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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
#180.チーム対抗戦の始まり”85” 明美の目的①
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「それで態々、俺を探しに来た理由ってのを聞こう
じゃないか」
清武はズボンに付いた汚れを掃いながら、何事も
なかったように立ち上がった。
「ふぅーん。自社開発した自慢のラバースーツの攻
撃でも普通に立ち上がって来るんだね。最高にクー
ルじゃん!」
明美は目をキラキラと輝かせながら口角が上がり
っぱなしになっていた。
「別に明美に好かれる為に格闘技はやってないし、
ラバースーツの性能の実験台になって欲しいって話
でもないんだろ?」
要件が分からない内は相手を刺激するのはマズイ
と判断した清武は、それとなく誘導尋問していく。
「もちろん。清武がお金に困ってたとしても一方的
にボコられるような仕事はプライドが許さないよね」
明美は笑うのを止めると清武の質問に回答した。
「さっきから回りくどい気がするが何が言いたい?」
約1年位、恋人同士だった事もあり、相手の性格
(隠し事は無しでズバズバとハッキリ言うタイプ)
は充分に知っているつもりだったが妙に違和感を覚
えた清武。
「あぁゴメンね。私らしくないよね。私達、よりを
戻さない?」
さっきまでの好戦的な行動とは真逆の親指と人差
し指を開きながら人差し指同士をくっつけたり離し
たりする動作を繰り返しており、頬を赤らめながら
視線を合わせようとはしなかった。
いわゆるモジモジする典型的な乙女モード全開で
きたのだが初めて見る姿にしばらく茫然と立ち尽く
すしか出来なかった清武だった。
じゃないか」
清武はズボンに付いた汚れを掃いながら、何事も
なかったように立ち上がった。
「ふぅーん。自社開発した自慢のラバースーツの攻
撃でも普通に立ち上がって来るんだね。最高にクー
ルじゃん!」
明美は目をキラキラと輝かせながら口角が上がり
っぱなしになっていた。
「別に明美に好かれる為に格闘技はやってないし、
ラバースーツの性能の実験台になって欲しいって話
でもないんだろ?」
要件が分からない内は相手を刺激するのはマズイ
と判断した清武は、それとなく誘導尋問していく。
「もちろん。清武がお金に困ってたとしても一方的
にボコられるような仕事はプライドが許さないよね」
明美は笑うのを止めると清武の質問に回答した。
「さっきから回りくどい気がするが何が言いたい?」
約1年位、恋人同士だった事もあり、相手の性格
(隠し事は無しでズバズバとハッキリ言うタイプ)
は充分に知っているつもりだったが妙に違和感を覚
えた清武。
「あぁゴメンね。私らしくないよね。私達、よりを
戻さない?」
さっきまでの好戦的な行動とは真逆の親指と人差
し指を開きながら人差し指同士をくっつけたり離し
たりする動作を繰り返しており、頬を赤らめながら
視線を合わせようとはしなかった。
いわゆるモジモジする典型的な乙女モード全開で
きたのだが初めて見る姿にしばらく茫然と立ち尽く
すしか出来なかった清武だった。
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