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17話 思いよ届け
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「ねぇ……リベリオ……」
『眠たいんだろう、寝たらどうだ?』
本格的に寝てしまいそうだから、私はソファーに横になって毛布にくるまっている。うとうとしながらも、ちょっと気になることがあってリベリオを呼び出した。
「そうなんだけど、魔物ってなんで出てくるの?」
『魔物か……過剰な魔力を体に蓄えた動物や植物が変化したものだと言われている』
「……魔力?」
『各地に温泉の湯やガスのように魔力が湧いてくる場所が時折現れる。それを瘴気、という者もいるが私はその言い方は好きではない』
リベリオはちょっと持って回った言い方をした。
「なんで?」
『魔物は魔物になって困りはしない。悪いものだと考えるのは人間くらいさ』
「ふーん……」
こうやって聞くとリベリオもやっぱり人間じゃないんだな、と思う。
「じゃあ、魔力が出るとこを塞げばいいのかな?」
『それができればとっくにやってるだろう。どこから出るのかいつ出るのかもわからんのだ』
「そっか……」
じゃあ、この現象は自然災害に近いって事かな……。せめて備えを万全にするしか……。そこまで考えて眠気の限界が来て私は眠りに落ちた。
『こちらは園田真白さんの携帯番号でしょうか』
「……はい?」
『至急、○○病院までお越し下さい』
「……え?」
そんな間抜けな返事しかできなかった。今朝まで二人きりのドライブを楽しみにしていた父と母。事故で即死と伝えられても、葬儀のごたごたの中でも、どこか現実味がなかった。
「母さん! 配達きたよ! ねぇ……」
でもそんな慌ただしさが治まったある日、がらんとした一軒家で誰も返事をしてくれなかった時、はじめてもう二人ともいないのだ、と悟った。それから家を処分して、荷物はトランクルームに押し込んで、自分は小さなアパートに引っ越した。そして大学を休学して闇雲にバイトをしてその寂しさを紛らわしていた。
「どうして帰って来てくれないの……!」
「はいっ?」
「え?」
目を開けると驚いた顔のクラリスと目が合った。クラリスは毛布を手にしている。
「申し訳ございません! 毛布が落ちそうだったもので」
「あ……寝てたのね……夢、か」
あの頃の事を夢に見るのは久し振り。私は、むくりとソファから起き上がった。あれ、なんか部屋が暗くない?
「わっ、もう夕方!?」
「よく眠ってらしたので……」
「起こしてよぉ」
大変、ザールさん一人に任せきりにしてしまった。私は慌てて起きて家を飛び出した。救護棟のドアを開けると、ザールさんはペンを片手に書き物をしていた。
「ごめんなさいっ!」
「おや、ゆっくりしてて良かったんですよ」
「そう言う訳には……」
と、ふと私の目にザールさんのノートが目に止まった。ローズマリーやミントという単語。これは……。
「これ、私の事を書いているのですか?」
「はい。真白さんの記録です。もしかして私は今毎日凄いものを見ているのではないかと思いまして記録を取り始めました」
「そんな……あの、あんまりへんな事書かないで下さいね」
ちょっと恥ずかしいな。
「さ、もう兵士もこないでしょうし閉めますよ」
「あ、はい……」
あーもう、私は何しに来たんだろう……。
「そんな落ち込まないで下さい。元々救護棟の回復術師は私しか居なかったんですし。兵士が少ない今なら大丈夫ですよ」
「でも……」
いつまでも自己嫌悪から落ち込み続ける私を見て、ザールさんはクスッと笑った。
「じゃあちょうど読みたい本があるので、明日は真白さんがメインで頑張って下さい。それでおあいこにしましょう」
「は、はい」
「さあ真っ暗になってしまう。帰りましょう」
ザールさんは沈んでいく夕日を見つめた。ブライアンさん達も今頃は野営に取りかかっているのだろうか。
「みんな、早く帰ってくるといいですね……」
「ええ……」
私も遠く旅だって行ったみんなの事を思いながら、救護棟を出た。
「申し訳ありませんでした。勝手な判断をしまして」
家に帰るなりクラリスにそう謝られた。気が付かずにグウグウ寝てたのは私なんだから気にしなくていいのに。
