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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦” 

#153.チーム対抗戦の始まり”58”バトル開始2 城ヶ崎の答え

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 3分後、城ヶ崎は額に当てられた人差し指を離す
と、その部分がわずかに赤くなっており、インド女
性を思わせる雰囲気をまとっていた。その様子が、
スクリーンに映し出されると男性陣の感動した声が
(おおぉっ)再び、漏れ出ていた。

「皆様、大変お待たせしました。では結論を言いま
す。陸城君の意見はおおいに採用されるべくと思っ
ていますが全てという訳にはいきません……」
「どういう事だっ」
 ミサトが話している途中にも関わらず口をはさん
でしまう陸城。
 黒服が今にも飛び掛からんと興奮している陸城を
正面から抑え込んだのを確認してミサトは話を続け
た。
「まだ話は終わっていません。最後まで聞いてから
意見を述べて下さいね。今は私がルールを決定する
のですから」
 ざわついた場の空気を一瞬にして沈める事に成功
すると話を続けた。
「プロレスと相撲技は原則禁止とし禁止と判断され
た行動に対してのペナルティは十分採用させて貰い
ます。問題はボール投げの位置を後方に下げる事で
したが元々投げる力が弱い方だったとしたら勝負す
る状態にすら届かない不公平な状況を作る事となり
ます。したがって遠投が強い方は後方から投げる。
遠投が弱い方は弾みやすいボールを使用してもらう
事とします」
「弾みやすいボールで俺たちの何が得というのか?」
 陸城は、その場を代表して質問する。
「一発で直接穴に入れたとしても跳ね返りが強い分
外に出てしまうし転がる速さも微妙に変化するわよ」
 用意していた答えを言い終わったミサト。
「なるほど、そういう事か。練習したボールでは、
無いのだからズレた感覚は直ぐには調整できない」
 ミサトの結論を頭で理解した陸城は黒服から数歩
後退して落ち着きを取り戻していた。
「なら納得してくれたって事で良いかしら」
「あぁ、2択方式で構わないよ」
 陸城チームが納得した事を受けてタカフミは改め
て城ヶ崎ミサトの能力を再評価するのだった。

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