少年と銀貨 第一章：始まりの世界

第一章：始まりの世界 ”チーム対抗戦”

♯９８．チーム対抗戦の始まり⑳ ルールの補足

「一応、ルールの補足をするけどチーム対抗戦では、
あるけど勝ち抜き戦で最後の大将を先に倒したチーム
が基本的に勝ちになる。もちろん個人でポイントが、
一番高い選手にも豪華な商品を用意したから、チーム
の代表だけにこだわらずに頑張って欲しい」
「そこは詳しく説明してあげないと不親切な気がする
けど……」
　立花がツッコミを入れると流石に気付いたみたいで
言葉を続けるタカフミ。
「あっそうだね。僕の説明不足だね。個人のポイント
が発生するのは手押し相撲で勝った人だけでボールを
投げる権利が２回得られるんだ。デモンストレーショ
ンで穴を空けて貰った所に一個だけ入るサイズのカラ
ーボールを入れて貰うわけだけどビンゴになればボー
ナス得点も加算されるから個人戦で勝利したい人は、
連続で手押し相撲を勝つ必要も出てくるんだ。ここま
では良いかな？」

「あぁ、とても分かりやすいぜ。ボーナス得点に関し
てはルール説明の紙を読むとして一人勝つ度に、２回
投げられる権利が貰えるって事で良いんだよな？」
「そういう事。さすがは陸城くん。理解が早いね！」
「大山の説明が分かりやすいだけだ。俺は関係ないよ」
　陸城は特に照れる素振りも見せず、タカフミの目を
見て言った。その眼には前回の失敗は繰り返さないと
いう強い意志が感じられていた。