をあげた。しかし、リリアンナは名案とでもいうように手を叩いた。
「そうですわ、ウルスラさんなら賢いですし、いい案が浮かびそうですわ」
「そうー?」
持ち上げられると弱いウルスラは簡単にその気になった。チョロい。チョロすぎる。
「それなら、あんた達も変装しないとね」
「ええ?」
ウルスラは自室に引っ込むとなにやら液体の入った瓶を持って来た。
「これで髪の色を目の色を変えられるわよ。一日だけね」
「へぇ、すごいですね。さすがウルスラさん」
リリアンナが液体を髪に塗ると、黒髪が赤毛に変わり、目の色は緑になった。ヴィヴィーがその薬を使うと、豪奢な金髪は栗毛に、瞳はブルーになった。
「あら? ちょっと新鮮」
鏡を見ながらヴィヴィーが面白そうに呟いた。
「どうです……? 似合います?」
「ああ。赤毛もかわいいな」
リリアンナはハルトからそう言われて頬を染めた。かくてリリアンナ、ヴィヴィー、そしてウルスラの三人は王都に向かったのである。
ある日、イルマがそう言いだした。
「そう言えばそうかしら」
リリアンナは店の直近の売り上げと客数を計算して客単価を割り出した。確かに客単価は少し下がっている。
「王宮でなにかあったかしら。……そんな噂も聞かないけれど」
カラカラン。その時、めろでぃたいむのドアベルが鳴った。そのドアの向こうから現れたのはヴィヴィーだった。
「あら、ヴィヴィーさん」
イルマが声をかけると、ヴィヴィーは頷いた。
「リリアンナをよんでくださる?」
「はい、ただいま」
ヴィヴィーに呼びつけられたリリアンナは慌てて裏から出てきた。
「どうしましたのヴィヴィー? あらおひとり?」
「ええ、殿方なんて口では甘い事を言ってもいざという時には便りにならないわ」
ヴィヴィーはソファーに倒れ込むように座ると、愚痴りはじめた。
「今、冷たい飲み物を持ってくるわ」
リリアンナはアイスティーを用意してヴィヴィーに渡す。ヴィヴィーは不機嫌そうにそれを一口飲むと、ため息を吐いた。
「一体どうしましたの?」
「聞いて。この店にも関係する事よ」
ヴィヴィーのその言葉にリリアンナは姿勢を正した。
「あの王子が王都に店を開かせたの。男共は王子の機嫌取りの為にその店に通い詰めてるわ」
「あらまあ……」
「呑気ね、リリアンナ。王子はあなたへの当てつけでその店を開いたのよ」
「どういう事ですの」
ヴィヴィーはもう一口アイスティーを飲むと、リリアンナに言い放った。
「王子がオープンさせたのは『執事喫茶』よ」
「執事喫茶……」
リリアンナは思わず息を飲んだ。この国の王子テオドール。リリアンナの元婚約者である。しかしその正体は男色家である。しかもプライドは山の様に高い。
「ね、リリアンナ。その店に行ってみましょうよ」
「え? 私が?」
「だって悔しくないの? このお店を出すのに苦労したんでしょう? なのに王子は力まかせで同じ様な店を王都に出したのよ」
「そうねぇ……」
リリアンナはしばらく考え込んだ。このまま客単価が下がったまま、というのも痛手だ。偵察は必要だろう。
「分かったわ。ヴィヴィー。一緒に王都に行きましょう」
「そうこなくちゃ」
「今夜はうちに泊まってちょうだい」
「あら、そしたらリリアンナのダーリンに会えるのね」
ヴィヴィーはさっきまでの不機嫌はどこにいったかはしゃぎだした。
「初めまして、ヴィヴィアン嬢。リリアンナの夫のハルトです」
「初めてお目にかかります、ヴィヴィアンです。ヴィヴィーと呼んでくださいまし」
ハルトとヴィヴィーは屋敷の居間で挨拶をした。
「そしてそこにいるのが居候のウルスラ」
「やー」
ウルスラはめんどくさそうに手をあげた。
「あなたが賢者ウルスラ様……?」
ヴィヴィーの目がキラキラと輝く。ウルスラの手をとると、早口でまくし立てた。
「新聞であなたの活躍を読みました。王宮の晩餐にも出てこないものですからどうすればお会い出来るかと思ってました」
「あー。あーいうとこは苦手なのよ……」
ウルスラはヴィヴィーの勢いに少し閉口しながら、なんとかそう答えた。
「それで? 執事喫茶だっけ?」
「そうです」
「明日王都にヴィヴィーと行って見てこようと思いますの」
「そうか……」
「ハルトも行ったほうがいいんじゃないの?」
ウルスラはソファーに寝そべりながらそう言った。その言葉にピクリ、とハルトの肩が震える。王都、そしてあの王子が経営する店……。
『良かったらハルト殿だけでもまた遊びに来てくれたまえ……』
晩餐会での一幕が脳裏を過ぎる。
「いやー! しかしなー! あくまでりりあんなの店のことだしなー!」
「あんた今まで散々首突っ込んできたじゃない」
「そ、そうだな……」
ハルトは肩を落としてウルスラに同意した。しかし首を振ったのはリリアンナである。
「いいえ、今回は私一人で行かせて下さいまし」
「リリアンナ」
「ハルト様の言う通り、私の店の問題ですし。それにお忍びで行くのですから、ハルト様が一緒だと目立ちすぎますわ」
「そっ、そう?」
ハルトは内心ほっとした。しかしそう決まったら決まったで一人で行かすのは心配になってきた。
「あのー、それじゃウルスラ。君が付いていってやってくれないか」
「えー?」
ウルスラは至極めんどくさそうに顔をあげた。しかし、リリアンナは名案とでもいうように手を叩いた。
「そうですわ、ウルスラさんなら賢いですし、いい案が浮かびそうですわ」
「そうー?」
持ち上げられると弱いウルスラは簡単にその気になった。チョロい。チョロすぎる。
「それなら、あんた達も変装しないとね」
「ええ?」
ウルスラは自室に引っ込むとなにやら液体の入った瓶を持って来た。
「これで髪の色を目の色を変えられるわよ。一日だけね」
「へぇ、すごいですね。さすがウルスラさん」
リリアンナが液体を髪に塗ると、黒髪が赤毛に変わり、目の色は緑になった。ヴィヴィーがその薬を使うと、豪奢な金髪は栗毛に、瞳はブルーになった。
「あら? ちょっと新鮮」
鏡を見ながらヴィヴィーが面白そうに呟いた。
「どうです……? 似合います?」
「ああ。赤毛もかわいいな」
リリアンナはハルトからそう言われて頬を染めた。かくてリリアンナ、ヴィヴィー、そしてウルスラの三人は王都に向かったのである。
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