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捜査開始
52. 十日目(謹慎二日)、今後の予定
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しばらくの間、天井を見詰めながら高揚した気分を味わっていたが、いつま
でも、そのままという訳には行かない気がした。
「聡さん。最後の鍵をGETしましたねっ」
「……」
聡からの返事が来ないので顔を横に向けて確認すると気持ち良さそうな寝顔
を見る事が出来た。一睡もしていないなら、無理もないので、直ぐに起こす事
はしなかった後藤。しかし22日は金曜なので聡は出勤するであろう時間には
起こす事を決めて無心に努めていた。一時間位、寝落ちしていた聡を起こすと
スーツに着替えなくてはいけない時間に迫っていた事を告げられて役に立つ事
が出来た事を素直に喜んだ後藤だった。聡は、午前7時前に玄関を出ると合鍵
を後藤に手渡して施錠をしてから玄関扉の郵便受けに入れてくれればOKだか
らと告げて玄関を後にした。仮眠したせいなのか、新たな手掛かりになる鍵を
発見できたからなのかは判断できなかったが聡の「行ってきます!」の挨拶と
上機嫌な笑顔が暫く頭から離れなかった。
新たな鍵は手に入ったものの。中身を入手するまでは本当の意味での安堵は、
訪れる気がしなかったので、ぬか喜びは封印する事にした後藤。
「何が出て来るのかは、その時の御楽しみって事だな」
後藤は通勤ラッシュが終わる時間まで今後のやるべき事を頭の中で整理して
みる事にした。
自宅に戻ってから、小林からの添付ファイルを見る。麻雀仲間の一人とは俺
もコンタクトを取って見たい気がするが誰を選べば良いのか思案する。職業不
詳の虻沼がどんな男か分からないので結局の所、女性の二択になる訳だが小林
と違って経験人数は至って少ないし喜ばせる技なんてモノは持ち合わせては、
いなかった。そう考えると自ずと占い師をしているアケミに会って情報を得る
しかなかった。問題は正確な住所を得る事だったが電話で最後の頼みだと言う
作戦を思い付いたので不安は無かった。情報戦略に長けている小林が誰の住所
も知らないなんて事は考えられなかったからだ。
でも、そのままという訳には行かない気がした。
「聡さん。最後の鍵をGETしましたねっ」
「……」
聡からの返事が来ないので顔を横に向けて確認すると気持ち良さそうな寝顔
を見る事が出来た。一睡もしていないなら、無理もないので、直ぐに起こす事
はしなかった後藤。しかし22日は金曜なので聡は出勤するであろう時間には
起こす事を決めて無心に努めていた。一時間位、寝落ちしていた聡を起こすと
スーツに着替えなくてはいけない時間に迫っていた事を告げられて役に立つ事
が出来た事を素直に喜んだ後藤だった。聡は、午前7時前に玄関を出ると合鍵
を後藤に手渡して施錠をしてから玄関扉の郵便受けに入れてくれればOKだか
らと告げて玄関を後にした。仮眠したせいなのか、新たな手掛かりになる鍵を
発見できたからなのかは判断できなかったが聡の「行ってきます!」の挨拶と
上機嫌な笑顔が暫く頭から離れなかった。
新たな鍵は手に入ったものの。中身を入手するまでは本当の意味での安堵は、
訪れる気がしなかったので、ぬか喜びは封印する事にした後藤。
「何が出て来るのかは、その時の御楽しみって事だな」
後藤は通勤ラッシュが終わる時間まで今後のやるべき事を頭の中で整理して
みる事にした。
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