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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
♯123.チーム対抗戦の始まり㊺ バトル開始2 ケンカ勃発
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「バトル始めぇーーーーっ」
立花からの開始の合図が言い終わると堀部は両手
を後ろに組んで相手に攻撃させない手段に出る。
「おいっ。手を後ろに隠すのは反則じゃないのか?」
鈴木が抗議をすると審判員だと名乗る黒服が3秒
までならOKで一度使うと1分は使用できないから、
反則ではないと告げた。
「そういうのは最初から報告しとけよ!」
明らかに不服そうな顔をした鈴木は審判員から、
見えない死角をついて、自身の腹で軽く相手の腹
を押して不満をぶつけた。危なく円板から落ちそう
だった堀部は瞬時に顔を赤らめて吠えた。
「何すんだよ! そっちがそう来るなら上等だよ。
力比べでもするか!?」
「面白い。その力比べとやらをしょうじゃないかっ」
二人のやり取りを聞いていた観客は反対派よりも
賛成派の方が上回る「やれやれっ」コールが巻き起
こっていた。運営側にも熱気が伝わっているのが分
かるので簡単に止めるのも気が引ける状況だった。
立花は困惑しており、事態をどう進めて良いかの
判断が付かなかった。その様子を見ていた霞実先生
が慌てて近づいてアドバイスを告げた。
「まぁ若いんだし怪我しない程度なら気の済むまで
やらせてあげれば良いと思う。もちろん、この一回
だけという条件付きだけどね!」
「えっ。そうなんですかっ」
まさかの回答にハトが豆鉄砲を喰らったみたいに
なる立花。
「保険医がそう言ってるんだから後の事は任せなさ
い。でもね。案外盛り上がる為に仕掛けたと見てる
けどねっ」
「大人には、そう見えるんですか……」
学業や空手。ましてや男女の駆け引きなら知識は
あるが男子間の争いというものを理解できない立花
は霞実先生の大きな包容力と第六感に尊敬の眼差し
を送っていた。
「別にそんなんじゃないんだけどねっ」
照れた顔を隠す事も無く左のこめかみ部分を指で
ポリポリと書いた霞実だった。
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「おいっ。手を後ろに隠すのは反則じゃないのか?」
鈴木が抗議をすると審判員だと名乗る黒服が3秒
までならOKで一度使うと1分は使用できないから、
反則ではないと告げた。
「そういうのは最初から報告しとけよ!」
明らかに不服そうな顔をした鈴木は審判員から、
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を押して不満をぶつけた。危なく円板から落ちそう
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「何すんだよ! そっちがそう来るなら上等だよ。
力比べでもするか!?」
「面白い。その力比べとやらをしょうじゃないかっ」
二人のやり取りを聞いていた観客は反対派よりも
賛成派の方が上回る「やれやれっ」コールが巻き起
こっていた。運営側にも熱気が伝わっているのが分
かるので簡単に止めるのも気が引ける状況だった。
立花は困惑しており、事態をどう進めて良いかの
判断が付かなかった。その様子を見ていた霞実先生
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「まぁ若いんだし怪我しない程度なら気の済むまで
やらせてあげれば良いと思う。もちろん、この一回
だけという条件付きだけどね!」
「えっ。そうなんですかっ」
まさかの回答にハトが豆鉄砲を喰らったみたいに
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「保険医がそう言ってるんだから後の事は任せなさ
い。でもね。案外盛り上がる為に仕掛けたと見てる
けどねっ」
「大人には、そう見えるんですか……」
学業や空手。ましてや男女の駆け引きなら知識は
あるが男子間の争いというものを理解できない立花
は霞実先生の大きな包容力と第六感に尊敬の眼差し
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「別にそんなんじゃないんだけどねっ」
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