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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
#166.チーム対抗戦の始まり”71” バトル開始3 決着後の乱入者
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「今更、褒められても気持ち悪いだけだ」
そう素直に言葉にする哀川だったが照れ隠しとい
う事は森元にも伝わっていた。
二人が会話している間も格闘経験者や好きな人は
絶対にわざと当てたと思ってはみたものの。あの状
況下でキレイに着地するのは更に難しいとは思って
いた。巴投げでは猫柳は割とみられるが背負い投げ
でとなると強靭なバネと、そうとうな筋力が必要と
なり日本代表レベルでない限り再現は不可能と言っ
ても過言ではないレベルだった。
その現場に騒ぎを察知した保険医の霞実が足を踏
み鳴らして現れた。明らかに怒っていてオデコの部
分は真っ赤になっている。今なら頭の上でヤカンの
お湯が沸きそうなイメージがした森元と哀川。
「あなたたち、ケンカはダメだって言ったよね!?」
語尾が強調されており、成人男性もビビるレベル
であったが二人は視線を逸らして言い訳を始めた。
「先生、これはケンカと違います!」
先ずは森元が口を開いた。
「じゃぁ、この騒ぎは一体何なの?」
問い詰める霞実。
「柔道の練習ですっ」
「そんなのは、対抗戦が終わってから好きにやれば
良いんじゃないの?」
もっともな意見を述べる霞実。
「それが……」
急にモジモジし始める森元。
「それが何? はっきり言いなさいよっ」
更に問い詰める霞実。
「あっそれは俺が稽古したいって言い出して……」
代わりに哀川が口を開いた。
「それで?」
視線が泳いでいる森元を確認すると霞実の正面に
向きを変えてしっかりと視線を逸らさずに話し始め
る哀川。
「彼は根が真面目だから直ぐに付き合ってくれて、
混乱させて申し訳ないです。先生も空手を習ってる
ので、ご存知だとは思いますが打撃に頭突きは使い
ませんよね!?」
渾身の決め台詞で説得を試みた哀川。
「俺も誓って空手の打撃は受けていませんっ」
森元も絶好のタイミングでの援護射撃だった。
そう素直に言葉にする哀川だったが照れ隠しとい
う事は森元にも伝わっていた。
二人が会話している間も格闘経験者や好きな人は
絶対にわざと当てたと思ってはみたものの。あの状
況下でキレイに着地するのは更に難しいとは思って
いた。巴投げでは猫柳は割とみられるが背負い投げ
でとなると強靭なバネと、そうとうな筋力が必要と
なり日本代表レベルでない限り再現は不可能と言っ
ても過言ではないレベルだった。
その現場に騒ぎを察知した保険医の霞実が足を踏
み鳴らして現れた。明らかに怒っていてオデコの部
分は真っ赤になっている。今なら頭の上でヤカンの
お湯が沸きそうなイメージがした森元と哀川。
「あなたたち、ケンカはダメだって言ったよね!?」
語尾が強調されており、成人男性もビビるレベル
であったが二人は視線を逸らして言い訳を始めた。
「先生、これはケンカと違います!」
先ずは森元が口を開いた。
「じゃぁ、この騒ぎは一体何なの?」
問い詰める霞実。
「柔道の練習ですっ」
「そんなのは、対抗戦が終わってから好きにやれば
良いんじゃないの?」
もっともな意見を述べる霞実。
「それが……」
急にモジモジし始める森元。
「それが何? はっきり言いなさいよっ」
更に問い詰める霞実。
「あっそれは俺が稽古したいって言い出して……」
代わりに哀川が口を開いた。
「それで?」
視線が泳いでいる森元を確認すると霞実の正面に
向きを変えてしっかりと視線を逸らさずに話し始め
る哀川。
「彼は根が真面目だから直ぐに付き合ってくれて、
混乱させて申し訳ないです。先生も空手を習ってる
ので、ご存知だとは思いますが打撃に頭突きは使い
ませんよね!?」
渾身の決め台詞で説得を試みた哀川。
「俺も誓って空手の打撃は受けていませんっ」
森元も絶好のタイミングでの援護射撃だった。
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