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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
#173.チーム対抗戦の始まり”78” 必殺技の攻防
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霞実は、左腕でガードを硬くしてから右手を腰の
位置まで引くと呼吸を整えるべく一気に息を吐いた。
「すぅーっ」
吐き終わったと同時に新鮮な空気を肺にため込む
と丹田に力を入れて強烈な右の中段蹴りを放った。
「そりゃーっ」
この素早い動きに清武は遅れること無く、まるで
いつもの稽古でもしてるかのような完璧な動きをし
左腕一本で受けきった。細かい動きだが当たる直前、
相手の身体を押し込むような小技も見せていた。
(やっぱりダメか……)
霞実としては、結構強めに放った蹴りだったので
簡単にいなされて、いささか不服だったがメインは、
あくまで2連続目の左上段蹴りだったので気持ちを
切り替え渾身の力を込めて左側頭部を狙った。
「ほぅーそうきたかっ」
清武は、予想してたよりも違う攻撃パターンが来
たと初めて笑みを浮かべると体の向きを蹴りが来る
方向へと向けた。さらに両腕を×字にクロスさせて
身体をバネのようにしならせながら威力を殺して、
完璧に受けきった。ダメージは、ほぼ無いに等しい。
「これもダメなら今の私に勝ち目は無いわね」
教師になって初の敗北宣言をした霞実。
「なんだ。今度は、あっさり諦めるのか? 意外と
防御だけ上手いだけで攻撃はショボいかもだぞ」
「こんなに力の差を見せ付けられて私のプライドが
ズタズタに引き裂かれてるんだから、これ以上恥じ
欠かせないで。地味でキツイ練習の防御だけが上手
いなんて普通じゃ考えられない。攻撃も相当できる
のは容易に想像できるわ。用があるなら、とっとと
行けば?」
清武は、態度が急変した相手に興味を持ち始め、
至近距離まで来ると鎖骨にホクロが3つあると気付
いた。二等辺三角形を思わせる形状だと分かってか
ら急に大声で笑い出しマスクを半分だけめくり上げ
ながら声を掛けたのだった。
位置まで引くと呼吸を整えるべく一気に息を吐いた。
「すぅーっ」
吐き終わったと同時に新鮮な空気を肺にため込む
と丹田に力を入れて強烈な右の中段蹴りを放った。
「そりゃーっ」
この素早い動きに清武は遅れること無く、まるで
いつもの稽古でもしてるかのような完璧な動きをし
左腕一本で受けきった。細かい動きだが当たる直前、
相手の身体を押し込むような小技も見せていた。
(やっぱりダメか……)
霞実としては、結構強めに放った蹴りだったので
簡単にいなされて、いささか不服だったがメインは、
あくまで2連続目の左上段蹴りだったので気持ちを
切り替え渾身の力を込めて左側頭部を狙った。
「ほぅーそうきたかっ」
清武は、予想してたよりも違う攻撃パターンが来
たと初めて笑みを浮かべると体の向きを蹴りが来る
方向へと向けた。さらに両腕を×字にクロスさせて
身体をバネのようにしならせながら威力を殺して、
完璧に受けきった。ダメージは、ほぼ無いに等しい。
「これもダメなら今の私に勝ち目は無いわね」
教師になって初の敗北宣言をした霞実。
「なんだ。今度は、あっさり諦めるのか? 意外と
防御だけ上手いだけで攻撃はショボいかもだぞ」
「こんなに力の差を見せ付けられて私のプライドが
ズタズタに引き裂かれてるんだから、これ以上恥じ
欠かせないで。地味でキツイ練習の防御だけが上手
いなんて普通じゃ考えられない。攻撃も相当できる
のは容易に想像できるわ。用があるなら、とっとと
行けば?」
清武は、態度が急変した相手に興味を持ち始め、
至近距離まで来ると鎖骨にホクロが3つあると気付
いた。二等辺三角形を思わせる形状だと分かってか
ら急に大声で笑い出しマスクを半分だけめくり上げ
ながら声を掛けたのだった。
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