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第一章:始まりの世界 ”準備運動編”
♯76.かけっこバトル㉗ リーダーの願い①
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タカフミはバッグの中から祖父から貰った本を取り出
して3人に見せた。哀川は見慣れているのでタカフミの
耳元でトイレへと移動していくと告げて離れて行った。
「銀貨以外にもハードカバーで重量感がある分厚い本を
持ってたんだね!」
「俺も驚いた」
田崎と牧村が素直な感想を述べるとタカフミが本題を
話し始めた。
「この中には友達になっても良いと決めた人がサインを
記入するページがあるんだ。それをこの場に居る3人に
も記入して欲しい」
「ふーん。そうなんだ。後で何か変な事に巻き込まれた
りはしないかな?」
「それについては呪いの本とは違うから、たぶん大丈夫
だと思うし仮に何かあったら全力で救出するよ」
リスクを話すのは最初の能力に目覚めた時と決めてい
たので触れずに交渉を続けるタカフミ。
「運動音痴なのに?」
「運動音痴でもだよ。記入した人数に合わせて僕は成長
できる可能性を秘めているんだ。だから、その姿を君達
にも見せたいんだ」
「そこまで言うなら僕も記入するよ」
田崎と牧村がビビっている後ろから堀部が前に出て来
てトップバッターを買って出て来た。
「で、どこに書けば良いの?」
「25行ある一番上から順番に鉛筆で苗字は、漢字で下
の名は平仮名で書いて欲しい」
「了解。一番最初は哀川くんが記入してあるね!」
「あいつが書いてるなら俺達二人が断る理由はないよ」
さっきまでの態度とは打って変わって協力的な態度で
対応する牧村と田崎だった。
して3人に見せた。哀川は見慣れているのでタカフミの
耳元でトイレへと移動していくと告げて離れて行った。
「銀貨以外にもハードカバーで重量感がある分厚い本を
持ってたんだね!」
「俺も驚いた」
田崎と牧村が素直な感想を述べるとタカフミが本題を
話し始めた。
「この中には友達になっても良いと決めた人がサインを
記入するページがあるんだ。それをこの場に居る3人に
も記入して欲しい」
「ふーん。そうなんだ。後で何か変な事に巻き込まれた
りはしないかな?」
「それについては呪いの本とは違うから、たぶん大丈夫
だと思うし仮に何かあったら全力で救出するよ」
リスクを話すのは最初の能力に目覚めた時と決めてい
たので触れずに交渉を続けるタカフミ。
「運動音痴なのに?」
「運動音痴でもだよ。記入した人数に合わせて僕は成長
できる可能性を秘めているんだ。だから、その姿を君達
にも見せたいんだ」
「そこまで言うなら僕も記入するよ」
田崎と牧村がビビっている後ろから堀部が前に出て来
てトップバッターを買って出て来た。
「で、どこに書けば良いの?」
「25行ある一番上から順番に鉛筆で苗字は、漢字で下
の名は平仮名で書いて欲しい」
「了解。一番最初は哀川くんが記入してあるね!」
「あいつが書いてるなら俺達二人が断る理由はないよ」
さっきまでの態度とは打って変わって協力的な態度で
対応する牧村と田崎だった。
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