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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦” 

#146.立花とリカ姐の漫画トーク(クイズ②問4テレホン回答者探し①)

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 立花はヘルプが得られたのは良かったが誰に回答し
てもらうかがとても重要な事だけに頭を悩ませていた。

「先に言っておくけど電話に出なかったパターンは、
一回まで。2回連続で出なかった場合でもヘルプは、
即終了で自分で答えて貰いますっ」

「えっそんなー。それなら留守電につながるのも?」
「もちろん。ダメです!」
 ほそく説明を終えるとドヤ顔を見せ付けてくるリカ。
「分かりました。しんちょうに選ばないとだね。さて
知り合いに誰かプロレス好きって居たかな?」
 先ずは回覧板を回してる間柄のご近所さんを思い出
してマッチョのお父さんの自宅に電話してみる事にし
た。学級副委員長をしていた事もあり、連絡表の電話
番号と名前を暗記するのは得意な方なのだ。

「トルルゥートルルーガチャ。ハイっ○○ですけど」
 どうやら留守ではなく在宅だったようだ。
「近所の立花ですけど○○さん。御在宅でしょうか?」
「あぁ最近、チカンをげきたいした立花さんね」
「いやっそんな覚え方されても少々困りますけど……」
「またけんそんする所が良いわよね」
「たまたま現場に居合わせたので身体が先に動いてま
した」
「そう。頼もしい限りね。最近ぶっそうだから、夜の
帰り道が怖いって娘が話してたとこだからスゴク喜ん
でるのよ~! 今度、娘にも簡単な、げきたい方法を
教えてあげてちょうだい」
「えぇ。もちろん喜んで。えーっとそれでご主人のー」
 話がそれそうなので軌道修正に掛かる立花。
「あぁ、そうだったわね。今日はゴルフで接待だそう
で2泊3日らしいから帰ってこないわね。主人に急ぎ
の用だったかしら?」
「いえ、身体をきたえているのでプロレスマンガに、
詳しいかなと思いまして」
「いや、お恥ずかしい話なんだけどドライバーで飛距
離を飛ばしたいからという理由でプロレスには全くの
興味もなくて、それだったら同級生の佐々木君は?」
 聞いた事の無かった名前が飛び出して記憶の中に、
潜り込んで検索してみるが、これといった人物像に、
たどり着かなかった。誰なんだ一体?という言葉が頭
の中をグルグルと周り続けていた。
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