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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
♯41.登山⑥(昼食タイム後半)
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「おっ。この具は初めて食べるかも!?」
「どうやら、当たりは明石君かな? 食べて感想を聞かせて頂戴」
「はい」
明石は、しぐれ煮をパクついて感想を述べた。
「あさりしぐれってオニギリに合うんですね! 東京だと牛の印象
が強いですから」
「そうなのよ。東京のコンビニには置いてなんだよね。東海限定だ
とテレビ番組で知った時は正直、驚いたもん」
「東海って何ですか?」
立花は耳慣れない言葉に質問をした。
「あぁ、ゴメンゴメン。東海地方と言うと基本的に愛知県、岐阜県、
三重県、静岡県の4県を指す言葉なんだけど東海3県だと愛知県、
岐阜県、三重県になるのよ」
「そうなんですね。知らなかった」
「まぁ、こっちは隣接してるから、当たり前に使ってる言葉で東京
からは離れてるから仕方ないかな」
立花も、あさりしぐれ煮に興味を持ったのか突然、手付かずのオ
ニギリ全てを半分に割り始めて周りを爆笑させる。
「今回は立花さんだから許すけど男子がやってたら絶対にオニギリ
に手を付けないと思う……」
タカフミが遠慮がちに説明すると何をしていたのか充分理解して
ぽっと顔を赤らめる立花。
「あっそうだよね。全部私が食べる訳無いから変な行動だったよね。
家、兄弟がいないから変なクセがついてるかも……」
「まぁ割った分は育ち盛りの男子が責任を持って食べるから良いで
しょう。今回だけだけどねっ」
特に誰が怒る訳でもなく、楽しい食事が続いており、あさりしぐ
れ煮の人気が高すぎてタカフミの口に入る事は無かった。
「まぁ名古屋ならコンビニで確実に売ってると思うから今度、名古
屋駅に来る事があったら食べてみて」
「今度っていつですか?」
懇願する瞳で霞実を見詰めて返事をじっと待つタカフミ。
「ウチはしばらく駄目よ」
「それはないですよーっ」
タカフミのしょぼくれた顔でまたも笑いが起こったのは言うまで
もない。
「どうやら、当たりは明石君かな? 食べて感想を聞かせて頂戴」
「はい」
明石は、しぐれ煮をパクついて感想を述べた。
「あさりしぐれってオニギリに合うんですね! 東京だと牛の印象
が強いですから」
「そうなのよ。東京のコンビニには置いてなんだよね。東海限定だ
とテレビ番組で知った時は正直、驚いたもん」
「東海って何ですか?」
立花は耳慣れない言葉に質問をした。
「あぁ、ゴメンゴメン。東海地方と言うと基本的に愛知県、岐阜県、
三重県、静岡県の4県を指す言葉なんだけど東海3県だと愛知県、
岐阜県、三重県になるのよ」
「そうなんですね。知らなかった」
「まぁ、こっちは隣接してるから、当たり前に使ってる言葉で東京
からは離れてるから仕方ないかな」
立花も、あさりしぐれ煮に興味を持ったのか突然、手付かずのオ
ニギリ全てを半分に割り始めて周りを爆笑させる。
「今回は立花さんだから許すけど男子がやってたら絶対にオニギリ
に手を付けないと思う……」
タカフミが遠慮がちに説明すると何をしていたのか充分理解して
ぽっと顔を赤らめる立花。
「あっそうだよね。全部私が食べる訳無いから変な行動だったよね。
家、兄弟がいないから変なクセがついてるかも……」
「まぁ割った分は育ち盛りの男子が責任を持って食べるから良いで
しょう。今回だけだけどねっ」
特に誰が怒る訳でもなく、楽しい食事が続いており、あさりしぐ
れ煮の人気が高すぎてタカフミの口に入る事は無かった。
「まぁ名古屋ならコンビニで確実に売ってると思うから今度、名古
屋駅に来る事があったら食べてみて」
「今度っていつですか?」
懇願する瞳で霞実を見詰めて返事をじっと待つタカフミ。
「ウチはしばらく駄目よ」
「それはないですよーっ」
タカフミのしょぼくれた顔でまたも笑いが起こったのは言うまで
もない。
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