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52 慇懃無礼
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「ヌ ヘフ エグ リカ チログ ウム コヌング(さて、ここで私からも国王様に提案があります)」
この国で三ヵ月間過ごしたい私たちとしては、このまま立ち去って指名手配されたくはない。
それゆえ、早急に――ヴァヴィリアが気絶させた衛兵たちの意識が戻る前に、互いに利益となる契約を締結し、先ほどまでの無礼が許されるだけの友好関係を築かなければならない。
「ベイオニ コヌングス アエッティ アオ ヴェラ アオ ハルダ ウツロンドゥム イ スケフジュム メオ ドレクム エフ スヴォ エァ ファ ヴァエリ ゴット エフ エーレンドゥム リクジュム ヴァエリ ゲフィオ イ スカイン アオ ドレカー ヴァエル アオ ヴェーンダ フェッタ ランド (国王様の要望は、ドラゴンによって諸外国を牽制したい、というものであるはずです。だとすれば、ドラゴンがこの国を守護しているという印象さえ諸外国に与えられればよいのです)」
とはいえ、ここまでお膳立てされた商談をまとめるのは難しくない。
こちら側だけが生殺与奪の権を握っているのだから、よほど理不尽な提案でない限り、受け入れてもらえるはずだ。
「ナエスツ フィージャ マヌオイ ムン エグ ヘイムサエクジャ フェッサ コヌングスホル エイヌ シンニ ア フリッグジャ ダガ フレスチ メオ ドレカヌム ミヌム(これから三ヵ月間、私たちはドラゴンと共に三日に一回のペースでこの王宮に訪れます。そうすれば、この国はドラゴンに守護されている、と国内外に喧伝することができるでしょう)」
沈黙は同意と解釈しておく。ご清聴いただけているようでなによりである。
「エフティァ フィージャ マヌオイ ムン エグ ハルダ アフラム アオ ヘイムサエクジャ コヌングショル ドレカンス ア ウム ファオ ビル エイヌ シンニ ア フリッグジャ アラ フラオラ ヴァロアンディ バエツァ ファ エル フルァスツ フリァ マヌオイァニァ オケイピス イ スタオイン ヴィル エグ ビオジャ フィグ フィリァゲフニンガー ア オタル ドナスカプ ミヌム エグ ヴィル グジャーナン ファ エイン ドラクマ グルミョンツ フィリァ ハヴェージャ ヘイムソクン エイヌ シンニ ア フリッグジャ アラ フレスチ フラ ナエスツ フレムァ マヌオウム (三ヶ月後からは、三年に一度ほどのペースでドラゴンの王宮訪問を続けさせていただきます。報酬については、最初の三ヶ月は無料で結構です。その代わり、これまでの数々の無礼を御許しいただければと思います。三ヶ月後からの三年に一回の訪問に関しては、一回につきドラクム金貨一枚を頂きたいです)」
セントノイマに三ヶ月間滞在するにあたって一番の問題は、アリシアがドラゴンと会うための場所の確保だった。三ヵ月の間一度も家族同然のドラゴンと会えないのは、アリシアにとってあり得ない話だからだ。
当初は、一ヵ月ごとに船で沖へ出て、そこでドラゴンと出会うつもりだったのだけれど、広大な王宮の庭園を使えるのであれば、エルドワードたちの手を煩わせずに済む。
その上、今後セントノイマへ行く際には、王宮へ直接飛んでいけるようになる。そうなれば、鉄製の箱を用いた少人数で大量かつ高速の商品運搬が可能だ。ドラクム金貨一枚という破格でセントノイマへ行くのは、これが理由である。
ドラゴンによる商品輸送の際の関税等は、輸送した際に交渉すればいいだろう。
「ファオ エァ アルト フィリァ ミナァ チルログァ エグ マインディ ヴィルジャ アオ フ コミスト アオ ニオウァストーウ フィリァ ソルセツァ イ ダグ エン アオウァ エン ファオ ゲリスト ヴィル エグ アオ フ リティァ ア ドレカン セム アフソクナーベイオニ フィリァ オヴィァオイング フィナ(私からの提案は以上です。結論は、今日の日没までに出していただきたいのですが、その前に一度、この度の礼を失した立ち振る舞いに対するお詫びとして、ドラゴンをご覧いただきたいと思います)」
提案というより押し売りというほうが適切な話を一通り終えた私は、最後の仕上げに取り掛かる。
「ミグ ランガァ チル アオ カッラ ドレカ イ ガロイン フィリァ フラマン アオアリンガング フェッサラー コヌングシャラー(この王宮の正面玄関の前にある庭園にドラゴンを呼び出したいのですが、よろしいでしょうか?)」
「オ ファオ スキプチァ エッキ マリ(ああ、構わない)」
これで交渉は終了だ。ドラゴンという存在を一度でも自分の目で見れば、それに逆らおうなどという考えは頭から吹き飛んでしまうのだから。
「ファッカ ファー フィリァ ジャエジャ ファ レイフォウ メァ アオ カッラ ドレカン イ ガロイン エフ ファー エァ サマ ケムァ コヌングリン リカ アオ サジャ ファ イ ヴェーキ イ ナヴィギ ムン ゲファ フェァ フグミンド ウム ハヴェース ミキルヴァエギァ ドレカー エル ベッス ランディ(ありがとうございます。それでは、庭園にドラゴンを呼び出させていただきます。よろしければ、王様もいらっしゃってください。実際の姿を間近で見れば、ドラゴンがこの国にとってどれほど重要な存在となるかがわかるかと思います)」