「いいから気にしないで。……あ! 梅干し!」
そう言えばバタバタしていて梅干し作りを中断したままだった。いい感じに青さが抜けてきていたから早く漬けないと。
「クラリス、夕食が終わったら漬けるの手伝って!」
「あ……はい」
クラリスはなんだかあっけに取られたような顔をしていた。
「さーて」
さっと夕食をすませて、梅干し作りだ。今回は念の為にちょっとだけ濃いめに塩分濃度二十%にしようと思う。漬ける分のリームの実を計り、塩を用意する。
「これを消毒したこの壺に塩と実を交互に入れてまずは二、三日塩漬けにするの」
「漬け物ってこうやって作るんですか……」
「色んなやり方があるけどね」
もらったリームの実の三分の一といっても結構な量がある。実はこんなに沢山の梅干しを作った事はない。うまくいくといいな。
黙々と二人で塩漬けを作っていると、ふとクラリスが呟いた。
「真白様はこういう事は覚えているのに、どうしてご自分の事は覚えてらっしゃらないんでしょうね」
「え!? あ、うん……」
そ、そうでした……私は記憶喪失設定だった……。クラリスは不思議そうにこちらを見つめている。
「そうね、困っちゃうわね」
私は曖昧に笑いながら誤魔化した。……はあ、いずれクラリスの目を誤魔化せなくなりそう……。と、いうかそのうち話さないといけないだろうな。
「じゃあ、もう遅いしこの辺にしておきましょう」
「はい、では真白様おやすみなさい」
塩漬けがすんだら紫蘇も一緒に漬けて三週間ほど寝かせる。そしたらようやく完成だ。
「……すごい頑張っちゃったけど、私それまでここにいるのかしら」
私は元も子もない考えに至って、ちらりと辞典を見た。リベリオが帰還の方法を探し出すまで一体どれくらいかかるのだろう。
「どっちにしても……今は帰れないな」
魔物と戦っている騎士団のみんなに何も言わずに姿を消す訳にはいかない。
「みんな無事で帰ってきますように」
信じる事だ、とフレデリック殿下は言った。きっとやり遂げてくれると私も信じよう。あんなに毎日打撲や筋肉痛に耐えて訓練してきた彼らだもの。
『眠たいんだろう、寝たらどうだ?』
本格的に寝てしまいそうだから、私はソファーに横になって毛布にくるまっている。うとうとしながらも、ちょっと気になることがあってリベリオを呼び出した。
「そうなんだけど、魔物ってなんで出てくるの?」
『魔物か……過剰な魔力を体に蓄えた動物や植物が変化したものだと言われている』
「……魔力?」
『各地に温泉の湯やガスのように魔力が湧いてくる場所が時折現れる。それを瘴気、という者もいるが私はその言い方は好きではない』
リベリオはちょっと持って回った言い方をした。
「なんで?」
『魔物は魔物になって困りはしない。悪いものだと考えるのは人間くらいさ』
「ふーん……」
こうやって聞くとリベリオもやっぱり人間じゃないんだな、と思う。
「じゃあ、魔力が出るとこを塞げばいいのかな?」
『それができればとっくにやってるだろう。どこから出るのかいつ出るのかもわからんのだ』
「そっか……」
じゃあ、この現象は自然災害に近いって事かな……。せめて備えを万全にするしか……。そこまで考えて眠気の限界が来て私は眠りに落ちた。
『こちらは園田真白さんの携帯番号でしょうか』
「……はい?」
『至急、○○病院までお越し下さい』
「……え?」
そんな間抜けな返事しかできなかった。今朝まで二人きりのドライブを楽しみにしていた父と母。事故で即死と伝えられても、葬儀のごたごたの中でも、どこか現実味がなかった。
「母さん! 配達きたよ! ねぇ……」
でもそんな慌ただしさが治まったある日、がらんとした一軒家で誰も返事をしてくれなかった時、はじめてもう二人ともいないのだ、と悟った。それから家を処分して、荷物はトランクルームに押し込んで、自分は小さなアパートに引っ越した。そして大学を休学して闇雲にバイトをしてその寂しさを紛らわしていた。
「どうして帰って来てくれないの……!」
「はいっ?」
「え?」
目を開けると驚いた顔のクラリスと目が合った。クラリスは毛布を手にしている。
「申し訳ございません! 毛布が落ちそうだったもので」
「あ……寝てたのね……夢、か」
あの頃の事を夢に見るのは久し振り。私は、むくりとソファから起き上がった。あれ、なんか部屋が暗くない?
