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プロローグ
18.電話してきた人物③
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あきおは自身の本音をグッと堪えて親切に心配してく
れてる先輩の真意を聞き出そうと行動を始める。
「はい。読みました」
「そこに何て書いてあった?」
「自作の作品を壊されることを極端に嫌うとありました」
「じゃぁ。お前は絶対にバトルから逃れる事は出来ない
がプラモの件は俺に全て任せろ。そっちは上手くやるか
ら。清武さんに電話代わって貰うように頼めるか?」
「流石にそれは難しいっす!」
あきおは両手の指先を触れさせ、モジモジとした態度を取り
ながらも声のボリュームを上げながらトーンが裏返っていく。
(頼める状況じゃないのに何て無茶振りさせんだよ。この人)
「側に誰か居ないのか?」
「あっ。OBのシゲ松さんが居ます」
「シゲさんが居るんだな? そいつは助かるぜ」
問題解決の現場にお世話になった先輩が居る事に感謝し先程
の怒りは収まり始める。
「シゲさんに代わってくれ」
あきおは状況を説明するのも忘れ、シゲ松に携帯電話を渡す。
「ジュニア、久しぶりだな。俺に何か用か?」
「シゲさんに電話を繋いで欲しいんです」
「清武さんと直接交渉したいんだな」
「はい。回りくどいのは苦手な性分なんで……」
感の鋭いシゲ松が直ぐに行動に移し粒チョコを食べてる清武
に相手が誰なのかを伝えて携帯電話を渡す。
「もしもし、清武だけどジュニア君か。元気してた?」
「清武さん。ご無沙汰しております。この度はウチのルーキー
が迷惑をお掛けしたとの事でサイズは1/144で間違いない
ですか? 百年保つようにと願いが込められた機体ですので
こちらとしてはパーツ代替え交換とシルバーメッキに仕上げた
ビーム・ライフルとクレイ・バズーカをお持ちしようかと」
「ジュニア君。そんなハイセンスな物も持ってるの? 金色の
機体に銀色の武器はレベル高いよ。絵の具や色鉛筆の12色に
両方揃ってる事なんて無いからね。奇跡の共演とも言えるよ」
粒チョコの蓋を閉めながら、満面の笑みを浮かべる清武。
「気に入って頂けるのなら嬉しいです。それで、あきおの奴を
痛めつけるのだけは勘弁して下さい!!」
れてる先輩の真意を聞き出そうと行動を始める。
「はい。読みました」
「そこに何て書いてあった?」
「自作の作品を壊されることを極端に嫌うとありました」
「じゃぁ。お前は絶対にバトルから逃れる事は出来ない
がプラモの件は俺に全て任せろ。そっちは上手くやるか
ら。清武さんに電話代わって貰うように頼めるか?」
「流石にそれは難しいっす!」
あきおは両手の指先を触れさせ、モジモジとした態度を取り
ながらも声のボリュームを上げながらトーンが裏返っていく。
(頼める状況じゃないのに何て無茶振りさせんだよ。この人)
「側に誰か居ないのか?」
「あっ。OBのシゲ松さんが居ます」
「シゲさんが居るんだな? そいつは助かるぜ」
問題解決の現場にお世話になった先輩が居る事に感謝し先程
の怒りは収まり始める。
「シゲさんに代わってくれ」
あきおは状況を説明するのも忘れ、シゲ松に携帯電話を渡す。
「ジュニア、久しぶりだな。俺に何か用か?」
「シゲさんに電話を繋いで欲しいんです」
「清武さんと直接交渉したいんだな」
「はい。回りくどいのは苦手な性分なんで……」
感の鋭いシゲ松が直ぐに行動に移し粒チョコを食べてる清武
に相手が誰なのかを伝えて携帯電話を渡す。
「もしもし、清武だけどジュニア君か。元気してた?」
「清武さん。ご無沙汰しております。この度はウチのルーキー
が迷惑をお掛けしたとの事でサイズは1/144で間違いない
ですか? 百年保つようにと願いが込められた機体ですので
こちらとしてはパーツ代替え交換とシルバーメッキに仕上げた
ビーム・ライフルとクレイ・バズーカをお持ちしようかと」
「ジュニア君。そんなハイセンスな物も持ってるの? 金色の
機体に銀色の武器はレベル高いよ。絵の具や色鉛筆の12色に
両方揃ってる事なんて無いからね。奇跡の共演とも言えるよ」
粒チョコの蓋を閉めながら、満面の笑みを浮かべる清武。
「気に入って頂けるのなら嬉しいです。それで、あきおの奴を
痛めつけるのだけは勘弁して下さい!!」
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