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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
64.白衣の天使!? 現る③
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「話変わるんですけど霞実先生ってどうして名古屋から
こっちに移って来たんですか?」
「明石君。やっぱり、そこ気になっちゃう? 教えても
良いんだけどデートに遅刻するの嫌だから、今度ね!」
「ブルルルルっ」
携帯電話のバイブレーション音が響き渡ると霞実が自
分のだと分かると携帯の画面で相手の名前を確認する。
「うわさをすれば彼氏からよ。もう先に着いてる? 私
は飛ばせば間に合いそうだけど」
薄いピンク色の口紅から綺麗に整った白い歯を覗かせ
て笑顔が現れている。
「それが言いにくいんだけど……」
「ハッキリと言いなさいよ。男でしょ」
「寝坊しちゃって一時間遅れそうなんだ……」
「何? 何でそうなる訳。マジでムカつくんだけど!」
彼氏の告げた内容を聞いた後で眉間にシワが寄って怒
り口調となり、180度豹変する姿を目撃してしまった
二人。今回が初めてではないので恐がる様子がない明石。
「ゴっゴメンっ」
「分かった。時間は戻せないから言い訳は聞かないけど
私のデートが時間厳守が基本なの知ってるよね? 一時
間より一秒でも遅れたらアンタをつるよ!」
「それだけは、つるのだけは勘弁して下さいっ!」
「じゃあ、得意のドライビングテクで裏道でも何でも、
最速で来て頂戴っ!」
携帯電話の電源を切ると電話を明石に預からせておい
て首を肩に触れそうな程大きく左右に動作をさせてパキ
パキ音を響かせてから手洗い場の向かい側にある特殊な
植木に肩を怒らせて移動すると”きりかぶ”前で静止した。
「つるって何ですか?」
タカフミは、聞き慣れない言葉を聞いて疑問符が頭の
中をグルグルと回っていたので明石に説明を求めた。
「名古屋では机を運ぶ時に机をつるって言うんだそうだ。
つまり、つり上げて運ぶ。または持ち上げて動かすって
事だな」
「なるほど。力持ちなんですね」
「パワーだけじゃないさ。今から瞬き厳禁だぜ」
明石の説明で言葉の意味する事はだいたい理解する事
ができたが、意味有りげな言い方にタカフミの心拍数が
上がっていた。
こっちに移って来たんですか?」
「明石君。やっぱり、そこ気になっちゃう? 教えても
良いんだけどデートに遅刻するの嫌だから、今度ね!」
「ブルルルルっ」
携帯電話のバイブレーション音が響き渡ると霞実が自
分のだと分かると携帯の画面で相手の名前を確認する。
「うわさをすれば彼氏からよ。もう先に着いてる? 私
は飛ばせば間に合いそうだけど」
薄いピンク色の口紅から綺麗に整った白い歯を覗かせ
て笑顔が現れている。
「それが言いにくいんだけど……」
「ハッキリと言いなさいよ。男でしょ」
「寝坊しちゃって一時間遅れそうなんだ……」
「何? 何でそうなる訳。マジでムカつくんだけど!」
彼氏の告げた内容を聞いた後で眉間にシワが寄って怒
り口調となり、180度豹変する姿を目撃してしまった
二人。今回が初めてではないので恐がる様子がない明石。
「ゴっゴメンっ」
「分かった。時間は戻せないから言い訳は聞かないけど
私のデートが時間厳守が基本なの知ってるよね? 一時
間より一秒でも遅れたらアンタをつるよ!」
「それだけは、つるのだけは勘弁して下さいっ!」
「じゃあ、得意のドライビングテクで裏道でも何でも、
最速で来て頂戴っ!」
携帯電話の電源を切ると電話を明石に預からせておい
て首を肩に触れそうな程大きく左右に動作をさせてパキ
パキ音を響かせてから手洗い場の向かい側にある特殊な
植木に肩を怒らせて移動すると”きりかぶ”前で静止した。
「つるって何ですか?」
タカフミは、聞き慣れない言葉を聞いて疑問符が頭の
中をグルグルと回っていたので明石に説明を求めた。
「名古屋では机を運ぶ時に机をつるって言うんだそうだ。
つまり、つり上げて運ぶ。または持ち上げて動かすって
事だな」
「なるほど。力持ちなんですね」
「パワーだけじゃないさ。今から瞬き厳禁だぜ」
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ができたが、意味有りげな言い方にタカフミの心拍数が
上がっていた。
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