この国で三ヵ月間過ごしたい私たちとしては、このまま立ち去って指名手配されたくはない。
それゆえ、早急に――ヴァヴィリアが気絶させた衛兵たちの意識が戻る前に、互いに利益となる契約を締結し、先ほどまでの無礼が許されるだけの友好関係を築かなければならない。
「ベイオニ コヌングス アエッティ アオ ヴェラ アオ ハルダ ウツロンドゥム イ スケフジュム メオ ドレクム エフ スヴォ エァ ファ ヴァエリ ゴット エフ エーレンドゥム リクジュム ヴァエリ ゲフィオ イ スカイン アオ ドレカー ヴァエル アオ ヴェーンダ フェッタ ランド (国王様の要望は、ドラゴンによって諸外国を牽制したい、というものであるはずです。だとすれば、ドラゴンがこの国を守護しているという印象さえ諸外国に与えられればよいのです)」
とはいえ、ここまでお膳立てされた商談をまとめるのは難しくない。
こちら側だけが生殺与奪の権を握っているのだから、よほど理不尽な提案でない限り、受け入れてもらえるはずだ。
「ナエスツ フィージャ マヌオイ ムン エグ ヘイムサエクジャ フェッサ コヌングスホル エイヌ シンニ ア フリッグジャ ダガ フレスチ メオ ドレカヌム ミヌム(これから三ヵ月間、私たちはドラゴンと共に三日に一回のペースでこの王宮に訪れます。そうすれば、この国はドラゴンに守護されている、と国内外に喧伝することができるでしょう)」
沈黙は同意と解釈しておく。ご清聴いただけているようでなによりである。
「エフティァ フィージャ マヌオイ ムン エグ ハルダ アフラム アオ ヘイムサエクジャ コヌングショル ドレカンス ア ウム ファオ ビル エイヌ シンニ ア フリッグジャ アラ フラオラ ヴァロアンディ バエツァ ファ エル フルァスツ フリァ マヌオイァニァ オケイピス イ スタオイン ヴィル エグ ビオジャ フィグ フィリァゲフニンガー ア オタル ドナスカプ ミヌム エグ ヴィル グジャーナン ファ エイン ドラクマ グルミョンツ フィリァ ハヴェージャ ヘイムソクン エイヌ シンニ ア フリッグジャ アラ フレスチ フラ ナエスツ フレムァ マヌオウム (三ヶ月後からは、三年に一度ほどのペースでドラゴンの王宮訪問を続けさせていただきます。報酬については、最初の三ヶ月は無料で結構です。その代わり、これまでの数々の無礼を御許しいただければと思います。三ヶ月後からの三年に一回の訪問に関しては、一回につきドラクム金貨一枚を頂きたいです)」
セントノイマに三ヶ月間滞在するにあたって一番の問題は、アリシアがドラゴンと会うための場所の確保だった。三ヵ月の間一度も家族同然のドラゴンと会えないのは、アリシアにとってあり得ない話だからだ。
当初は、一ヵ月ごとに船で沖へ出て、そこでドラゴンと出会うつもりだったのだけれど、広大な王宮の庭園を使えるのであれば、エルドワードたちの手を煩わせずに済む。
その上、今後セントノイマへ行く際には、王宮へ直接飛んでいけるようになる。そうなれば、鉄製の箱を用いた少人数で大量かつ高速の商品運搬が可能だ。ドラクム金貨一枚という破格でセントノイマへ行くのは、これが理由である。
ドラゴンによる商品輸送の際の関税等は、輸送した際に交渉すればいいだろう。
「ファオ エァ アルト フィリァ ミナァ チルログァ エグ マインディ ヴィルジャ アオ フ コミスト アオ ニオウァストーウ フィリァ ソルセツァ イ ダグ エン アオウァ エン ファオ ゲリスト ヴィル エグ アオ フ リティァ ア ドレカン セム アフソクナーベイオニ フィリァ オヴィァオイング フィナ(私からの提案は以上です。結論は、今日の日没までに出していただきたいのですが、その前に一度、この度の礼を失した立ち振る舞いに対するお詫びとして、ドラゴンをご覧いただきたいと思います)」
提案というより押し売りというほうが適切な話を一通り終えた私は、最後の仕上げに取り掛かる。
「ミグ ランガァ チル アオ カッラ ドレカ イ ガロイン フィリァ フラマン アオアリンガング フェッサラー コヌングシャラー(この王宮の正面玄関の前にある庭園にドラゴンを呼び出したいのですが、よろしいでしょうか?)」
「オ ファオ スキプチァ エッキ マリ(ああ、構わない)」
これで交渉は終了だ。ドラゴンという存在を一度でも自分の目で見れば、それに逆らおうなどという考えは頭から吹き飛んでしまうのだから。
「ファッカ ファー フィリァ ジャエジャ ファ レイフォウ メァ アオ カッラ ドレカン イ ガロイン エフ ファー エァ サマ ケムァ コヌングリン リカ アオ サジャ ファ イ ヴェーキ イ ナヴィギ ムン ゲファ フェァ フグミンド ウム ハヴェース ミキルヴァエギァ ドレカー エル ベッス ランディ(ありがとうございます。それでは、庭園にドラゴンを呼び出させていただきます。よろしければ、王様もいらっしゃってください。実際の姿を間近で見れば、ドラゴンがこの国にとってどれほど重要な存在となるかがわかるかと思います)」
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