「わっ、もう夕方!?」
「よく眠ってらしたので……」
「起こしてよぉ」
大変、ザールさん一人に任せきりにしてしまった。私は慌てて起きて家を飛び出した。救護棟のドアを開けると、ザールさんはペンを片手に書き物をしていた。
「ごめんなさいっ!」
「おや、ゆっくりしてて良かったんですよ」
「そう言う訳には……」
と、ふと私の目にザールさんのノートが目に止まった。ローズマリーやミントという単語。これは……。
「これ、私の事を書いているのですか?」
「はい。真白さんの記録です。もしかして私は今毎日凄いものを見ているのではないかと思いまして記録を取り始めました」
「そんな……あの、あんまりへんな事書かないで下さいね」
ちょっと恥ずかしいな。
「さ、もう兵士もこないでしょうし閉めますよ」
「あ、はい……」
あーもう、私は何しに来たんだろう……。
「そんな落ち込まないで下さい。元々救護棟の回復術師は私しか居なかったんですし。兵士が少ない今なら大丈夫ですよ」
「でも……」
いつまでも自己嫌悪から落ち込み続ける私を見て、ザールさんはクスッと笑った。
「じゃあちょうど読みたい本があるので、明日は真白さんがメインで頑張って下さい。それでおあいこにしましょう」
「は、はい」
「さあ真っ暗になってしまう。帰りましょう」
ザールさんは沈んでいく夕日を見つめた。ブライアンさん達も今頃は野営に取りかかっているのだろうか。
「みんな、早く帰ってくるといいですね……」
「ええ……」
私も遠く旅だって行ったみんなの事を思いながら、救護棟を出た。
「申し訳ありませんでした。勝手な判断をしまして」
家に帰るなりクラリスにそう謝られた。気が付かずにグウグウ寝てたのは私なんだから気にしなくていいのに。
「いいから気にしないで。……あ! 梅干し!」
そう言えばバタバタしていて梅干し作りを中断したままだった。いい感じに青さが抜けてきていたから早く漬けないと。
「クラリス、夕食が終わったら漬けるの手伝って!」
「あ……はい」
クラリスはなんだかあっけに取られたような顔をしていた。
「さーて」
さっと夕食をすませて、梅干し作りだ。今回は念の為にちょっとだけ濃いめに塩分濃度二十%にしようと思う。漬ける分のリームの実を計り、塩を用意する。
「これを消毒したこの壺に塩と実を交互に入れてまずは二、三日塩漬けにするの」
「漬け物ってこうやって作るんですか……」
「色んなやり方があるけどね」
もらったリームの実の三分の一といっても結構な量がある。実はこんなに沢山の梅干しを作った事はない。うまくいくといいな。
黙々と二人で塩漬けを作っていると、ふとクラリスが呟いた。
「真白様はこういう事は覚えているのに、どうしてご自分の事は覚えてらっしゃらないんでしょうね」
「え!? あ、うん……」
そ、そうでした……私は記憶喪失設定だった……。クラリスは不思議そうにこちらを見つめている。
「そうね、困っちゃうわね」
私は曖昧に笑いながら誤魔化した。……はあ、いずれクラリスの目を誤魔化せなくなりそう……。と、いうかそのうち話さないといけないだろうな。
「じゃあ、もう遅いしこの辺にしておきましょう」
「はい、では真白様おやすみなさい」
塩漬けがすんだら紫蘇も一緒に漬けて三週間ほど寝かせる。そしたらようやく完成だ。
「……すごい頑張っちゃったけど、私それまでここにいるのかしら」
私は元も子もない考えに至って、ちらりと辞典を見た。リベリオが帰還の方法を探し出すまで一体どれくらいかかるのだろう。
「どっちにしても……今は帰れないな」
魔物と戦っている騎士団のみんなに何も言わずに姿を消す訳にはいかない。
「みんな無事で帰ってきますように」
信じる事だ、とフレデリック殿下は言った。きっとやり遂げてくれると私も信じよう。あんなに毎日打撲や筋肉痛に耐えて訓練してきた彼らだもの。
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