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捜査開始
53. 十日目(謹慎二日)、私書箱の中に入っていた物
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色々と思考した結果、ここから近い郵便局に在る私書箱の中身だけは、持ち
帰る事に決めた。次に、ここに来る時間が確定するまでは取りこぼしのない状
態にしておきたかったと言うのが本音だったし情報は多いに越した事は無いと
の結論だった。午前九時を少し過ぎた所で目当ての郵便局に到着し私書箱を見
渡すと9621は見当たらなかった。もちろん、そんな番号があるとは思って
いなかったので018番の箱を探し当てると鍵穴に差し込んでキーを回した。
「カチャリ」
やや大きめの音がして中を覗いて見ると紺色の大き目のトートバッグが入っ
ている事が分かった。人目に付くのを避ける為、今回も中身を確認するのは別
の場所で行う事にして地下鉄のトイレの個室に移動が済むと中身を直ぐに確認
する。黄色いビニール袋の中に納まっていたのは卒業アルバムだった。詳しく
見ると中学校の卒業アルバムだと分かってページを開いて見ていくと3年担任
の職員の顔写真があり、そこに付箋で学年主任の山城と黒沢の名前が明記され
ていた。
黒沢警部の字で無い事はハッキリとしているので重要な手掛かりである事は、
間違いなかった。
(これはつまり、学年主任の山城に会えば昔の情報が聞けるって事なのか!?)
職員住所録で調べてみると油性マジックで横線が引かれており、現在住んで
いる場所を特定する事は出来なかった。あまり、長居しても本来、用を足した
い人の為のスペースなので自宅に持ち帰り、隅々まで調べる事に決めた。入れ
物が入ってなかったら、かなり目立った所だったので木島課長の抜かりない準
備に感謝する後藤だった。帰りの時間帯は通勤ラッシュを過ぎていたので問題
なく帰路に着く事ができた。
帰る事に決めた。次に、ここに来る時間が確定するまでは取りこぼしのない状
態にしておきたかったと言うのが本音だったし情報は多いに越した事は無いと
の結論だった。午前九時を少し過ぎた所で目当ての郵便局に到着し私書箱を見
渡すと9621は見当たらなかった。もちろん、そんな番号があるとは思って
いなかったので018番の箱を探し当てると鍵穴に差し込んでキーを回した。
「カチャリ」
やや大きめの音がして中を覗いて見ると紺色の大き目のトートバッグが入っ
ている事が分かった。人目に付くのを避ける為、今回も中身を確認するのは別
の場所で行う事にして地下鉄のトイレの個室に移動が済むと中身を直ぐに確認
する。黄色いビニール袋の中に納まっていたのは卒業アルバムだった。詳しく
見ると中学校の卒業アルバムだと分かってページを開いて見ていくと3年担任
の職員の顔写真があり、そこに付箋で学年主任の山城と黒沢の名前が明記され
ていた。
黒沢警部の字で無い事はハッキリとしているので重要な手掛かりである事は、
間違いなかった。
(これはつまり、学年主任の山城に会えば昔の情報が聞けるって事なのか!?)
職員住所録で調べてみると油性マジックで横線が引かれており、現在住んで
いる場所を特定する事は出来なかった。あまり、長居しても本来、用を足した
い人の為のスペースなので自宅に持ち帰り、隅々まで調べる事に決めた。入れ
物が入ってなかったら、かなり目立った所だったので木島課長の抜かりない準
備に感謝する後藤だった。帰りの時間帯は通勤ラッシュを過ぎていたので問題
なく帰路に着く事ができた。
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